本の紹介
暉峻衆三著・英語版 日本の農業・過去から現在へ
資本主義経済と関連させて
日本の農業・食料問題を解説
農林水産九条の会の呼びかけ人で、元東京教育大学教授の暉峻衆三さんの英文著書、「日本の農業・過去から現在へ(1850-2000)」(Agriculture in the Modernization of Japan)が、インド・マノハール社から刊行されました。
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農業と食料問題の危機が、日本をはじめ世界的な広がりを見せる中で、農民連の活動も最近、諸外国の農民組織との交流と連携をとみに強めています。そうした中で、日本の農業や食料問題の現状、その歴史的経過を、正確にできるだけ多くの外国の農民組織や農業関係者に知ってもらう必要も強まっています。私のところにも、「日本の農地改革の経緯を知りたい」などの要望がいくつか寄せられていました。
こういった要望に少しでもこたえたいと、この新春に英文の本を出版しました。英語は、なんと言っても世界で最も広く通用している言語だからです。大変苦労した末に、ようやく出版にこぎつけることができました。農民連の方々が外国に出かけて農業関係者と交流されるような時に、この本を持参して活用していただければと思います。
全部で三百七十五ページのこの本は、日本の農業、食料問題をそれぞれの段階の資本主義経済と関連させて解説していますが、その際の時期区分は次のとおりです。第一章・明治維新期(〜1890)、第二章・資本主義経済確立期(〜1910)、第三章・大正期の農民運動本格化と昭和農業恐慌(〜1930)、第四章・戦争の時代へ(〜1945)、第五章・敗戦と農地改革(〜1950)、第六章・高度経済成長期(〜1970代はじめ)、第七章・現段階の農業、食料問題(〜2000)
(投稿・てるおか しゅうぞう)
※注文・問い合わせは農民連本部まで。販価は4000円(送料込み)
(新聞「農民」2008.1.14付)
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