2006年6月
■2006年6月26日(第737号)
- 危険極まりない米産牛肉
- 小泉首相がアメリカ産牛肉の輸入再々開を日米首脳会談の手土産にしようと企む一方で、韓国がアメリカの施設を査察した結果にもとづき輸入を再停止するなど、国民の命と食の安全を守る政治のあり方が問われる情勢のもとで、「拙速なアメリカ産牛肉の輸入再開を止める国民大集会」が6月13日、東京・千代田区の憲政記念館で開かれました。民主、共産、社民、国民新党の野党四党が共同開催したもので、約700人が参加。党首クラスがあいさつにかけつけ、農民連の佐々木健三会長が生産者を代表して発言したほか、消費者、流通業者、労働者、研究者など幅広い階層の代表が、輸入再開に反対する意思を表明しました。
- 訪米の手土産にするな/輸入再開の場合…スーパーは
- 「輸入再開を訪米の手土産にするな!」――全国食健連(国民の食糧と健康を守る全国連絡会)は6月14日、国会に向けてデモ行進。牛の着ぐるみや牛模様のエプロン姿が、官庁街や国会周辺を行き交う人たちの注目を集め、盛んな声援が返ってきました。
- 農政「改革」法案の可決・成立に抗議する/農政「改革」法案が成立
- 一、参議院は14日、品目横断対策を盛り込んだ農政「改革」法案を自民、公明などの賛成多数で成立させた。民主、共産、社民各党は反対した。
- 国際フォーラムでの各国代表の発言(要旨)〈3〉/ほとんどが“再開反対”の発言
- 東ティモールは約500年間、ポルトガルとインドネシアの植民地でした。東ティモールの伝統的な主食は、驚かれるかもしれませんが、米ではありません。1960年代の「緑の革命」によって米がもたらされ、それから24年間のインドネシアの統治下で東ティモールの主食になりました。
- 農のこころ
- またひとつ虹を毀して麦刈りぬ
- 9条の会 初の全国交流集会
- 「九条の会」が発足して2周年を迎えた6月10日、東京・新宿の日本青年館で初の全国交流集会が開かれました。
- 農民連九州ブロックキャラバン/サツマイモの苗 1800本植えたよ
- 「憲法九条守れ、国民の命=米を守れ」――農民連九州ブロックが取り組んでいる「守れ憲法・九条苗リレーキャラバン」が、6月7〜8日に鹿児島県入りしました。このキャラバンは、5月27日に宮崎をスタート。九州各県をまわりました。
- ふるさとネットワクワクだより
- 大阪泉州特産の水ナスが最盛期を迎え、ハウスの中では水ナスの花が咲き誇っています。
- 学校給食交流集会
- 家庭栄養研究会・食べもの通信社は6月11日、都内で第6回保育園・学校給食交流集会を開きました。今年のテーマは「子どものすこやかな発達を保障するために」。学校給食をめぐる現状や各地の取り組みを学習し、交流しました。
- 青年部の「夏の学習交流会」
(7月13日〜14日)/学習交流会in福岡・若宮
- 農民連青年部は、7月13〜14日、福岡県宮若市(旧若宮町)で「夏の学習交流会」を開催します。これは、同青年部が毎年行う農業青年の一大交流イベント。青年部員はもとより、青年ならだれでも参加できます。「大勢で参加しよう!」と呼びかけています。
- 青年部が正式発足
- 千葉・船橋農産物供給センターに、5月19日、青年部が発足しました。
- 産地発 梅クッキング
- 青梅が出回るこの時期、梅酒をつくる家庭は多いと思いますが、焼酎の代わりにお酢で梅を漬けてみませんか。梅料理研究会のレシピからハニープラムを紹介します。
- 旬の味
- 昼夜、牛たちの放牧が始まった。例年なら一雨降るたびに暖かくなるはずが、今年は雨の降る夜はカゼを引きはしないかと心配なほど寒さを感じる
■2006年6月19日(第736号)
- 品目横断対策で地方公聴会/白石淳一北海道農民連委員長の意見陳述
