「農民」記事データベース20060619-736-05

農のこころ

丸山美沙夫


  もう蝉と目ざめ川辺に吸いつく村

               石川 貞夫

 句集『窓全開』から。この句は福島県・桧枝岐村(ひのえまたむら)での作。標高二一三二メートルの駒ケ岳(会津駒)の麓、桧枝岐川に沿う山村の集落か。そこに生活し、農に勤しむ人々の朝は早い。この村にも貧しさと厳しさの中できり開いてきた農民史がある。「吸いつく村」に、農と村を愛する感動が伝わる。

(新聞「農民」2006.6.19付)
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2006年6月

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