2008年1月


2008年1月28日(第813号)

スペースマーク 春の大運動/いまこそ農民連の出番
「食糧危機を打開する食料自給率向上と食糧主権を確立する国民運動を巻き起こし、史上最高の組織の峰で結成20周年を迎えよう」―農民連は1月15〜16日、東京で全国委員会を開きました。46都道府県から110人余りが参加。米価下落や減反押し付け、品目横断対策など農業つぶしの攻撃をはねかえすたたかいとともに、来年1月の結成20周年に向けて、会員と新聞「農民」読者を史上最高に到達させるためにおおいに増やそうと、意気高い発言が続きました。
スペースマーク 新聞「農民」前編集長二瓶康一さん偲ぶ会
07年8月13日に不慮の事故で急逝した新聞「農民」前編集長、故二瓶康一さんを偲(しの)ぶ会が1月16日、都内で開かれ、全国の農民連の仲間や友人、知人らが出席しました。
スペースマーク 申告のポイントはこれ!!
岩手県農民連は17日、盛岡市で税金学習会を行いました。07年度申告の改正点を中心に、2時間にわたって県連会長の久保田彰孝さんが講義。また、兼業農家の事例をあげて、実際に計算して申告用紙に書き込む実習も行いました。
スペースマーク 食健連・国際フォーラムでの報告(大要)》上《
アメリカとのFTA(自由貿易協定)が締結されようとしている韓国では、これを阻止するたたかいが大きく盛り上がっています。07年12月6日に都内で開かれた全国食健連主催の国際フォーラムでは、韓国農民会総連合のパク・キビョンさん(釜慶農民連盟政策委員長)がパネリストとして参加し報告、大きな反響を呼びました。パクさんの報告の大要を紹介します。
スペースマーク 農のこころ
菜を笊に妻ゆっくりと福沸
スペースマーク 第1回全国委員会への報告(1/4)(2/4)(3/4)(4/4)
第17回大会 2008年1月16日 農民連常任委員会
スペースマーク 自主・民主の国づくり語る
平和・民主・革新の日本をめざす東京の会(東京革新懇)と東京都アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会(東京AALA)は07年12月13日、南米・ボリビア共和国の駐日大使、安次嶺(あしみね)正勝ハイメ氏を迎えた学習会を都内で開きました。
スペースマーク 本の紹介/農民連副会長・真嶋良孝著「いまこそ、日本でも食糧主権の確立を!!」
農民連の副会長で国際部長の真嶋良孝さんが、ブックレット「いまこそ、日本でも食糧主権の確立を!」を発刊しました。このブックレットは、真嶋さんがいまの食と農の問題についてわかりやすく語ったもの。
スペースマーク バイオ燃料/食糧穀物への影響を懸念 新技術開発まで棚上げを
国連の人権委員会は、2007年8月22日付で「食糧に対する権利」に関する特別報告者ジャン・ジグレール氏による暫定報告書を発表しました。
スペースマーク 奈良県農民連が相談窓口
「遊休農地対策はつまるところ、地域でものづくりする人をどうやって育てるかだ」――奈良県明日香村では、農民連が窓口となって、新規就農の支援相談と遊休農地対策に取り組んでいます。
スペースマーク 就農2年目の樽井一樹さん“新しい出会い、孤独感ない”
樽井一樹さんは、就農して2年目。森本さんが地主さんとの間に入って借りた農地1.5アールで、露地野菜を栽培しています。中には30年以上、耕作されていなかった農地を「一穀あすか」の支援で整備しなおした畑も。一見すると厳しい条件の農地でも、無農薬・無化学肥料の自然農法で農業に取り組む樽井さんにとっては、「ヴィンテージものの畑です(笑)」。今年は水稲にも挑戦し、面積も5.5アールに増えます。
スペースマーク 旬の味
わが町、和歌山県紀の川市で2月10日、「地産地消・食育フェア」を開催する。豊かな自然の中から生産される多彩な農産物を多くの市民に実感してもらい、地域の食料自給率65%が持つ意味、それが市民の健康や環境にどれほど貢献しているのかを伝えたい

2008年1月21日(第812号)

