地域から世論と運動もり上げよう
参院選に全力!
声が届く国会に
関連/北海道、宮城でTPP参加撤回求め集会
会期末前に国会行動
第139回通常国会の会期末(6月26日)を前に、6月19日、衆議院第2議員会館前で最後の国会行動が行われ、200人が参加しました。
この国会行動は、国民大運動と中央社保協、安保破棄中央実行委員会の3団体が共同で、毎週水曜日に取り組んできたもので、のべ約3000人が参加し、3万5600筆余りの署名を提出してきました。
日本共産党の紙智子参院議員がかけつけ、「生活保護改悪は、何としても廃案にしなければ。原発再稼働、TPP、憲法改悪など争点は山ほどあるが、どれも国民の世論と運動がカギを握っている。最後まで皆さんとがんばります」と、国会報告を行いました。
今後の行動提起では、最後のギリギリまで地域から世論を盛り上げるよう提案されたほか、「7月の参議院選挙は日本の未来をどうするのか、選択が迫られている。国民の声が届く国会にするため、全力をつくそう」と呼びかけられました。
〈北海道〉
幅広くよびかけ
140団体が賛同
「TPP参加撤廃を求める6・15道民集会」が6月15日、札幌市大通公園で開かれ、5000人が参加しました。
この集会は、鈴木宣弘東大教授、飯沢理一郎北大名誉教授が呼びかけ人となり、北海道の医師会、歯科医師会、薬剤師会、生活協同組合連合会、漁業協同組合連合会、森林組合連合会、農協道中央会、農業会議、全道各地の農協、民主団体など140団体が賛同し開催されました。
呼びかけ人を代表して飯沢氏が、「TPPは北海道農業を崩壊させる。交渉参加させないことが国益につながる」とあいさつ、交渉参加の撤回を求めました。
農協道中央会の飛田稔章会長はメッセージで、「TPPに断固反対する」と強調し、十勝町村会会長の高橋正夫本別町長が連帯あいさつを行いました。
集会後、札幌まつりでにぎわう市内を、トラクターを先頭にデモ行進。沿道では、高校生も関心を寄せ、「食品添加物も増やされ食の安全も守れなくなる」と語っていました。
(農民連会長 白石淳一)
〈宮城〉
各界各団体が
リレートーク
6月13日、仙台市で「TPPから食とくらし・いのちを守るネットワーク宮城」が主催する「TPP断固反対・参加撤回を求める宮城県民集会」が仙台市で開かれ、新しくできたばかりの単組ごとのノボリ旗をかかげて、宮城県農民連から29人が集結しました。
午前中の東北農政局交渉に参加した東北各県の農民連会員約80人も集会参加、デモ行進を行いました。
会場には約1500人が集まり、東京で行われた「5・25TPP参加反対集会」に集まった2000人と匹敵するような熱気に包まれました。リレートークでは、農林漁業者や商工業者、消費者、医師、看護師、弁護士ら11人がそれぞれの立場から断固反対を訴えました。なかには「自民党や民主党など、TPP推進派へ審判を下しましょう!」という発言もありました。
最後に、政府と安倍首相に対して「即刻、交渉参加撤回・断念を強く求める」との決議を採択しました。
集会後、岩木山登山ばやしの笛太鼓を先頭に、仙台市の中心部をデモ行進。70代の組合員ものぼり旗を掲げて元気よく歩きました。
大崎市鹿島台の塩野貞夫さんは、「他県からも農民連の人たちが来てくれて心強い」と話し、加美町の織田貞夫さんは、「集会の話を聞いて、まさにその通りだと思った」と感想を述べました。
宮城、東北、そして全国で一丸となって、TPP参加交渉撤回に向けてあきらめずに頑張りましょう!
(宮城農民連 芳賀緑)
(新聞「農民」2013.7.1付)
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