「農民」記事データベース20150803-1176-02

総力を結集して政府へ国会へ

TPP「合意」許さない!

閣僚会合を前に緊急国会行動


TPP閣僚会合での「合意」
戦争法案とともに断固阻止

 TPP交渉をめぐって、7月24日から首席交渉官会合が、28日からは閣僚会合が、アメリカ・ハワイで開かれます。この閣僚会合を前に、7月22日、「TPP『合意』は許さない! 7・22緊急国会行動」が行われ、300人を超える人々が「地域を壊すTPPはいらない!」「農業を守れ!」「暮らしを守れ!」と、熱いアピール行動を繰り広げました。

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「TPP合意は許さない」とコールする参加者

 賛同団体には、農民連や全国食健連をはじめ農業、医療、労働組合、生協や消費者団体、研究者、弁護士ネットワークなど、幅広い分野から54もの団体が名前を連ねています。

 TPP阻止国民会議代表世話人で、元日本医師会会長の原中勝征さんが、呼びかけ人を代表して主催者あいさつしました。原中さんは、「私たちは今日、安全で、安心した生活を守りたいという必死の思いで、ここに集まってきた。TPPは食の安全や医療制度などあらゆる分野にわたって私たちの生活を壊してしまう協定だ。最後まで、身をていしてたたかっていきたい」と、気迫のこもった訴えをしました。

7・22座り込みアピール行動

 国会議員も民主党、日本共産党、社民党など様々な政党から多くの議員がかけつけ、あいさつしました。

 遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン代表の天笠啓祐さんもマイクを握り、「TPPに入れば、輸入食品が安くなっていいという議論があるが、とんでもない! グローバル化が何をもたらしてきたか。農業も、食の安全も奪ってきた。いま食の現場では、残留農薬や食品添加物、遺伝子組み換え技術規制の緩和などTPPをにらんだ動きが次から次へと活発化している。食の安全を守るためにも、TPPはなんとしても阻止していこう」と、呼びかけました。

 東京・三鷹市で「ママデモ」をしている若いお母さんたちも元気な子どもたちと登場。「TPPなんか流しちゃえ!」と書かれた、網を使った大きな横断幕を掲げながら、衆参両議員会館付近をゆっくりと“お散歩”してデモンストレーションしました。

 国民なめている安倍政権退陣を

 第2部ではTPP差止・違憲訴訟の会の山田正彦幹事長が「みんなと心を合わせて、閣僚会合での合意をストップさせよう」とあいさつ。生活クラブ事業連合生活協同組合連合会の加藤好一会長理事は、「TPPと合わせて、憲法をだめにする安保法制に反対していきたい。ともに連帯を」と呼びかけました。

 ニュージランド・オークランド大学のジェーン・ケルシー教授とオーストラリア公正な貿易と投資に関するネットワークからの連帯メッセージが読み上げられました。

 アジア太平洋資料センター(PARC)の内田聖子事務局長は、「閣僚会合の開催中も、日本各地で運動をすることが大事」と激励しました。

 農民連の白石淳一会長が、「米価暴落に日本の農家が苦しむなか、TPPの受け入れを許すわけにはいかない。大きな国民的な流れに合流し、TPPを断固阻止しましょう」と訴えました。

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TPP反対を訴える白石会長

 TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会の醍醐聰さんが「国民をなめている安倍政権は退陣を。TPPも安保法案も簡単に通すわけにはいかない」とまとめの言葉を述べました。

 最後に、「1%の大企業の利益のためではなく、99%の人々の暮らしと健康、人権が保障される社会をめざして力を合わせましょう」とする集会アピールを参加者全員で確認しました。

(新聞「農民」2015.8.3付)
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2015年8月

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