2015年8月
■2015年8月31日(第1179号)
- 戦争法案阻止かかげ
- 8月8日、北海道別海町矢臼別演習場に囲まれた平和碑前広場で、「第51回平和盆おどり」が行われました。
- 国民の世論で政治変えたい
- 埼玉県で戦争法案反対の学習会や宣伝、デモなどに取り組んでいる高校生・学生有志の会「VIP埼玉」(『Voice Into the Peace=平和への声』という意味)。その中心メンバーの一人が酪農家をめざす芦野大地さん(20)=新座市=です。
- TPP 情報公開と撤退を
- 佐賀県農民連は8月7日、県選出の自民党国会議員4人の事務所を訪れ、TPP交渉の情報公開と撤退を求める要請を行いました。要請は、地元紙に報道されるなど注目を浴びました。
- 知りたいTPP
- アメリカでは憲法上、TPPなどの貿易交渉権限は政府ではなく議会が握っており、TPP妥結のためには、貿易権限促進法(TPA)を成立させ、政府が議会から権限を譲ってもらうことが不可欠です。TPAなしでは、アメリカ議会が協定の「修正」や交渉やり直しを求めることができるので、これをおさえこむためです。
- 安倍政権ただちに退陣を 戦争法案廃案 9条守れ/安倍政権は国民の声聞け
- 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会は8月20日、14回目となる戦争法案反対国会前集会を開き、時折雨が降るなか、2300人が集結しました。
- 農のこころ
- 稲の出穂爺ら声高今朝の畦
- 分析センターだより
- 暑い夏も終わり、いよいよ9月。早生の品種から真打ちたる晩生の品種に切り替わっていくこの時期は、様々な品種のおいしい枝豆を楽しめる、枝豆好きにはたまらない季節です。
- 茨城県西農民センターの税金の取り組みから(1)
- 茨城県西農民センターはこの間、税金問題で重要な成果をあげていますので、順次紹介します。
- 地域の農産物を活用する喜び
- 宮城、岩手、秋田の3県にまたがる栗駒山のふもと、宮城県栗原市一迫地区にこのほど、農産物加工販売所、もぎたてフルーツ工房「土里夢」(どりーむ)がオープンしました。宮城農民連会員の渡辺信雄さん(66)、生子さん(64)夫妻がその運営を任され、がんばっています。
- 稲の生育状況 今年はどうかな
- 若宮農民組合米部会は毎年7月下旬に田んぼに入って米作りの勉強会をしています。7月24日は土用丑の日。田んぼの稲の生育状態を見て回りました。
- 旬の味
- まもなく初秋を迎え、梨、ブドウの収穫に大忙しの時期に入るとともに、稲穂が垂れ、稲刈りの時期を迎えます。今年は台風による長雨や日照不足、あるいは少雨と猛暑続きによる大幅減収など、農産物に影響がでています。さらには東日本大震災と原発事故の放射能汚染が農産物の低価格化に拍車をかけています
■2015年8月24日(第1178号)
- 国会決議無視、国益投げ捨て
- 事実上の決裂に終わったハワイでのTPP閣僚会議では、日本の異常な前のめり姿勢が際立っていました。農産物で進んで譲歩を行い、日米協議の「合意」を振りかざして、他の参加国を強引に従わせようという日本政府の態度は、もはや「異様」と言わなければなりません。
- 川内原発再稼働許せない
- 九州電力は8月11日、川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の原子炉を起動し、再稼働を強行しました。福島県農民連から6人が9、10の両日、川内原発前抗議行動に参加し、福島の原発事故が収束されていない状況での再稼働という暴挙に怒りの声をあげました。
- TPPの息の根止めよう/安倍政権追い詰め戦争法案廃案に
- 7月末にハワイで開かれたTPP閣僚会合が「大筋合意」もできずに閉幕したことを受けて、全国食健連が8月3日の夕方、東京・新宿駅西口で緊急街頭宣伝を行いました。
- 核兵器廃絶の転機に
- 終戦、そして原爆投下から70年を迎える今年。被爆70年を核兵器廃絶の転機にと、原水爆禁止2015年世界大会が開催されました。8月4日〜6日は広島大会が開かれ、全国から多くの参加者が詰めかけました。
