2013年7月
■2013年7月29日(第1079号)
- 食料主権の確立へ 運動と連帯さらに強く/第6回国際総会 農民連代表団名簿
- 農民連が加盟する国際的農民組織、ビア・カンペシーナ第6回国際総会が6月、国際運営事務局があるインドネシア・ジャカルタで開かれ、農民連から15人の代表団が参加しました。6、7両日が女性総会、8、9両日が青年総会、9日午後から12日まで国際総会が開かれました。今回新たに加盟を承認された33組織の代表を含む88カ国183組織、約600人が集結し、食糧主権確立のためにたたかいと連帯を強めることを誓い合いました。
- 参議院選挙の結果について
- 一、7月21日に投開票が行われた参議院選挙で自民党は31議席増やし、1議席増の公明党とあわせて参議院の過半数を確保した。昨年の総選挙で大敗して政権から転落した民主党は27議席減らして17議席となり、いっそう凋落(ちょうらく)した。「第3極」といわれる党も、みんなの党が前回当選数より後退し、日本維新の会も議席は増やしたものの大きく失速した。
- 関税撤廃による生産額 農林水・関連11・1兆円減
- 「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」は7月17日、国会内で記者会見を行い、日本がTPP交渉に参加して輸入関税が撤廃された場合の生産、所得などへの影響についての試算を発表しました。農林水産物の関税を撤廃した場合、関連産業を含めると11・7兆円の生産額の減少になります。
- 農のこころ
- 夕立の捨て鍬一徹土を咬む
- ジャカルタからの呼びかけ
- ビア・カンペシーナ第6回国際総会最終日の6月12日に採択された政治宣言「ジャカルタからの呼びかけ」全文を2回に分けて掲載します。
- 食糧主権、アグロエコロジーの実践さらに(1/3)/(2/3)/(3/3)
- インドネシア・ジャカルタで行われたビア・カンペシーナ第6回国際総会に参加した齋藤敏之団長、副団長で女性部の高橋マス子さん、青年部の三浦草平さんが国際総会を振り返って語り合いました。
- シリーズ 食品表示を考える[5]
- 表示が不十分なために消費者の適正な選択が阻害されている問題に遺伝子組み換え食品があります。現在、表示の対象は加工食品33品目だけです。さらに5%以下までなら遺伝子組み換えが混入していても意図しない混入として「遺伝子組み換えでない」と表示できます。仮に3%の混入であっても表示する必要はありません。私たち消費者は知らずに摂食しているのが実態です。
- 「食品表示法」の勉強会
- 食品表示法が6月21日に国会で成立したのに伴い、食品表示市民ネットワークは7月11日、食の安全・監視市民委員会の神山美智子代表(弁護士)を講師に、東京・四谷の主婦会館で勉強会を開きました。神山代表の報告(要旨)を紹介します。
- 本の紹介/食品表示を考える市民ネットワーク編 知っていますか?食品表示のこと
- スーパーなどで食品を買うとき、表示を見ていますか?
