「農民」記事データベース20080114-811-03

これじゃあ米作り続けられぬ

グリーンウエーブ行動 宣伝行動とシンポ

関連/12市町村の首長・議長、6農協組合長に米価署名、新聞「農民」購読訴え


静岡県食健連

 静岡県食健連は昨年十二月一日、グリーンウエーブ行動に取り組みました。午前中は、農協労連(とぴあ浜松・遠州中央・南駿農協)の若い職員約七十人が参加し、農民連や新婦人、自治労連の代表者とともに、静岡市の青葉公園前と浜松市の遠鉄百貨店前の二カ所で、みかんやおもち、お茶など地元の農産物を配りながら宣伝を行いました。(写真〈写真はありません〉

 浜松市では、元国会議員の城内みのるさんと平賀たかしげさんも応援に駆けつけ、署名の賛同を訴えました。また、乳価問題が深刻な浜名酪農協同組合から四人が参加。宣伝を通じて、食と農の問題が党派を超えた運動であることを広く市民にアピールできました。

 約一時間半と短い時間にもかかわらず、一千筆を超える署名(浜松で五百四十八筆、静岡で四百六十筆)が集まりました。

 午後からは、「これじゃ米づくり続けられない―農業と食糧の未来を考えるシンポジウム」が三人のパネリストを迎えて行われました。

 静岡県農民連副会長・米部会長の杉本賢次さんは「今年の作柄は九八で、決して豊作ではないのに大暴落。とてもやっていけない。この米価では大規模ほど負債がかさみ、今年から始まった大規模農家のみを対象にした品目横断対策はすでに破たんしている」と米農家の窮状を訴えました。

 全国食健連の坂口正明さんは「食と農に対する不安の根源は何か」と題して、農業と食糧をめぐる情勢を報告しました。

(静岡県農民連 吉川利明)


茨城県南農民組合

12市町村の首長・議長、6農協組合長に
米価署名、新聞「農民」購読訴え

 茨城県南農民組合では、昨年十一月中旬から八市三町一村の首長及び議会議長、そして六つの農協組合長に「米価の安定対策を求める」賛同署名のお願いと新聞「農民」の購読を訴え訪問しました。

 利根町農協の増田組合長は「農業後継者は、六十歳を過ぎた“定年農業”でいいんだ。機械化も進んでいるし二十年は働ける。日本の農業もまだまだ大丈夫だよ」と熱心に語ってくれました。そして、「いまの全農のやり方では地域がこわされてしまう。組合員ひとりひとりを大切にできないようでは組織の意味がない」と、団体署名に快くサイン。さらに新聞「農民」の内容にも共感し、すぐに購読を約束してくれました。

(新聞「農民」2008.1.14付)
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2008年1月

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