おいしい庄内米食べてね
南相馬(島福)の2保育園にお米1トン
山形・庄内産直センターとともに
神奈川・保育園の会
神奈川県内の各保育園が被災地支援のために立ち上げた「被災地の子供たちにお米と笑顔を届ける保育園の会」(以下保育園の会)は、福島県農民連「南相馬市農業を守る会」の木幡信雄会長の仲介で、6月22日に南相馬市内にある「あずま保育園」と「かしま保育園」を支援するために訪れ、合計1トンのお米を届けました。
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復興支援で心はひとつになりました |
3回目の訪問
保育園の会では、園の給食でも毎日食べている安全でおいしい庄内のお米を被災地の子どもたちに届けたいという思いで、産直交流のある庄内農民連・庄内産直センター(山形)と共同でこれまで支援活動を行ってきました。今回の支援で、南相馬市への訪問は3回目となります。
園の給食で利用する食材について、「今年度も、福島県外産のものを利用することにしました。保護者の方々と相談し、子どもたちが口にするのに不安があるということが理由です」と不安が伝わってきます。
昨年まで時間制限されていた園庭などの活動については、「園の除染が進み線量も低いことから、時間制限をなくし自由に遊ばせています」と話していました。避難などで少なくなった園児については、「徐々に地元に戻ってきています。震災前には及びませんが、少しずつ増えています」とのことでした。
保育園の会の小雀みどり保育園の川辺初美園長からは、「放射能不安の中で子どもたちがどのように生活し、どのようなものを食べているのか。そのことを考えると胸が痛くなります。子どもたちが、屋外での時間を制限され、地元の食材が食べられないなど、それらを引き起こした原発は絶対に許せません。引き続き支援していきたい」と話しました。
元凶この目で
保育園の訪問後には、浪江町と南相馬市小高区内を案内してもらいました。原発事故が引き起こした被害が改めて悲惨な現実を生んでいるということと、東電や国の血の通わない支援や対策に強い憤りを覚えた現地訪問でした。
(山形・庄内産直センター 小林隆範)
(新聞「農民」2013.7.15付)
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