「農民」記事データベース20080128-813-15

旬の味


 わが町、和歌山県紀の川市で二月十日、「地産地消・食育フェア」を開催する。豊かな自然の中から生産される多彩な農産物を多くの市民に実感してもらい、地域の食料自給率六五%が持つ意味、それが市民の健康や環境にどれほど貢献しているのかを伝えたい▼昨年十一月に、県内では市として初めて十九団体が参加して食育推進会議がスタートした。それぞれの団体が「食育」というテーマで結集できた意義は大きい。本来の目的は計画の策定だが、議論の過程で多くの市民の声を反映させたい。今回のフェアが、その機会になるだろう▼紀ノ川の源流である奈良県川上村からも来てくれるし、県漁連のお魚ママさんも子どもたちに魚の調理を体験させてくれる。上流の村から紀の川市に、そして下流から海につながるいのちを見つめながら、「地産地消」は地域で取れたものを地域で消費するという発想だけでなく、食糧主権やいのちの絆(きずな)として伝えられたら、きっとすばらしい町づくりが始まるだろう。

(畑)

(新聞「農民」2008.1.28付)
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2008年1月

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