- 農のこころ
- 孕み穂を撫で老農の寡黙なる
- 南佐久地方(長野)広範囲に降雹被害
- 8月1日の夕方、長野県南佐久地方の広い範囲で長時間の降雹(こうひょう)があり、川上村や南牧村ではレタス、白菜などの野菜に甚大な被害がありました。菊池幸彦南牧村長(農民連会員)の案内で、藤野保史衆院議員(日本共産党)とともに現地調査に同行しました。
- 「農民」読者 1000人拡大キャンペーン
- 宣伝で農民連の姿知らせ 会員4人読者10人ふやす/仲間づくり行動デー設置 日程決め2、3人組みで
- 西 忠恭さんを偲んで
- 石川農民連の西忠恭事務局長が、6月8日に急逝されて2カ月が過ぎました。
- “子どもたちのためにも戦争考えるいい機会に”/町の戦争記録出版と戦死者パネル作成
- 福島県二本松市原セ地区の「戦争(いくさ)展」が終戦記念の日の8月15日に、市内原セ直売所で開かれ、親子連れなど100人を超える参加者が集いました。
- 戦争は絶対やってはいかん
- 今年は戦後70年。各地で、地域の戦争の記録を残そうという取り組みが始まっています。福島県内でも各地で戦争展が開かれています。二本松市原セ地区で開く「戦争(いくさ)」展の実行委員会で代表世話人を務める石川晃雄さん(73)に聞きました。
- 日本の漁業政策の課題と展望
- 全国沿岸漁民連絡協議会(全国漁民連)準備会の結成総会が7月18日に都内で開かれ、東北大学の川崎健名誉教授が「日本の漁業政策の課題と展望」について記念講演を行いました。川崎名誉教授の講演の大要を紹介します。
- 外房沖の漁場・家族経営守ろう/平和への祈りつまったゴールドバレル
- 全国の漁業経営体の78%は20トン以下の船を持つ沿岸漁業経営体です。この全国の沿岸漁民を横につなぎ、小規模漁業・家族漁業の漁場と資源、経営を守ろうと、7月18日に全国初となる全国沿岸漁民連絡協議会準備会が発足しました。その中心的役割を担ったのが、千葉県沿岸小型漁船漁業協同組合(以下、沿岸小型組合)。この組合の船団長会議が7月27日に勝浦市で開かれ、準備会事務局の山本浩一さん(21世紀の水産を考える会)、笹渡義夫さん(農民連副会長)らも参加しました。
- 長野の農家 東電と13年分も合意
- 「東電から、2013年分の支払明細書が来たので、内容を見て合意しようと思う」との連絡が6月22日、Aさんから長野県農民連の事務所に入ってきました。今回で3年目の請求でした。
- 本の紹介/山田実・編著 森雅之・絵 科学えほん「たねのふしぎものがたり」
- 農林水産省試験研究機関に長く勤め、1997年から3年間、ロシアのヴァヴィロフ名称植物生産研究所客員研究員を務められ、遺伝資源などに造詣の深い編著者が、たねのふしぎを学びながら生態系と多様性などの大切さを知ってもらおうと薀蓄(うんちく)を傾けた全3巻((1)生命(いのち)をつなぐ、たねのしくみ、(2)旅立ち、広がるたね、(3)食べものと、たねの未来)です。
- 「真珠の首飾り」に出演の昆野美和子さんに聞く
- 9月11日から25日まで、劇団「青年劇場」は創立50周年記念第6弾として日本国憲法の制定過程を描いたジェームス三木作・板倉哲演出の「真珠の首飾り」を東京都内で上演します。この舞台は、1946年2月4日、マッカーサー元帥の命を受けたGHQ(連合軍総司令部)民政局のメンバーが、わずか一週間で「日本国憲法の草案づくり」を命ぜられるところから始まります。草案づくりに立ち向かった人々の葛藤と論議を克明に描くことによって、当時の日本政府、為政者たちが、いかに戦争への反省抜きに憲法制定に臨もうとしていたのかも明らかになっていきます。民政局員メンバーで、当時女性の権利条項作成に尽力したベアテ・シロタ・ゴードンさんを演じる昆野美和子さんに話を聞きました。
- ずっと続く支援 “ありがたい”の声
- 宮城農民連などで構成する宮城災対連の「炊き出し&なんでも相談会」が7月11日に行われました。
- 庄内産直センター(山形)の支援 毎回サポート
