「農民」記事データベース20130715-1077-11

旬の味


 今年、近所の竹やぶで60〜80年に1回咲くといわれている竹の花を見つけました。黄色いウドンゲのような小さな花で、私はもちろん初めて見ました。近所のお婆ちゃんの話では「2〜3年前から咲き始めている。花が咲くと根から枯れだす」とのことで、すでに一部が枯れています▼ところで、現在「一目百万本」といわれ、野生ツツジの山として有名な奈良県と大阪府にまたがる葛城山は、かつて「篠峰」と呼ばれる竹の山だったのが、一斉に花を咲かせて枯れたあと、日陰に隠れていたツツジが咲き乱れ、花の山となったそうです▼竹が枯れ出した当時は、公害説もでて、「凶作になる」ともいわれたようですが、このことを教えてくれた知人は「竹の花は幸せを呼ぶのかもしれない」と言っています。60年という時間は土中の栄養の枯渇から植生がかわるのでしょうか?▼都議選の結果や、来る参議院選挙にひしめく難題を思うとき、人間社会もピンチの中からチャンスをつかむ転換の年にしたいものですね。

(風)

(新聞「農民」2013.7.15付)
ライン

2013年7月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2013, 農民運動全国連合会