スペースマーク 母ちゃんパワーで 農村も農業も元気に
「母ちゃんたちの力で農村と農業を盛り上げよう」―農民や研究者などでつくる秋田農村問題研究会が、「地域を変える女性起業」と題したフォーラムを昨年12月、秋田市で開きました。―元気な母ちゃんたちの実践報告です。
スペースマーク 新テロ法 衆院の再議決に強く抗議
海上自衛隊がインド洋でアメリカ艦船などに給油活動を再開するための新テロ特措法案は11日、参議院本会議で否決されました。しかし自民・公明の与党は、衆議院での再議決を強行、3分の2以上の賛成で成立しました。“数の力”による暴挙につよく抗議します。
スペースマーク 国内農業発展で自給率向上を
全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は1月9日、東京・新宿駅西口で新春宣伝に取り組み、食料自給率向上を求める署名を集めました。
スペースマーク 品目横断対策の根本的見直しを東北、滋賀、福岡・京築も
農民連は昨年12月18日、若林正俊農水大臣に対して、品目横断対策の抜本的見直しやエサ代の高騰など畜産問題で緊急対策を要請しました。
スペースマーク “強権的な減反”を復活
07年産の米価暴落では、農民連を先頭にした運動で、政府に備蓄米の買い増しや政府米の売渡し中止などを内容とする「緊急対策」を打ち出させました。
スペースマーク 農のこころ
寒天晒す風に切っ先ありにけり
スペースマーク 読者からのお便り
「9条守る」を生活と結びつけて/孫への手土産は煮物にしようか
スペースマーク 私たちはこう取り組みました
青森県農民連の須藤宏さんは、昨年11月の東北農民運動交流集会で「国保税(料)・所得税・サラ金対策の取り組み」について報告しました。
スペースマーク 免税軽油の申請わかったゾ
岩手県農民連の西根町農民組合は昨年12月に2回、「免税軽油の学習会」を開き、のべ20人近くの組合員が参加しました。これは、「トラクターの油が高くなってたいへんだ。免税軽油申請の書き方を教えてくれ」という組合員の要望から開かれたもの。
スペースマーク 本の紹介/NPO法人有機農産物普及・堆肥化推進協会「生ごみは宝! 家庭でできる生ごみ堆肥化」
NPO法人有機農産物普及・堆肥化推進協会の設立15周年を記念して企画したブックレット「生ごみは宝! 家庭でできる生ごみ堆肥(たいひ)化」が完成しました。家庭での生ごみ堆肥化の手引書です。生ごみを燃やさないことが当たり前になる社会へ、そしてこの取り組みが地球温暖化防止に貢献できることを確信に、その“思い”が伝わってくるブックレットです。
スペースマーク 家畜のエサ・くず米 私たちの食卓に
TBSテレビは1月4日の報道番組「イブニング5(ファイブ)」で、特集「2008コメ騒動、激安&低品質のくず米が食卓に」を放映しました。12分間余りにわたった番組には、農民連ふるさとネットワーク事務局次長の横山昭三さんや宮城県農民連のみなさん、食品分析センターが登場し、ディスカウントショップなどで売られている激安米の実態が明らかになりました。
スペースマーク ふるさとネット ワクワクだより一服しよう
関西地区でお米屋さんを中心に事業展開する米穀卸のライスフレンド(株)(本社・大阪市)は、このたびJA北いわての協力のもと、栽培期間中、いっさい農薬を使用せず、安全・安心とおいしさを両立させた百%国内産の「北いわて純情雑穀」を発売しました。
スペースマーク 旬の味
“農場をゆけば賢治の同僚になりて春風を受ける心地す”「前奏曲」(本の泉社)―農業生産と自然のすばらしさを生涯かけて生き抜いた宮沢賢治と同僚となった喜びを歌にしたのは、埼玉県の中学校や高校で国語教師を勤めた下村すみよさん。この歌は農業高校に赴任したときに詠まれたものだ

2008年1月14日(第811号)

スペースマーク 里山に吹く青年の風農民連女性部第19回総会
行っても行ってもこんもりとした雑木林の里山がつづく奈良市深川町(旧都祁〈つげ〉村)。そこここに小さな集落と小さな田畑・茶畑が散在しています。ここで共同生活をしながら、作り手のいなくなった茶畑や田畑を借りて自然農法に取り組む青年たちがいます。「やまと心農縁(こころのうえん)」。全員が新規就農した、もしくはしようとしている10代から30代の青年たちです。
スペースマーク 大分県に農林水産「九条の会」発足政治動かす農民連の出番だ
元県議会議長や元町長、元農協組合長、農業委員会会長など県内の著名な農林業関係者10人が呼びかけ人となり、大分県農林水産「九条の会」が結成されました。
スペースマーク これじゃあ米作り続けられぬ12市町村の首長・議長、6農協組合長に米価署名、新聞「農民」購読訴え
静岡県食健連は昨年12月1日、グリーンウエーブ行動に取り組みました。午前中は、農協労連(とぴあ浜松・遠州中央・南駿農協)の若い職員約70人が参加し、農民連や新婦人、自治労連の代表者とともに、静岡市の青葉公園前と浜松市の遠鉄百貨店前の2カ所で、みかんやおもち、お茶など地元の農産物を配りながら宣伝を行いました。
スペースマーク 食品分析センター募金者氏名
ありがとうございました
スペースマーク 農のこころ
冬耕に山峡の水動きゐる
スペースマーク 読者からのお便り
自給率向上のため、できることを/今年も安心・安全・新鮮な食物を
スペースマーク 世界の穀物が一段とひっ迫
世界の穀物の現状を語り合う国際穀物フォーラムが07年12月5日、都内で開かれました。主催は農水、外務両省、国際穀物理事会。
スペースマーク 本の紹介/暉峻衆三著・英語版 日本の農業・過去から現在へ
農林水産九条の会の呼びかけ人で、元東京教育大学教授の暉峻衆三さんの英文著書、「日本の農業・過去から現在へ(1850-2000)」(Agriculture in the Modernization of Japan)が、インド・マノハール社から刊行されました。
スペースマーク 応援しよう! 茨城の農業農業をやる熱い思いがあればこそ
第2回いばらき食と農の交流フェスタが12月15日、阿見町の茨城大学農学部で開かれ、150人を超える参加者が集いました。主催は、茨城大学農学部労働組合、国民の食料と健康を守る茨城県連絡会、農民運動茨城県連合会、新日本婦人の会茨城県本部、全農林労働組合筑波地方本部などで作る実行委員会。
スペースマーク 今年もふるさとの味 満載してやってきた楽しかった大豆収穫もっと作業したかった
「今年も、山形・庄内のふるさとの味を満載して生産者がやってきました」―庄内産直センターは昨年12月16日、神奈川・横浜市にある苗場保育園で、恒例となった“庄内ふるさと産直市”を開き、「毎年、楽しみにしています」という保育園の関係者や父母、地域の住民らで、終日にぎわいました。
スペースマーク 旬の味
元旦には地域にある2つの神社に詣で、氏子たちとたき火を囲んで軽口をたたく。その後、お寺に年始に行けば、真っ白に雪が積もっていて「正月らしくていいない」

