「農民」記事データベース20080107-810-11

旬の味


 二〇〇八年の幕開け。各地にはいろいろな新年の行事や習わしがある。しめ縄飾りに鏡もち、門松など農業との結びつきが多い▼年末に農業から遠のいた氏子たちが集まってきた。わらが手に入らないご時世に、神社に飾るしめ縄を作りに来たのだ。子どものころに仕込まれたのだろう、腕前は上々だ▼保育園の子どもたちに、しめ縄リースを教えに行った。バケツ稲栽培をみごとに成功させた子どもたちは、興味津々。わらがいかに便利で大切なものかを説明したあと、実践。「わらをなう」のはまだまだ難しい。けれども、リース完成後にするするっと作ってあげた大縄跳びには、みんな大喜び。いっせいに外へ飛び出した。わらの説明なんか忘れてもいい。きっと大縄跳びのことは覚えていることだろう▼「欲を出すより精出そう」「作ってこそ農民」を新年のモットーに、この一年を過ごしたい。そうすればきっと消費者はついてくる。食は命の源。それをはぐくみ送り届ける誇りを、あらためて培おうではないか。

(る)

(新聞「農民」2008.1.7付)
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2008年1月

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