旬の味
元旦には地域にある二つの神社に詣で、氏子たちとたき火を囲んで軽口をたたく。その後、お寺に年始に行けば、真っ白に雪が積もっていて「正月らしくていいない」▼ここまでは普通の正月風景だが、今年は玄関に張り付ける門松の紙が、町から支給されなくなった。財政難から廃止したのだというが、なんともみみっちい話だ。これでいくら節約できるというのか。あ〜、いやだいやだ▼町内会の新年会では、会長として「おめでとうございます」とあいさつしたが、酒を飲みながら「ガソリンや灯油が高くてまいったない」「あのベコ屋、十一月にやめたんだってな」などの話になんとも悲しい▼それに比べて農民連とは、心美しい集団ではないか。年末に「専従者にボーナスを支給したいから協力を」との呼びかけに、多くの会員がスルメとミカン箱を買ってくれた。この連帯と団結こそ貴重なものだということを肝に銘じ、今年もがんばろう。正月はこうして迎えてこそ正月なのだと、一人うなずく。 (八)
(新聞「農民」2008.1.14付)
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[2008年1月]
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