「農民」記事データベース20060612-735-07

連帯・交流・歓迎の渦に包まれた一週間〈1〉

ビア・カンペシーナ東南・東アジア地域会議海外代表

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農民連本部で懇談

新聞「農民」につよい関心

 海外代表団は二十五日午後、農民連本部とふるさとネット役員と懇談。お互いに意見交換をしながら、双方の友好を深めました。サラギさんが、ビア・カンペシーナの紹介を兼ねたあいさつを行い、ユンさんが過去の歴史認識を共有し、ともに協力し合う必要性をのべました。

 役員が勢ぞろいした農民連から、佐々木健三会長が歓迎のことばをのべ、笹渡義夫事務局長が農民連を紹介。ふるさとネットワーク、農民連女性部、青年部、新聞「農民」についても順次説明しました。

 これにたいし、海外代表団からは、農民連役員の年齢構成、新聞「農民」の部数や読者層についての質問をはじめ、「消費者とのつながりをどうやって作ったのか」などの質問が出されました。

 さらに「農民」という独自のメディアを持ち、政党から独立して活動している農民連にたいして、驚きと賞賛の声が上がりました。「ぜひ三役に女性を登用してほしい」などの注文も出されました。

 WTO、FTAに抗し、食糧主権を掲げながら、小泉構造改革に立ち向かう農民連にたいして、海外代表から共感と連帯が示され、今後も協力していくことを確認しました。


食健連とも交流

“日本の味”を囲んで

 海外代表団は二十五日夕、全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)と夕食を囲んで交流会を行いました。

 坂口正明事務局長が、歓迎あいさつと食健連を紹介。食と農の談話室「ワーカーズ・フェアビンデン」の国産米、しょう油とみそを使った料理を味わいました。

 加盟団体から、全労連の宮垣忠さんが、昨年十二月の香港行動に参加したことにふれ、「食糧主権確立のためにがんばろう」と呼びかけました。全農協労連の老田弘道さんは、農産物販売に携わり、国民の食料に責任を持つ農協労組の立場で運動する意義を強調。国公労連の工藤哲三さんは、食の安全に責任を負う公務員の削減に反対する決意をのべました。

 全税関の宮応勝幸さんは、輸入業務に携わる立場から、食糧主権を土台にした関係の確立を訴え、新婦人の安達絹恵さんは、産直を通して、農と食の安全を守る運動をともに進める必要性をのべました。日本AALAの滝本英市さんは「音楽などを通じて、アジアの文化交流を促進したい」と連帯を表明しました。

 海外代表から、農家、消費者、労働者、女性、国際交流組織が手を結んだ食健連の運動・組織への驚きと期待の意見が出ました。


〈海外代表の日程〉

 5月21日=多古町旬の味産直センター、房総食料センターを視察
 22日=秩父地域を視察。埼玉県農民連と交流
 23〜24日=ビア・カンペシーナ東南・東アジア地域会議
 25日=農民連食品分析センターを見学、農民連・ふるさとネット指導部との会議、全国食健連との会談
 26日=国際フォーラム・文化と連帯の夕べ
 27日=5・27国民大行動に参加

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(新聞「農民」2006.6.12付)
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2006年6月

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