- 品目横断対策を盛り込んだ農政「改革」関連三法案を審議している参議院農水委員会は、6月6日、北海道旭川市で地方公聴会を開きました。出席した4人の公述人が口をそろえて、「この対策では北海道の農家経営の展望は開けない」「食料自給率は確実に下がる」と意見表明。あらためて、法案の問題点が浮かび上がりました。
- ジャワ島中部地震/食料を、衣服を、ミルクを
- 大地震がジャワ中部を襲った翌日の5月28日、インドネシア農民組合連合(FSPI)は、被災地、ジョクジャカルタに救援センターを3カ所設置し、食料や医薬品、仮設テントなど、被災者の救済活動に取り組んでいます。
- 農民の生の声聞き、きめ細かい対策を/「品目横断対策」で懇談
- 農民連近畿ブロックは5月29日、品目横断対策やポジティブリスト問題で、生産現場の声と実態を反映し、食料自給率向上に資する対策に改めるよう、近畿農政局に要請しました。この交渉には、2府4県から25人が参加しました。
- 国際フォーラムでの各国代表の発言(要旨)〈2〉
- 私たちは、WTOの弊害を暴露すると同時に、それに代わるものを考えなくてはなりません。
- 農のこころ
- もう蝉と目ざめ川辺に吸いつく村
- 農協攻撃はねかえし
食・農・地域の再生に役立つ農協へ
- 農業・農協問題研究所(宮村光重理事長)は6月4日、東京・新宿農協会館で「こんにちにおける協同の構築と協同組合の課題」と題して第22回研究大会を開き、全国から60人余りが参加しました。
- 異常気象と食料生産 −農業のはなし》最終回《
- 年によって変動しながらも気温は上昇し続けており、その影響は水稲、野菜、果樹類から畜産にまで広がっています。なかでも深刻なのは夏作物(イネ、ダイズ、トウモロコシなど)の開花・受精への影響です。イネの高温不稔は熱帯地方ではよく知られていましたが、日最高気温の上昇につれ、日本でも見られるようになってきました。
- 食品分析センターが
病体生理研究所内に7月移転/汚染さらに広がる
- 食の安全・安心を守って10周年を迎えた農民連食品分析センターが7月、東京都板橋区の東京保健会・病体生理研究所(伊藤一二理事長)内に移転します。
- まんじゅう・うどん作りに挑戦
- 埼玉農民連の大利根女性部は5月30日、町の多目的センターで班会を開き、まんじゅうとうどん作りに挑戦しました。
- 9条守ろう米守ろう
- 秋にはみんなで9条もち収穫祭/ノボリ旗かかげ“9条田んぼ”
- 旬の味
- 夏の訪れとともに大阪泉州の“旬の味”水ナスの浅漬けが静かなブームを呼んでいる。お盆までが最盛期だ
■2006年6月12日(第735号)
- WTOから食糧主権へ/インドネシアジャワ島地震農民連が義援金呼びかけ
- 「WTOから食糧主権へ。たたかいを、そして希望をグローバル化しよう」――。農民連が昨年5月に加盟した世界的な農民組織、ビア・カンペシーナの東南・東アジア6カ国の代表が5月20日から1週間、来日しました。ビア・カンペシーナ東南・東アジア地域の運動方針を練り上げるためですが、合わせて26日には東京で国際フォーラムを、農民連と共催(全国食健連と全労連「もうひとつの日本闘争本部が協賛)。全国から300人がかけつけ、WTOのもとで各国の農民が直面する困難を告発し、WTOに代わる対案として食糧主権の確立を訴えました。
- 農林水産九条の会 全国のつどい
- 結成から一周年を迎えた農林水産九条の会は5月28日、東京・新宿区の日本青年館で「全国のつどい」を開きました。改憲手続き法案が自民・公明の与党、そして民主党からも国会に提出されるなど緊迫した情勢のもと、全国から130人が参加して各地の多彩な活動を交流。農林水産分野で“九条守れ”の賛同署名を過半数集める取り組みを急速に発展させようと誓い合いました。
- 食品分析センター募金者氏名
- (05年4月17日〜5月20日)
- 農のこころ
- 学童(こ)の尻は北信五岳へ田を植える
- 会期末、国会の審議緊迫
