「農民」記事データベース20130722-1078-05

農のこころ

丸山美沙夫


 袋掛山を屏風と置き据ゑて

          清水 和代

 俳誌『春塘(しゅんとう)』から。林檎・桃・梨など果樹栽培農家は、虫や鳥の害を防ぎ、強風などで果実にキズがつかないように、一果一房に袋掛する。大変な作業であるが山裾に広がる果樹畑の眺めは、緑と紙袋の白がコントラストに浮きたつ。この作の「山を屏風と置き」と捉えた風土の見事さであり、産地の力づよさである。

(新聞「農民」2013.7.22付)
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2013年7月

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