農のこころ丸山美沙夫
孕み穂を撫で老農の寡黙なる 猪股 廸代 俳誌『道標』から。稲の幼穂形成期になると、茎がふくらんでくる。この様子を農家では「孕み穂」と言って、出穂を待つひと時である。この句は、稲作に丹精こめてきた老農の姿がしっかり捉えられている。畦を見まわりながら、出穂前の「孕み穂」を手触りする感動か。稔りの秋への期待と共に、農政への不安も。
(新聞「農民」2015.8.24付)
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[2015年8月]
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