「農民」記事データベース20140929-1135-03

直ちに米価下落対策を

農民連北陸ブロック 農政局に要請

関連/“米作ってメシ食えねぇ”


 農民連北陸ブロックは9月9日、米価下落対策を求めて北陸農政局に緊急の要請を行いました。稲刈りシーズン真最中ですが、北陸4県の代表者が集まり、農家の痛切な思いを訴えました。

 新潟県農民連の鶴巻純一会長は、「農家の高齢化が進み、受け手もいなくなっている。車で40分かけて米作りしてる」と実態を語り、「すぐにでも米価の安定が必要」と求めました。

 「米価が生産費を5000円も下回る状態が続けば、やめる人が増え、耕作放棄地がますます広がる。規模拡大や集落営農組織も危うくなる」という声も多く上がりました。富山県農民連の林新義さんは、経営の実態を示しながら、「うちの集落営農もこのままでは大変な減収になる。将来に展望が持てるような政策を示してほしい」と、現場の声を強く訴えました。

 しかし農政局からは、肝心の過剰米処理に対する答えはなく、「要請があったことは報告をする」との回答でした。

 要請後、金沢市内の中心街でかかしをたてて、「米作ってメシくえねえ」のチラシと、ペットボトルにつめたお米を配布し、各県代表が訴え、激励を受けました。

(石川県農民連 宮岸美則)


“米作ってメシ食えねぇ”

富山県農民連

富山市内を自動車パレード

 富山県農民連は9月15日、「米作ってメシ食えねー」ののぼり旗やプラカードを付けたトラクター、コンバイン、軽トラックの自動車パレードを富山市で行いました。

 これは、9月3日に、大橋国昭会長をはじめ県農民連の代表が県、JA富山中央会を訪ね、国に対する働きかけを要請したことを受けたもの。

 先頭の宣伝カーが市民に低米価の実態を伝え、「政府に対策を求める声をあげよう」と訴え、沿道でチラシを配りました。

 立ち止まってパレードを眺める通行人が目立ち、沿道の注目を大いに集め、マスコミの取材もありました。行動には新日本婦人の会や高教組など食健連のメンバーも参加しました。

(富山県農民連 境欣吾)

(新聞「農民」2014.9.29付)
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2014年9月

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