- 「品目横断対策」を盛り込んだ農政「改革」関連3法案の実質的な審議が、5月30日、参議院農水委員会で始まりました。自民・公明の与党は、6月18日の国会会期末をにらみながら、地方公聴会や参考人招致などを設定。近日中にも採決する構えです。
- 国際フォーラムでの各国代表の発言〈1〉/国際フォーラム参加者の感想
- 1995年のWTO発足以来、アジアの農民は大きな困難に直面しています。韓国の農家数は半分に減り、農家の負債は2.5倍に増えました。農民は美しい農村から都会に出なければならず、農村のコミュニティーの崩壊が起きています。
- 連帯・交流・歓迎の渦に包まれた一週間〈1〉/〈2〉/〈3〉/〈4〉/〈5〉/〈6〉
- 海外代表団は二十五日午後、農民連本部とふるさとネット役員と懇談。お互いに意見交換をしながら、双方の友好を深めました。サラギさんが、ビア・カンペシーナの紹介を兼ねたあいさつを行い、ユンさんが過去の歴史認識を共有し、ともに協力し合う必要性をのべました。
- 読者からのお便り/岐阜市で農民運 動先覚者顕彰会
- 「貧乏人は麦を食え」思い出す/財界の手のひらの政治もうダメ/生の声をもっと生協に伝えよう/旬のうまさを忘れていないか
- 産地発 梅クッキング
- 店頭に青梅が並びはじめました。
- 映画「恋するトマト」
- いま上映中の映画「恋するトマト」が、話題を呼んでいます。
- '06農民連全国研究交流集会/牧場で「見て触って楽しんだ」
- 農民連は6月27〜28日、福島県猪苗代町で研究交流集会を開きます。憲法改悪に向けた動きや農業「構造改革」、WTOなど悪政目白押しといった政治状況のなかでこれとどうたたかうか、各地のとりくみを交流し、確信を深めることが目的ですが、これに加えて今年の集会はさまざまな魅力があります。
- 『戦争はしない』詩人会議がパンフ発行
- 「憲法九条を守ろう」という声は全国に広がり、地域・職場・分野別の「九条の会」は五千に迫る勢いです。憲法をめぐる状況が重大な時期にさしかかっているなかで、詩人会議は、パンフレット『戦争はしない』を発行しました。25人の詩人が「戦争はしない」をテーマに詩をつづっています。その中から、府川清さんの「あ・うん」を紹介します。
- 異常気象と食料生産 −農業のはなし》19《
- ハウス内でのメロン類の栽培では、日射の少ない冬季に、光合成を加速して果 実品質を高めるため、ハウス内への炭酸ガス施用がよく行われます。一般の空気中の炭酸ガス濃度は0.036%(360ppm)ですが、密閉した野菜ハウス内のそれは0.01%(100ppm)以下まで低下し、光合成活動が抑制されます。そして収量 も品質も悪くなります。密閉ハウス内に炭酸ガスを放出して濃度を一般空気中の値の3〜10倍に高めると、収量 が増すばかりでなく糖濃度も高くなります。それゆえ、炭酸ガス施肥はハウス農業では有効な技術の一つです。
- 許さないぞ憲法改悪!
- 終盤国会に向けて、悪法を許さないたたかいを強めようと5月27日、東京・代々木公園で「許すな憲法改悪! 守ろういのちとくらし」を掲げた「みんな集まれ5・27国民大行動」(同実行委員会)が開かれ、時折、横なぐりの雨が降るなか、全国から5万人が集いました。農民連も全国から集結し、ビア・カンペシーナ地域会議に出席した海外代表も参加しました。
- 旬の味
- ビア・カンペシーナ東南・東アジア代表団が地域会議のために訪日し、英語ボランティアとして、彼らとともに過ごした。6カ国11組織15人の海外代表は訪問先で温かい歓迎を受け、地域に根付いた農業、食、農民の暮らしと運動を肌で感じ取っていた
■2006年6月5日(第734号)
- 守ろう生かそう憲法9条/06農民連全国研究交流集会
