「農民」記事データベース20140908-1132-09

旬の味


 まもなく初秋を迎え、果樹農家は「梨」の収穫に大忙しの時期に入っています。稲の生育も順調で稲穂が垂れ、間もなく稲刈りの時期を迎えようとしています▼農家にとっては、台風の影響や長雨・日照不足が続き大変心配したところですが、収穫期を迎え量的にも品質的にも平並みの作柄となっています。しかし消費税率アップによる生産資材の高騰の一方、販売価格は低迷し、さらには東日本大震災や原発事故の放射能汚染等による風評被害は農産物の低価格に拍車をかけています▼今年の早場米の概算価格を見ると、前年産と比べ1俵当たり2000円も下がり、新米価格が下げ競う異常事態となっています。この価格では再生産不可能で、米を作る農家がいなくなってしまうのではないかと心配しています▼国は「市場に影響を与える需給調整はしない。価格は市場に任せる」として無責任な対応です。この事態を打破するため、農民と消費者そして流通業者が連携して米政策の転換を求める運動を早急に進めましょう。

(玉)

(新聞「農民」2014.9.8付)
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2014年9月

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