2008年1月7日(第810号)

スペースマーク 励まし合い米作り
新潟県南部の山間地、十日町市は魚沼コシヒカリの生産地。この日本有数の米どころも4年前、中越地震の被害を受け、農業も大打撃を受けました。農民連十日町支部の仲間たちは、苦難を乗り越えて、米作りに励み、会員が震災当時から3倍に。支部は2008年、新年を迎えて、さらなる飛躍をめざし、地域農業の振興に全力をあげます。
スペースマーク 時間切れ国会再延長
政府と自民・公明両党は、アメリカの戦争を支援するために、新テロ特措法案を成立させ、ふたたび自衛艦部隊をインド洋に派遣しようとしています。そのため、昨年12月15日で期限切れとなる国会の会期を再度1カ月延長し、衆議院で3分の2の多数で再議決することをうかがっています。こうした暴挙は、絶対に許せません。
スペースマーク 共同のたたかい強化を
農民連の仲間や新聞「農民」読者のみなさんに敬意をこめて新年のメッセージを送ります。
スペースマーク この人
茨城県農民連・県南筑波農産センターの平川智之さん(24)
スペースマーク 農のこころ
農われの今いたゞける大初日
スペースマーク しめ縄づくり
後立山をはじめ、北アルプス連峰も雪化粧。寒さ厳しくなるなか、長野県農民連中信農民センター大町支部は、地元の新婦人と注連縄(しめなわ)づくり交流会を開きました。農家の指導で、約3時間かかっておのおのの作品を完成させました。
スペースマーク 阿見のおいしい里だより
「土の中にあるのに、どうしてあんなに白いの?」と、子どもに聞かれるほど真っ白で、青首大根のグリーンとのコントラストがきれい。1年中出回っている大根ですが、やっぱり冬に熱々を食べるのがおいしい。
スペースマーク 地球温暖化防ぎ、食糧主権実現の道を
地球と人類にとって死活的に重要な課題になっている地球温暖化防止対策を話し合う国連の気候変動枠組条約締約国会議(COP13)が12月三日から14日まで、インドネシア・バリ島で開かれました。
 これに並行して、ビア・カンペシーナや「地球の友」、インドネシア気候変動市民社会フォーラムなどが1日から12日まで対抗フォーラムやデモを繰り広げ、農民連から真嶋良孝副会長と杵塚歩青年部副部長が参加しました。真嶋がリポートします。
スペースマーク 農業や生態系に重大影響
国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が11月、地球温暖化について最新の科学的知見をとりまとめた第4次統合評価報告書を発表しました。その第2作業部会の報告書作成に携わった国立環境研究所参与の西岡秀三さんに聞きました。
スペースマーク 埼玉に青年部が誕生前向きに 今年も頑張ろうね。
埼玉に青年部が誕生!―埼玉県内の農業青年4人が呼びかけ人となって、埼玉県農民連の青年部が12月8日、設立総会を開きました。呼びかけ人は、鈴木美穂子さん(本庄市・野菜)、原直樹さん(春日部市・米)、国分唯史さん(東松山市・肉牛)、小林育美さん(深谷市・野菜)。
スペースマーク 旬の味
2008年の幕開け。各地にはいろいろな新年の行事や習わしがある。しめ縄飾りに鏡もち、門松など農業との結びつきが多い
ライン

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