- 宮城食健連(国民の食糧と健康を守る運動宮城県連絡会)は5月20日、大崎市鳴子温泉にある遊佐顕さんの田んぼで、「九条を守ろう」と紫稲の苗を植えました。晴天のもと、田植えには、米や野菜の産直をしている、仙台市などに住む新婦人の会員親子や農民連の会員ら25人が参加。裸足になり幼児をおぶって田植えする姿もありました。
- 全中が援護するWTO日本提案
- WTO交渉は、4月末のモダリティー確立を断念して以降、こう着状態が続いています。ラミーWTO事務局長は、「七月末までにやらなければ、WTOの信頼性が失われ、1、2年は止まってしまう」と危機感を募らせ、各国に譲歩を求めています。
- 牛肉輸入再開で日米大筋合意
- BSE危険部位の背骨が混入し、アメリカ産牛肉の輸入が停止している問題で、日米両政府は5月17〜19日、専門家会合を開催。輸入再開に向けた手続きを始めることで大筋合意しました。
- ブラジルが今年輸出世界一に 利益ふやす米穀物メジャー
- ブラジルのアマゾン開発で1年間に東京都の12倍という森林面積が減っている。国道163号は、4500キロ先の港まで大豆を運ぶ大型トラックが延々と続く。ブラジルは今年、アメリカを追い越して世界一の大豆輸出国になるだろう――。
- 農のこころ
- 種蒔くや土にひかりを雫すごと
- 給食をさらに和食中心に/組合員の現場を訪ねて取り組み・苦労話聞く
- 「給食 だーい好き!」。東京都品川区の戸越ひまわり保育園は、昨夏から、園児たちの給食を、以前にも増してさらに和食中心の献立に切り替えました。子どもたちは、栄養満点の給食をおなかいっぱい食べています。
- 異常気象と食料生産 −農業のはなし》18《
- 温暖化の最初のシグナル―暖冬を経験してからすでに半世紀がたちました。冬の寒さが和らぎ、霜日・薄氷・氷柱を見ることが、めっきりと少なくなりました。ここ50年間で年平均気温は1度近く上昇したようです。それにつれ、農業の様子も変化してきたことは、みなさんが実感されている通りです。
- 楽しく田植え元気もらった/五ツ星米マイスター原口米穀店を訪問
- 茨城県南筑波有機米研究会は5月14日、毎年恒例の、消費者や米屋さんとの田植え交流会を開催。当日の朝は小雨が降っていましたが、田んぼに入るころにはすっかり上がり、東京から来た40人ほどの参加者は、植え方を教えてもらいながら生産者と一緒にていねいに苗を植えました。
- この人
- 福岡県立花町の、のどかな山あいで、養鶏を始めて30年近く。
- 旬の味
- 農民連の食糧主権宣言案を読んだ。「WTOのもと増えたのは輸入と減反だけ」ということなどがわかりやすく書かれている。一気に読んで、怒りでいっぱいになった
■2006年5月29日(第733号)
- 国会緊迫 悪法目白押し/高齢者に負担増の医療改悪は、農村に大きな影響/農政「改革」法案を廃案に
- 国会は会期末の6月18日まで1カ月を切り、国民の平和といのち、暮らしにかかわる重要法案が目白押しです。
- 農政「改革」法案の衆院採決に抗議し、参院での廃案をめざす
- 「品目横断的経営安定対策」を盛り込んだ農政「改革」関連三法案が18日、衆議院本会議で与党などの賛成多数で可決され、参院に送られた。法案に共産、民主、社民の各党が反対した。
- BSE問題/アメリカの対策は口先だけ
- BSE危険部位の背骨が見つかり、輸入を再停止しているアメリカ産牛肉の問題で、全国食健連と農民連は5月15日、農水省、厚労省と交渉を行い、(1)全頭検査(2)全月齢牛からの危険部位除去(3)肉骨粉の完全隔離(4)トレーサビリティーの実施など、日本と同等の安全対策がとられるまで輸入再開をしないよう強く求めました。
- ポジティブリフト制/飛散対策への補助拡充など農家の不安解消せよ
- 残留農薬のポジティブリスト制が、5月29日から施行されます。農民連は15日、農水・厚生労働の両省に対し「ポジティブリスト制導入にあたっての緊急要請」を行いました。
- 農産物の輸出拡大でアジアの農民は豊かになっているか?
