「農民」記事データベース20130729-1079-13

私たちの思いがやっと形に

太陽光発電を設置
8月から発電開始


生産者がみんなで資金出し合い

 千葉・房総食料センター

 2011年3月の福島原発事故から2年が経過しました。首都圏の私たちが使う電気は、原発事故までは福島県や新潟県にある原発から送電されており、いったん事故が起きた場合の影響の大きさに恐ろしさを覚えるとともに、地震大国日本では、原発推進派が唱えてきた「安全神話」が、いかにもろいものかを露呈しました。

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田園地帯とあって、倉庫の屋根は日当たり良好

 原発事故を風化させず、地域の人々も一緒になって今後のエネルギー供給や消費の仕方について関心を持ち、考えることが大切なのではないでしょうか。

 そこで房総食料センターでは、「農と生命を育むエネルギーは自然から」をスローガンに、倉庫の屋根を活用し、発電規模32キロワット、総工費1000万円の太陽光発電を設置することを2013年2月の総会で確認しました。工事費用は、金融機関からの借り入れではなく、生産者が深く関わることができるようにと、生産者がみんなで資金を出し合いました。

 工事は7月に終了し、8月から発電がはじまる予定です。

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上空から見た房総食料センター

 この太陽光発電が地域のシンボルとなり、原発ゼロのさらなる推進と、地球温暖化対策への貢献につながっていくことを願っています。

(千葉・房総食料センター 宝利武)

(新聞「農民」2013.7.29付)
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2013年7月

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