「農民」記事データベース20060612-735-20

旬の味


ビア・カンペシーナ東南・東アジア代表団が地域会議のために訪日し、英語ボランティアとして、彼らとともに過ごした。六カ国十一組織十五人の海外代表は訪問先で温かい歓迎を受け、地域に根付いた農業、食、農民の暮らしと運動を肌で感じ取っていた▼「日本はなんてアジア的なんだろう」というのが、一週間を通しての感想だ。はじめは異なる言葉や生活習慣をもつ“海外”代表と身構えていたけれど、数日過ぎると、不思議と違いよりも共通点や類似点ばかり見えてきた▼日本特有と思っていたコンニャクに納豆、てんぷら、そば…どれをとっても必ずどこかの国のどこかの地域に似たような食物がある。言葉の通じない相手でも笑顔とボディー・ランゲージで意思疎通できる。徐々に肩の力も抜けた▼何より強い感動を覚えたのは食糧主権という理念のもとの強い団結だ。お互いの違いを乗り越えてつながる人間らしさが私たちの運動の根底にある。それこそが新自由主義に立ち向かう私たちの強さなのだ。

(歩)

(新聞「農民」2006.6.12付)
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2006年6月

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