- WTOやFTAの進展によって、アジアから大量に輸入される農産物や加工品。マスコミや一部の生協には、「アジアからの輸入拡大で、現地の農民が豊かになっている」かのように主張する人がいます。実際はどうなっているのでしょうか。
- 農のこころ
- 畦塗って五臓六腑に水走らす
- 山梨農民連に団体加入しました
- 山梨県甲斐市で養鶏を営む(株)ハイチック(高野善正社長、飼育数約19万羽)は四月、山梨農民連に団体加入しました。高野社長のモットーは、「時代がどう変わろうとも、基本は『食』。安全・安心で心豊かな社会の実現に役立つ」ことです。
- 異常気象と食料生産 −農業のはなし》17《
- 学校の地学では、気候はある地域の多年の平均的な天気の集まりで、ほぼ一定で変化しないと教えています。本当にそうでしょうか? 年寄りの話を聞くまでもなく、20〜30年前に比べて「霜柱」や「薄氷」を目にする機会がめっきり少なくなりました。反面 、夏の暑さがひどくなり、真夏日や熱帯夜が多くなりました。
- ふるさとネット ワクワクだより/産直コーナーや青果出荷で交流
- 昨年、大好評だった、太平洋に面した宮崎砂丘で生産した歯切れのよいラッキョウ! だるさを吹っ飛ばすビタミンB1の促進に! 甘酢け、塩漬けなどでどうぞ。お届けは、砂つきです。
- お米は余るほど生産し備蓄米は有効利用すべきです
- いまやテレビで「お茶の博士」として有名な大森正司先生は「行動する食品学者」としてマスコミでも広く活躍しています。昨年秋、『お米マイスターが勧める ごはんで健康になる本』(キクロス出版発行・BABジャパン出版局発売・880円)を発刊しました。お米のすばらしさと健康食である「和食」の良さをより多くの人に知ってもらおうという本です。研究や執筆、講演などで忙しい合間をぬって、お茶とお米について貴重なお話を伺いました。
- 旬の味
- いま、会津は田植えの真っ盛り。桃の花が散り、白い梨とリンゴと桜桃の花が緑風に舞って田面に降る。多忙だが、最も生気に満ちた時節である
■2006年5月22日(第732号)
- 食料主権宣言(案)(1/5)/(2/5)/(3/5)/(4/5)/(5/5)
- 農民連は5月11日、「食糧主権宣言(案)――日本と世界の食と農をますます危機に追い込む政策の転換をめざして」を発表しました。WTO・FTAの推進、農業「改革」という攻撃が展開されているもとで、食糧主権は、WTOに対抗するうえではもちろん、小泉改革に対抗するうえでも大局的な対案の方向を示しています。宣言(案)の全文を掲載します。
- GMナタネの自主調査/憲法改悪につながる諸法案反対
- 農民連食品分析センターは、全国の会員や市民に呼びかけて、こぼれ落ちた遺伝子組み換え(GM)ナタネの自生調査に取り組んでいます。
- 大阪の新婦人と田植え交流会/和太鼓、ダンス演奏にぎやかに/群馬の直売所へ慰労・交流旅行
- 5月4、5の両日、石川農民連は大阪の新婦人のみなさん30人を迎えて、田植え交流会を行いました。
- 農業の現状と運動
- 昨年のビア・カンペシーナ東南・東アジア地域会議でのベトナムと東ティモールの農民組織の発言から、両国の農業政策と農民運動を取り上げます。
- 農のこころ
- 磯菜摘む海女は胸乳をひた濡らし
- 憲法9条と農業守ろう 東北リレーキャラバン始動/農林水産「9条の会」大阪でも結成総会
- 農民連東北ブロックは、5月27日に東京・代々木公園で開かれる「許すな憲法改悪! 守ろういのちとくらし」国民大行動の成功にむけて、11日から25日まで東北地方を北から南に縦断する「憲法9条と米守れ、リレー・キャラバン」に取り組んでいます。
- リンゴ農家へ 援護2年目に/チューリップまっさかり
- 長野県松川町では、農家の手間を確保するためにワーキングホリデーにとりくんで2年目になります。食事と宿泊を提供するかわりに農作業をやってもらうというもの。
- ふるさとの味 今年もどうぞ
- 「ふるさとの味と心を伝えたい」と農民連ふるさとネットワークが取り組む、全国の農民連会員のつくった農畜産物と加工品をそろえた新カタログができあがりました。
- 旬の味
- 「食糧主権の国民合意をめざそう!」というのが、農民連の運動の大きな柱になった。この運動の成否のカギは、消費者に日本の食料自給の実態を知ってもらうことだと考えさせられる経験をした
■2006年5月15日(第731号)
- 日本古来の食 見直そう
- スローフードジャパンと横浜スローフード協会の共催による「スローフードフェア2006」が4月29、30の両日、横浜市のパシフィコ横浜で盛大に開かれました。今年のメーンテーマは、「蘇(よみがえ)れ! 日本の大豆」。全国各地から農家、消費者、食品販売・加工業者、学校給食関係者らが集い、特産物や伝統食に舌鼓を打ちながら、日本の食文化について考え、交流を楽しみました。