- 分析センターだより
- 去年から農民連食品分析センターでは放射能汚染の調査のため、大東文化大学の先生と共同で福島の高汚染地域に入っています。その調査の一つに昆虫の力を借りているものがあります。
- 太陽光発電を設置 8月から発電開始
- 2011年3月の福島原発事故から2年が経過しました。首都圏の私たちが使う電気は、原発事故までは福島県や新潟県にある原発から送電されており、いったん事故が起きた場合の影響の大きさに恐ろしさを覚えるとともに、地震大国日本では、原発推進派が唱えてきた「安全神話」が、いかにもろいものかを露呈しました。
- 田植え交流会/福島のサクランボ また食べに行きたい
- 梅雨の真っ最中の6月30日、福岡県のみのう農民組合の上村庫史副組合長のほ場(浮羽から車で15分くらいの朝倉市)で、田植え交流会を行いました。
- 旬の味
- 台風シーズン到来。7号の被害は宮古・八重山でサトウキビ・マンゴーほか4億8000万円。60・2メートルの強風で車も横転、電柱も倒れ復旧作業が急がれています。私たちの住む沖縄本島・東村では被害はありませんでした
■2013年7月22日(第1078号)
- アベノミクスの所得倍増に疑問
- 自民党の目玉政策、「所得倍増10カ年戦略」に大きな疑問と不信が渦巻いています。
- TPP/投票日まではひた隠し 終わったとたんに自由化
- 「ジェジェジェ!」。NHKの朝ドラ「あまちゃん」ではありませんが、自民党の厚顔ぶりと恥知らずには、ただただ驚き、あきれるしかありません。
- STOP TPP!! 官邸前アクション/TPPによる農業生産減少
- 「STOP TPP!! 官邸前アクション」は7月7日、東京・新宿駅東南口で、参院選直前大行動に取り組み、若者や買い物客らにTPP参加反対を訴え、注目を浴びました。
- 都労委が却下の不当命令
- 労働組合活動を理由とした賃金・昇格差別の是正を求めて、明治乳業の労働者32人が不当労働行為の救済を申し立てた問題で、東京都労働委員会は9日、申し立てを却下・棄却する不当命令を出しました。
- 農のこころ
- 袋掛山を屏風と置き据ゑて
- どう見る?/安倍自公政権の「10年間で所得倍増」戦略
- 安倍首相や自民党が、大規模化などによって「10年間で農業・農村の所得を倍増する」という「日本再興戦略」を掲げています。実際に規模を拡大している農家はどうみているのか。関東平野を流れる利根川沿いの埼玉県加須市で米27ヘクタールを作付けする塚田静男さん(65)に聞きました。
- 仲間づくりリポート
- ここ数年、税金運動で組合員を増やせなかった愛知で、税金申告が終わった今年3月から6月の間に5人が税金で組合員となりました。
- おいしさ知ったらやめられないゎ
- 茨城県常陸野農民センターと産直センターの女性部が合同で、6月17日から19日までの3日間、恒例の梅加工を行いました。作ったのは「カリカリ漬け」、「ほっこり煮」、「梅ジュース」の3種類です。
- 祝5周年大學堂
- 北九州市立大学のフィールドワーク研究グループが、北九州市小倉北区の旦過市場に手作りで昭和を感じさせる店舗を常設しています。その名は大學堂。旦過市場(たんがいちば)と北九大の教員、学生の共同事業で、新しい街づくりを実践する文化拠点をつくり上げようと5年前にオープンし、7月7日に5周年の節目のイベントが開催されました。
- あぶらを搾る(6)
- 今から30年以上も前のことです。北海道の農業試験場で、市場の野菜の栄養価が激減しているとのデータが発表され、衝撃を受けました。原因は早採りできる種の改良、旬を無視した栽培、ハウス、加温栽培、農薬使用で土壌微生物が死滅している等々があることでした。私たちはその実態を把握したうえで、補って食べることの重要性を痛感させられた発表でした。
- 旬の味
- 7月。青葉の色が一段と濃くなり、梅雨の中で時折、強い日差しもあり間もなく夏本番を迎えます。例年、雨が降り続き湿気が多く、かつ低温で推移していましたが、今年は降雨量が少なく高温も続き、農作物にとっては成長が早く感じられるようです。今、桃・梨・りんご等の果樹園は最終摘果の時期で農家は大忙しです
■2013年7月15日(第1077号)
- 「交渉力を駆使して国益守る」どころか安倍政権では米さえ守れない
