ビア・カンペシーナ第6回国際総会食料主権の確立へ
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壮大な規模で行われた開会式典 |
10〜12日の3日間は、開会前などにミスティカ(文化行事)が各地域の持ち回りで行われ、種子の保存や女性への暴力の告発、農民の勝利などが多彩に表現されました。
10日は、農民連からも3人が発言。齋藤団長が原発事故と福島の復興、自然エネルギーのテーマで報告し、大きな共感の拍手が寄せられました。杵塚さんは、原発事故と農業について発言し、事故の下でも懸命に営農を続ける姿に各国代表は熱心に聞き入っていました。藤嶋さんは、産直運動について述べ、最後に日本語で「がんばろう」と呼びかけると、聴衆からもそれに呼応して「ガンバロー」コールがわき起こりました。
3日間を通して、すべての組織の意見を反映させるための地域会議が開かれ、農民連は東南・東アジア地域会議に出席しました。そこでは、大木さんが原発事故による損害賠償の取り組みと自然エネルギーの活用について、高橋さんが慰安婦問題や侵略戦争美化の動きに対するたたかいについて報告しました。
農民連の代表。湯本さん(前列右)、高嶋さん(前列左から2人目)、(2列目右から)高橋さん、佐々木さん、沖津さん、藤嶋さん、齋藤さん |
11日夜には、4つのテーマで分科会が行われ、農民連は「貿易と多国籍企業」分科会に参加。松本さんが、TPP反対の取り組みを報告しました。
9〜11日まで、会議場隣には、アグロエコロジー村が開設され、地域ごとにブースが建てられました。農民連は、折り鶴や掛け軸、女性部が一般紙に出した憲法9条を守る意見広告のポスター、自然エネルギーの実践パネルなどを展示し、親交を深めました。
閉会式典では、参加者全員が輪になって座り、民族衣装などを身にまといながら盛大に行われました。
事務局がインドネシアからアフリカ・ジンバブエに移転することが報告され、新しい国際調整委員も紹介。責任者のエリザベス・ムポフさん(女性、ジンバブエ)があいさつしました。農民連女性部が準備した折り鶴が参加者全員に手渡されました。
式典後の食糧主権の夜では、民謡やロックなどの音楽が演奏されるなか、最後の交流を楽しみました。農民連は、13日、二手に分かれジャカルタ市内の見学と農村訪問をしました。
第6回国際総会 農民連代表団名簿齋藤敏之(団長 常任委員 野菜)松本慎一(副団長 常任委員 埼玉県連事務局長 米) 高橋マス子(副団長 常任委員 女性部副部長 野菜) 沖津由子(常任委員 女性部副部長 青森県横浜町 米・野菜) 大木傳一郎(千葉県連会長 千葉県匝瑳市 米) 藤嶋嘉子(女性部 福岡県若宮農民組合書記長) 佐々木賀代子(女性部 福島県連事務局) 杵塚歩(青年部長 静岡県藤枝市 茶) 三浦草平(青年部 福島県浜通り農民連 米) 湯本真理子(青年部幹事 長野県山ノ内町 果樹栽培・加工) 高嶋晶子(北海道連 北海道千歳市 トウモロコシ・野菜) 関根耕太郎(埼玉県連事務局) 曽根陽一(埼玉県連・埼玉産直協同) 岡崎衆史(農民連本部国際部員) 勝又真史(常任委員 新聞「農民」編集長) |
[2013年7月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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