- 山深い里に本物の営みが…/WTO 4月末のモダリティー確立断念
- 連なる北山杉。見事な茅葺(かやぶき)屋根群…。農民連が1992年に全国研究交流集会を開いた京都府旧美山町(南丹市)を訪ねました。
- 国産米つぶし策に抗し米を大いに作ろう/春名なおあきさんと農業問題を語る
- 農民連とふるさとネットワークは4月25日、都内で米対策全国会議を開き、19府県から58人が参加しました。
- 固定資産税/実態に合わせて評価 造成費が下がった
- 畜舎や農業用倉庫など農業用施設用地の固定資産税は、宅地や雑種地の評価でなく、農地評価に造成費を加えた額が評価額になります。この造成費の評価を実態に合わせて引き下げさせる運動が、各地で取り組まれています。
- 食料・農業・農村政策推進本部の「21世紀新農政2006」
- 政府の「食料・農業・農村政策推進本部」(小泉首相が本部長)は4月4日、「21世紀新農政2006」なる方針を決定しました。「もうこれ以上『農業鎖国』は続けられない」(03年10月)と言い放って農政改革断行の引き金を引いた小泉首相。同方針は、自民党総裁の任期切れ後を見越して、“小泉なき小泉改革”の布石を敷いたものです。
- 農のこころ
- どの顔も齢見せざり農具市
- おいしい国産牛肉・豚肉もっと食べよう/全頭検査が最も科学的に合理的
- 「おいしい! やっぱり本物のチーズは違いますね」―農民連・畜全協(畜産農民全国協議会)とふるさとネットワークは4月26、27の両日、東京・霞ケ関にある農水省内で「国産牛肉・豚肉をもっと食べよう、畜産大フェスティバル」を開きました。これは、農水省職員の労働組合・全農林東京地本の農対部会議が取り組む「生産と消費を結ぶ連絡会」の活動に参加したもの。安全・安心の国産畜産物を食べて、アメリカ産牛肉の輸入再開を許さないたたかいに理解を深めてもらおうと行われました。
- 輸入再開急ぎすぎた!!/絵手紙と俳句とオペラと花見の会
- 農水・厚労両省による「アメリカ産牛肉輸入問題に関する意見交換会」が4月21日、都内で開かれました。全国10会場で開かれたもの。約300人が参加し、「輸入再開を急ぎすぎたという反省はないのか」「アメリカの条件順守を政府としてどう担保していくつもりか」といった、政府の対応を厳しく問う声が相次ぎました。
- 合併攻撃への対応探る
- 農業・農協問題研究所の京都府支部と近畿協議会の共催による「『京都府一農協構想』問題を考える」研究会が、4月22日に京都市内で、府内の農協関係者・研究者など50人が参加して開かれました。
- もの作り いま満開(1/3)/(2/3)/(3/3)
- 女性11人、念願かなった/珍種豚(中ヨークシャー)に愛情かけて/お茶づくりに情熱込め
- 北海道酪農の未来開こう
- 酪農王国・北海道が今、大きく揺らいでいます。牛乳の過剰を理由に、汗水流して搾った生乳の廃棄や手塩にかけて育てた乳牛の淘汰(とうた)が、酪農家に押し付けられているからです。そんな中、「北海道酪農の未来をどう切り開くのか」――道北と道東で二つの集会が相次いで開かれました。
- 品目横断対策とどうたたかうか/品目横断的経営安定対策に対する農民連の態度と要求/交流会参加者の発言(要旨)
- 9割の農民を農政の対象から外して、生産からしめ出す「品目横断的経営安定対策」――これとどうたたかうか――。農民連は4月16日、都内で全国交流会を開き、32道府県から約130人が参加しました。地域の実情を無視したゴリ押しによって起きている各地の矛盾や、農民、農業関係者が抱える苦悩・要求などを出し合い、たたかいの方向を意思統一しました。
- 異常気象と食料生産 −農業のはなし》16《
- 日本人に地球大気の温室効果の大切さを教えたのは、東北が生んだ詩人―宮沢賢治でした。たびたび襲う冷害から稲を守るために、カルボナード火山を爆発させて炭酸ガスを大量に噴出させ、冷たい夏を暖かい夏にかえる童話を1933年(昭和8年)に発表しています。
- 演劇/青年劇場「尺には尺を」
- 青年劇場が劇団にとって17年ぶりにシェイクスピア作品に挑みます。上演するのは「尺には尺を」(小田島雄志・訳、高瀬久雄・演出)。この作品は17世紀の初頭の、ヨーロッパが混とんとしていた時代に書かれたもので、「喜劇」でも「悲劇」でもない問題作といわれています。最近では「子供のためのシェイクスピアカンパニー」(山崎清介演出)や「アカデミック・シェイクスピア・カンパニー」(彩乃木崇之演出)でも上演されるなど新たな注目を集めています。
- コンビニ弁当16万キロの旅って?