- TPPでは「交渉力を駆使して国益を守る」が自民党の公約ですが、米さえも守る気がないことが浮きぼりになりました。
- さらに待ち構える消費税大増税 大企業にはトリプル大減税
- 7月1日出荷分からパンやマヨネーズ、ハム、ソーセージなど食料品が軒並み値上げになりました。円安とデフレによる食品価格の高騰に加えて4カ月連続で電気、ガス料金の値上げがかぶさり、庶民からむしり取るアベノミクスの正体がいよいよ明らかになってきました。
- さらに待ち構える消費税大増税 大企業にはトリプル大減税(1/2)/(2/2)
- 「STOP TPP!! 市民アクション」は参院選公示直前の7月2日、首相官邸前で恒例の官邸前行動を行いました。
- 農のこころ
- 米価下がるも青田蒼天押し上げて
- 民族芸能集「あしたへ向かって〜豊かに稔れ」
- 民族歌舞団・荒馬座が第41回夏休み児童・青少年演劇フェスティバルの一環として、民族芸能集「あしたへ向かって〜豊かに稔れ」公演を行います。
- 日本の温暖化・エネルギー政策 自民党政権は後退させるな
- 国連の世界気象機関は7月3日、「2001年からの10年間の世界平均気温が、観測史上最高を更新した。地球温暖化は確実に加速している」と発表しました。地球温暖化をいかに止めるか――国際交渉での模索が続くなか、日本の自民党政権の環境・エネルギー政策の後退が、削減目標の引き上げに向けた国際交渉全体に水をさしていると、NGOなどから批判の声があがっています。6月にドイツで開かれた国連気候変動枠組み条約会議に参加したNGOが7月2日、都内で報告会を開催しました。
- 本の紹介/井上ひさし著・山下惣一編 井上ひさしと考える 日本の農業
- 本書は、井上ひさしさんが発信してきた、農業や食についての発言をまとめたものです。もし井上さんがご存命であれば、日本の農や食をめぐる状況になんとおっしゃったでしょうか。
- 忘れずに続く支援ありがたい
- 「アツアツの焼きそばだよ」「冷やっこいさぬきうどんをどうぞ。粉は国産だよ」の声が飛び交い、餅つきの“よいしょ”“よいしょ”の掛け声が響き、住民が列をなして順番を待ちます。
- おいしい庄内米食べてね
- 神奈川県内の各保育園が被災地支援のために立ち上げた「被災地の子供たちにお米と笑顔を届ける保育園の会」(以下保育園の会)は、福島県農民連「南相馬市農業を守る会」の木幡信雄会長の仲介で、6月22日に南相馬市内にある「あずま保育園」と「かしま保育園」を支援するために訪れ、合計1トンのお米を届けました。
- 旬の味
- 今年、近所の竹やぶで60〜80年に1回咲くといわれている竹の花を見つけました。黄色いウドンゲのような小さな花で、私はもちろん初めて見ました。近所のお婆ちゃんの話では「2〜3年前から咲き始めている。花が咲くと根から枯れだす」とのことで、すでに一部が枯れています
■2013年7月8日(第1076号)
- TPP問題 各地の農政連 自民党を推薦せず
- 6年前に全国農協中央会(JA全中)前専務の肩書で自民党比例区から立候補して当選した山田俊男氏。21日投票の参院選でも、自民党公認候補として各地のJAを行脚し、「安倍総理のTPP交渉参加表明は公約違反」などと、TPP反対を訴えています。
- 欺まんに満ちた自民農業政策
- 発足以来、不思議とも思える高支持率を維持してきた安倍内閣も強引すぎた金融政策のほころびから陰りが見え始め、慌てた政府・自民党は次々と選挙目当てとも思えるにわか作りの諸政策を打ち出してきた。なかでも特徴的なのが農業政策で、TPPの対応で離れて行った農民票を意識したものとしか考えられない。
- TPP 自民党などに“拘束されぬ”と農水省 米価 生産費を償う価格安定策の確立を
- 2014年度政府予算案への概算要求の取りまとめに向けて、各省庁ではいま、予算検討作業が進められています。「軍事費削って、くらしと福祉・教育の充実を」国民大運動実行委員会は、予算案策定に国民の意見を反映させようと、この間、各省庁に要請行動を行ってきました。6月25日には農水省に要請を行い、農民連から笹渡義夫事務局長をはじめ7人が参加したほか、全国労働組合総連合、全国商工団体連合会の代表者が参加しました。
- TPPの中身知らせ 運動大きく広げよう
