「農民」記事データベース20060612-735-12

連帯・交流・歓迎の渦に包まれた一週間〈6〉

ビア・カンペシーナ東南・東アジア地域会議海外代表

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団結と友好の心深まった 海外代表が感想

日本の運動学びたい

レモスさん(東ティモール)

 来日する前は、日本にこれほど農業があるとは思いませんでした。強い文化があることがわかりました。農民が連帯して食料を守ろうとしていました。日本の農民運動に学ぶ必要があります。ただ、交流の場などで若者が少なかったのが心配です。若者をもっと結集しなければなりません。


産直システムに驚く

タデオさん(フィリピン)

 日本の農業について多く学びました。個別に生産し、消費者に届ける産直システムは驚きです。農民連は進歩的で、すべての分野にネットが張り巡らされている印象を受けました。自然に囲まれた秩父はパラダイスのようです。自然食に近い日本食を愛しています。


もてなしに感謝

ズンさん(ベトナム)

 各地で受けたおもてなしに感謝しています。文化の夕べではベトナムの歌をみんなで歌ってくれて連帯感を感じました。直売所や出荷の現場が印象的だった秩父は、空気が新鮮でベトナムの農村風景のようでした。キュウリを一生懸命作っている新井さんに幸福感を感じました。


産直が印象的

ヨインチャイさん(タイ)

 産直の取り組みが印象的でした。自然食に近い日本食に日本の文化が表れています。日本企業がタイにも進出し、日本向けの輸出用キュウリを作らせています。タイのキュウリは一キロ十セントですが、輸出用は一キロ四十セントと高くて、タイの人々は手が出ません。


日本の運動に感動

アパハさん(タイ)

 農民連が農業分野だけでなく、各分野の人々と活動し、関係を深めていることに感動しました。農民が農業をしながら、地域の文化を守っていることがよくわかりました。


交流し親しさが

ユンさん(韓国)

 食健連との交流で、いろいろな団体が食糧主権のために活動しているのは重要なことだと思いました。初めて会った人とも親しくなることができました。秩父事件は一揆ではなく革命です。もし他の分野の人々と団結していれば、もっと大きく発展していったのではないでしょうか。私たちは、その成果を学ぶ必要があります。


若い人と交流したい

ヤニーさん(インドネシア)

 文化の夕べで若者が少なかったのが残念。ビア・カンペシーナとしても、若者同士の交流をもっと進めたい。農業の将来のためにも、若者の力が必要なのです。六割を輸入に頼っている日本にとって、食品分析センターの役割は重要です。政府から独立した分析センターの活躍に感心しました。


団結一層強固に

サラギさん(ビア・カンペシーナ代表)

 今回の一連の行動を通じて、私たちの団結はより強固になったと思います。農民連が労働組合などと結びついて運動していることに衝撃を受けました。今後も国際活動にどんどん参加してほしい。日本にいる間のすべての懇談・交流が印象に残っています。大集会でも、食の問題が反戦・平和の問題と結びついていることに驚きました。私たちもいつか、食糧主権確立、WTO反対のための大集会をこのぐらいの規模で開きたい。

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(新聞「農民」2006.6.12付)
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2006年6月

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