- 「コンビニ弁当16万キロの旅―食べものが世界を変えている」(太郎次郎社エディタス、定価2000円+税)という本が出版されています。監修したのは、今年3月まで小学校の校長先生を務めていた千葉保さん。千葉さんが団長のコンビニ探偵団が、コンビニ弁当の「影」の部分を白日の下にさらします。千葉さんに話を聞きました。
- この人/この年で楽しい思いできた
- 「あらあら、よく来たね」。明るい笑顔に元気な声。千葉県横芝光町で農業数10年という大ベテラン。自慢は愛情込めてつくった落花生、大豆、野菜などのほかに、なんといっても料理の腕です。
- 旬の味
- 今年は3年に一度の固定資産税評価替えの年。固定資産税の評価額は、国保料、さらに相続税の増減に直接響くだけに、農家にとって油断のできない税金だ。しかし、税収の46%を固定資産税に依存する市町村も税源確保に必死だ
■2006年5月1日(第730号)
- “もう一つの流れ”食料主権の確立を/幅広い団体・個人に/WTOから食糧主権へビア・カンペシーナ国際フォーラム
- 「アジアの仲間と交流しよう」――。世界的な農民組織「ビア・カンペシーナ」の仲間たちが、5月21日から27日まで来日し、東南・東アジア地域会議を開くのに合わせて、26日に、東京・豊島区民センターで、国際フォーラムを開きます。農民連は、幅広い団体・個人に参加を呼びかけています。
- “仲間づくり春の大運動”を力に
- 農民連は4月17日、都内で都道府県連会長・事務局長会議を開き、36都道府県から77人が参加しました。開会あいさつで佐々木健三会長は、「憲法九条を改悪しようとする勢力が、教育基本法と国民投票法案の国会提出をねらっている。『仲間づくり春の大運動』を力に、平和と暮らしを守るたたかいをすすめよう」と、呼びかけました。
- 農民連の信頼高めよう/食品分析センター募金者氏名
- 「公正・的確な格付けで農民連の米の信頼を高めよう」―農民連ふるさとネットワークは4月、東京(6日)と大阪(12日)で昨年に続き「農産物検査員研修・交流会」を開催。作る農家の顔が見える米を米屋さんや消費者に届けている産地から、のべ約60人が参加しました。
- 農業の現状と運動
- マレーシアは、マレー半島南部とボルネオ島北部の2つの領域を有する国。東マレーシア(ボルネオ島)の人口は、140万人。7割が伝統的な農業に従事し、主にコショウ、ゴム、ココアなどを輸出しています。
- 農のこころ
- さあ春だ作業着新た畑めぐり
- 地域の食材をもっと学校給食に/総会、恒例の花見で大いに交流
- 千葉県の東総・北総食健連が主催する「多古の給食を食べて地域の給食を考えよう!」が4月17日、香取郡多古町で開かれ、生産者をはじめ、産直センター職員、農民連事務局員、地元の議員など19人が参加しました。多古町の学校給食センターを見学し、給食を実際に試食。センター長や栄養士さんから話を聞きました。
- ポジティブリスト制導入にあたって
- 農民連は、5月29日から施行される残留農薬等のポジティブリスト制導入にあたって、「見解と対応(案)」を発表しました。その概要です。
- 憲法「改正」で平和的生存権が…/農林水産九条の会 全国のつどい
- 私が、9条を中心に日本国憲法を変えようとする動きに強く反対する理由は、2つです。
- 産地発 梅クッキング
- 青梅の風味がきいたみそは、使い道も多種多様。ニンニクのみじん切りやおろしショウガ、すりゴマなどの薬
- ピース・ナイン 憲法9条と生きる人びととの歌
- 笠木透と雑花塾のニューCD「ピース・ナイン―憲法9条と生きる人びとの歌」が、音楽センターから発売されました。
- 旬の味
- 桜前線北上中にもかかわらず、朝起きると外は銀世界。一瞬戸惑いを感じる。まして冬期並みの大雪には「春」という季節感を失う。数日後に開催される「酪農交流会」の準備などに追われながら、天気予報が気になる
|