- 6月23日、静岡県浜松市でTPP問題シンポジウムが行われました。静岡県西部の食健連を中心とした、農民連、新日本婦人の会、農協労組、民医連、地区労連、日本共産党などが実行委員会を作りました。当日は200人近くの参加者でにぎわいました。
- 農のこころ
- 分蘖さなか青田率いる旋風
- 農業保護こそ国益に沿う
- 外交を知り尽くした元特命全権大使の馬渕睦夫さんは、日本のTPPへの参加に懸念を示し、稲作の復興と米食への回帰を訴えます。
- 本の紹介/農文協ブックレット アベノミクスと日本の論点―成長戦略から成熟戦略へ―
- 公共事業、大胆な金融緩和、成長戦略の3つを「三本の矢」として、次々に実行していくことで、「デフレ」から脱出し、経済成長につなげていくとするアベノミクス。
- 東青食健連(青森)田植え祭り
- 6月9日、さわやかな春の日差しの下で、毎年恒例行事になっている東青食健連主催の「田植え祭り」が開催されました。参加人数は40人。田んぼの持ち主である松本武秋さんから、作業手順の説明を受け、おとなも子どもも全員はだしで田植え作業をしました。
- あぶらを搾る(5)
- 以前、大量調理の仕事をしていたとき、揚げ物の担当の調理師が、決まって気持ちが悪くなることに不審を抱き、調べたところ、市場に広く出回っている食油を高温に熱したとき、発がん性の物質を含んだ煙を出すこと、そしてそれは、搾油方法に原因があること等が判明し、食油についてもっと知らなければと思ったのです。
- 不老ふ死温泉へバス旅行/かわいい君がすき。
- 岩手県の西根農民組合は6月16日、バス旅行を行い、30人が参加しました。これは恒例の行事で、今回は青森県深浦町の不老ふ死温泉でした。
- 旬の味
- ラジオを友にしながらの農作業もなかなかいい。日々の社会の動き、地域の話題、懐かしい音楽に接することができる
■2013年7月1日(第1075号)
- 公約違反は許さない 今度こそ選挙でTPPにストップを
- 自民党や民主党の公約違反によって、公約は選挙が終わればはがしてしまう“コウヤク”(膏薬)のようになった感があります。しかし、いま、公約をどう見るか、各党が今までどんなことをしてきたのか、しっかり見きわめるときです。
- 参院選に全力! 声が届く国会に/北海道、宮城でTPP参加撤回求め集会
- 第139回通常国会の会期末(6月26日)を前に、6月19日、衆議院第2議員会館前で最後の国会行動が行われ、200人が参加しました。
- 新聞「農民」号外 参院選で活用を/群馬県議会が全会一致採択
- 7月4日公示、21日投票で参院選が行われます。安倍内閣は、TPP交渉参加をはじめ、消費税増税、原発再稼働と輸出、憲法改悪などを暴走させています。
- 農のこころ
- 休耕田に立ちて草笛鳴らしけり
- 米先物取引 試験上場期間まもなく終了
- 2011年7月1日、関係者の強い反対にもかかわらず民主党政権が東京穀物商品取引所(東京穀取)と関西商品取引所(関西商取)に認可した米の先物取引の試験上場。この7月で2年間の試験期間が終了します。試験にパスして本上場に移行するか、不合格で認可を打ち切るか、結論が迫られています。
- 雑誌「農民」68号できました
- 雑誌『農民』68号が発行されました。安倍政権がTPP参加へと暴走するなかで、「参加阻止」のたたかいを強めるために緊急に刊行したものです。
- にぎやかに田植え交流会
- 6月9日、愛知県豊田市御船町で豊田農民組合と新日本婦人の会豊田支部主催の田植え交流会を行いました。おとなと子ども、スタッフを合わせて70人が参加し、とてもにぎやかな田植え交流会になりました。
- 千葉県女性部あらぐさのつどい
- 5月30日、千葉県女性部あらぐさのつどいが22人の参加で行われました。
- あぶらを搾る(4)
- 最近よく耳にする農業の「6次産業化」。1次産業から3次産業まで一貫して担い、所得の向上を図ろうとするものです。たしかに個の収益を上げるには有効な手段ではあります。
- 旬の味
- 6月1日に愛媛県伊予市双海町恒例のほたるまつりが開催されました。娘が通っている翠小学校では毎年ほたるまつりでみどり餅を販売しています。ヨモギをつんできてそれをきれいに洗い軽くゆでてミキサーにかけます
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