- 宮城県の毎月の支援行動に炊き出し支援を続ける山形県の庄内産直センター。岩手、福島含めてのべ42回目の炊き出し支援になります。これには毎回、横浜市の保育園関係者6〜7人が炊き出しをサポートしています。
- 命育むお母さんパワーで「戦争法案」は必ず廃案に
- 「憲法守れ、9条壊すな!」「戦争法案、絶対反対」――暴走を続ける安倍政権に、全国から猛烈な反対の声がわき起こるなか、第61回日本母親大会が8月1、2の両日、兵庫県神戸市で開かれました。参加者は2日間でのべ1万1100人。
- 軽トラ市〜うるおいフェス
- 8月2日の日曜日午後4時から「軽トラ市〜うるおいフェス」が、有機農業や環境にやさしい農業に取り組む和歌山県紀の川市で開催されました。
- 青年農家の呼びかけでマルシェ(Agu farm)を開催
- 7月20日の夕方、福岡市中央区にある福岡農民会館の駐車場で、「Agu farm(アグファーム)」と名付けられたマルシェ(直売市)が開かれました。
- 旬の味
- お中元が最盛期のマンゴー。地元の消費より本土出荷がほとんどだそうです。本土の知人や家族に送ることが地元の主な利用方法です
■2015年8月10日(第1177号)
- 日本の農業と主権をアメリカに売り渡すTPP交渉は中止せよ
- 1、7月28日から31日までハワイで開かれていたTPP閣僚会合は、「大筋合意」というフィクションをでっちあげることに失敗し、次回会合の予定を決めることもできないままで終わった。TPA(貿易権限促進)法成立を受けて、米日政府が「最後の」場として満を持して臨んだ閣僚会合が決裂した原因は、日本をはじめ参加各国の国民の運動の成果であるとともに、TPPをめぐる矛盾がますます明瞭になっていることにある。
- TPP絶対阻止、安倍政権打倒/2015年農民連青年部夏の学習交流会in和束
- 30度を超す猛暑のなか、秋田市の秋田駅前アゴラ広場にはトラクター、軽トラックと農民80人が結集し、「7・29黙っていられない 怒りの秋田農民集会」が開催されました。
- 「低米価」の安倍政権に抗して農業続け準産直米を広げよう
- 農民連ふるさとネットワーク(ふるさとネット)の第12回総会が7月28日、東京都内で開催され全国から約90人が参加しました。
- 戦争いらない 安倍やめろ/TPPはアメリカ言いなり 譲歩の安倍政権許せない
- 「民主主義を取り戻せ! 戦争させるな! 安倍政権NO!☆0724首相官邸包囲」が、7月24日の夜に行われ、7万もの人々が首相官邸や国会を取り囲みました。うだるような熱帯夜となったこの日、参加者は誰もが滝のような汗をかきながら参集。「安倍はやめろ!今すぐやめろ!」「戦争いらない!」「憲法守れ!」というコールが、地鳴りのように国会議事堂や首相官邸周辺の夜空に響き渡りました。
- 安倍暴走政治をストップさせるために今こそ農村で総対話を!
- 戦争法案の強行可決は、憲法9条と国民主権の大原則を蹂躙(じゅうりん)する歴史的暴挙です。強行採決は、国民の新たな怒りを呼び起こし、若者、女性、年配の人々、学者、法曹界もふくめあらゆる分野の人々が全国で立ち上り、空前の運動へと発展しています。
- 二度も“試験に不合格”が明確に 『先物』にはきっぱり不認可を
- 米の先物取引の試験上場の期間(2年)が8月7日で終了します。大阪の堂島先物取引所(堂島商取)は2年間の再延長を申請しました。4年前に試験上場の認可を受けながらまともな実績を残せず、2年前に取引の拡大を条件に試験上場延長の認可を受けていました。しかし、その後も取引は広がっていません。すでに二度も「試験に不合格」が明確になったいま、試験上場の延長はきっぱり「不認可」とすべきです。
- 農のこころ
- 東西の子等集りて初西瓜
- 地産地消・安全な農産物を子どもたちに食べさせたい
- 奈良県の「大和郡山子どもの食を考える会」では、昨年に引き続き大和郡山市の小学校や、今年度から新たに学校給食がスタートした中学校に玉ネギ、メークイン(ジャガイモ)を納品しました。
- 甘みが多くておいしい!!
