「農民」記事データベース20080128-813-05

農のこころ

丸山美沙夫


 菜を笊に妻ゆっくりと福沸

          秋葉 舟生

 俳誌 『筑波』 から。 「福沸」 (ふくわかし)とは、新年に初めて鍋をかけて若水を沸すことを祝ってのことば。さ緑の冬野菜が笊に盛られている。農作業と主婦の座を守って働いてきたであろう。正月を迎えての気分が「ゆっくりと」に伝わってくる。夫婦としてのさらりとした目差が感じられ飾り気のない明るさ。

(新聞「農民」2008.1.28付)
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2008年1月

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