東京から栗原市(宮城)へ移住地域の農産物を活用する喜び渡辺信雄さん(66)・生子さん(64)夫妻
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開店間もない「土里夢」=宮城県栗原市 |
しかし、勤めながらでは、十分な管理もできず、自宅や直売所で販売するも、今日の農業情勢や後継者問題で悩んでいました。
そこへ昨年3月、東京都の日野市役所を退職した渡辺さん夫妻がこの地に移住してきました。二人は、退職後の田舎暮らしを夢見て、すでにこの地に住居を構えていました。4年前の大震災のときは、ここを拠点に地域の人たちと被災地で支援活動を行いました。
ドリームファームのメンバー。後列左から2人目が渡辺信雄さん。前列右から3人目が生子さん(桃園で) |
ファームのメンバーは、その意気込みに勇気づけられ、渡辺さん夫妻をメンバーに加えて、事業化を任せることにしました。
渡辺さんは、市役所職員の経験を生かし、面倒な事務手続きや用地の確保などに精力的に奔走。今年4月には、加工場が落成しました。市長をはじめ、地域の人々ら大勢を招待し、メンバーによるスコップ三味線を披露したほか、桃や小豆等、つくり立てのシャーベットや餅が振る舞われ、7月の販売開始には市内外からたくさんの人々が訪れました。
渡辺さんは、「市の支援事業は大いに助かった。地域で採れたものを活用することで、みんなが気持ちを合わせ、喜んでもらえる。そこを大事にしていきたい。製品の特徴はミルクを使わず、すべて自然由来、甘さ控えめ、舌触りが滑らかなこと」と胸を張ります。
妻の生子さんは「のんびり……と思っていたが、超多忙。でも、地域で役立っていることを実感できてうれしい」と満面の笑みで語ります。
現在、扱っているのは、桃のほか、柿、枝豆、小豆、梅、豆乳、イチゴなど種類が豊富です。市内の直売所で販売されているほか、結婚式や法事のデザートとしても好評です。
もぎたてフルーツ工房「土里夢」(どりーむ)
TEL 0228(24)8377、Fax 0228(24)8611
ホームページ http://www.dream8377.com/
[2015年8月]
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