「農民」記事データベース20150803-1176-04

農のこころ

丸山美沙夫


 ひまわりの首刎ねている転作田

            粥川 青猿

 句集『冬の象』から。作者は北海道士幌町生れ。父は開拓農であっただけに、体得した農魂が逞しく作句にも感じられる。この句は平成十七年頃の作だと思うが、米作の減反政策が迫られる中で、模索する農家の人々の苦悩が浮きぼりにされているようだ。地域の活性化をめざす、ひまわりだろうか。怒りの農の姿とも。

(新聞「農民」2015.8.3付)
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2015年8月

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