- 新日本婦人の会(新婦人)東京都本部と東京農民連が取り組む「まめちゃんといっしょに大豆をつくろう!」プロジェクト。その枝豆収穫交流会が7月19日、東京都清瀬市で行われました。
- 肥料・資材の簡易試験実施中
- 農家の購入したネギ種子の発芽不良と苗の生育不良が生じたにもかかわらず、購入代金を請求され、問題解決のため、埼玉産直協同・試験研究センターに試験依頼がありました。試験研究センターでは、農家の使う肥料や農薬、発育促進資材など要望に応じて机の上や畑で簡易な方法を用いて試験を行っています。
- 旬の味
- 稲の葉が鋭く立ち、穂が孕(はら)んでいる。播種(はしゅ)から4カ月、まもなく出穂、開花となる。毎年見て感動するが、一粒の開いた頴(えい)からめしべが伸び出し、受精する様子は楚々として実に神秘的だ
■2015年8月3日(第1176号)
- 全国漁民連準備会を結成/2015年米屋さんと生産者をつなぐ交流会
- 全国の沿岸漁民の連携で漁場と家族漁業を守ろう――。全国初となる全国沿岸漁民連絡協議会(全国漁民連)準備会結成総会が7月18日、東京・築地市場厚生会館で開かれ、全国の漁業者、研究者、市民ら約50人が参加しました。
- TPP「合意」許さない!
- TPP交渉をめぐって、7月24日から首席交渉官会合が、28日からは閣僚会合が、アメリカ・ハワイで開かれます。この閣僚会合を前に、7月22日、「TPP『合意』は許さない! 7・22緊急国会行動」が行われ、300人を超える人々が「地域を壊すTPPはいらない!」「農業を守れ!」「暮らしを守れ!」と、熱いアピール行動を繰り広げました。
- 戦争法案/反対世論さらに広げ廃案に追い込もう/戦争法案は廃案にせよ
- 戦争法案廃案、労働法制改悪阻止などを掲げて、中央総決起集会が7月24日、東京・日比谷野外音楽堂で行われ、1800人が参加しました。
- 農のこころ
- ひまわりの首刎ねている転作田
- 14年分も「全額支払い」勝ち取る
- 東電は昨年6月、一方的に賠償基準を見直し、損害賠償よりも東電の経営を優先する態度を表明。これ以降、風評被害のほとんどの賠償請求に対して「原則賠償の対象外」とし、これまで賠償に応じてきた請求内容も賠償を拒否するという態度に終始しています。そういうなかで、長野県農民連の賠償請求運動では、生協出荷のための分析用サンプルの品物代金と送料を「全額支払う」という成果が生まれています。その取り組みを紹介します。
- 「農民」読者 1000人拡大キャンペーン
- 大阪府の農民組合高槻支部では7月8日、打って出る活動を強化し、組合員と新聞読者の拡大を成し遂げようと、地域に広く訴えて、「経費の上手な出し方勉強会」を開催しました。
- GMナタネ自生調査 全国報告会
- 遺伝子組み換え(GM)ナタネ自生調査の全国報告会が7月12日、愛知県名古屋市で行われました。主催は遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンと食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク(食農市民ネット)。
- おみそ700キロ作りました
- 今年で18回目となる大豆畑トラストが、今年も福岡県うきは市で始まりました。7月12日に行われたみそ作りは、梅雨の合間の好天。
- ばあば・ママ・孫…みんなで楽しもう
- 梅雨らしい雨模様となった7月4日、千葉県農民連女性部が「あらぐさのつどい」を開催しました。今年は、「ばあば、ママ、孫…みんなで楽しめる企画にしよう」ということで、アクアワールド茨城県大洗水族館(大洗町)と那珂湊(なかみなと)おさかな市場(ひたちなか市)を巡るバスツアーです。
- 京都で米づくり勉強会
- 営農組合の「日本一の米づくり」勉強会が7月6日、京都府京丹後市で開かれ、農道に軽トラックが勢ぞろいしました。
- 旬の味
- 日々、緑が濃くなっていく田植え後の朝の“田まわり”。不安ながらも心は弾むはずだった
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