「農民」記事データベース20150824-1178-03

“大筋合意”すらできぬ、ボロボロ

TPPの息の根止めよう

関連/安倍政権追い詰め戦争法案廃案に


食健連が緊急駅頭宣伝

 7月末にハワイで開かれたTPP閣僚会合が「大筋合意」もできずに閉幕したことを受けて、全国食健連が8月3日の夕方、東京・新宿駅西口で緊急街頭宣伝を行いました。

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ビラを受け取って読む通行中の親子(新宿=8月3日)

 ハワイでの監視行動から帰国したばかりのPARC(アジア太平洋資料センター)事務局長の内田聖子さんが、「対立はますます深まり、“大筋合意”すらできないほどボロボロなのが実態だ。対立した利害は何度交渉しても決して一致はしない。TPP交渉はもうやめよう」と訴えました。

 農民連の吉川利明事務局長もマイクを握り、「大筋合意できなかったのは、私たち国民運動の成果だ。安倍政権は国会決議も無視して、譲歩に次ぐ譲歩を重ねている。肥料代や機械代にもならないほどに米価が暴落しているというのに、さらにアメリカ産米を輸入するなど、絶対許せない。今こそTPP交渉の息の根を止めよう」と、呼びかけました。

 「合意反対」にシールを貼った40代の男性は、「埼玉県熊谷市で米を作っている。猛暑のなかの農作業はたいへん。農協出荷しているが、米価は安く、この上、TPPなんてとんでもない。がんばって」と話しました。


安倍政権追い詰め戦争法案廃案に

最後まで諦めず
総がかり行動が国会前集会

 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会は8月6日、12回目となる戦争法案反対国会前集会を開き、3000人が詰めかけました。

 民主党、日本共産党、社民党の代表のあいさつに続き、実行委員会3団体の代表がマイクを握り、「8月30日に開く10万人国会包囲行動と全国100万人行動を成功させ、安倍政権をさらに追い詰め、戦争法案を廃案にしよう」と訴えました。

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「戦争法案は阻止するぞ!」とこぶしを振り上げる参加者

 3人が連帯あいさつ。「NPO法人自立サポートセンターもやい」の稲葉剛代表理事は「90年代にホームレス支援活動をしていたが、戦争の話をよく聞かされた。命とくらしを支える社会保障を削り、貧困を拡大することは許されない」と語りました。

 日本弁護士連合会憲法対策本部の山岸良太さんは、戦争法案の「後方支援」のなかにある「弾薬の補給」に、核兵器が含まれていることを批判。「日本は、核廃絶の理想を掲げるよりも、核を使う国の手先になってしまった」と批判しました。

 SEALDs(シールズ=自由と民主主義のための学生緊急行動)の奥田愛基さんは「『戦争に行くのはいやだ』という理由でこの行動に立ち上がっている。最後まであきらめずに声を出そう」と呼びかけました。

(新聞「農民」2015.8.24付)
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2015年8月

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