「農民」記事データベース20130722-1078-09

祝5周年大學堂

文化発信拠点の役割果たす


北九州大の学生らと
旦過市場の共同事業

 北九州市立大学のフィールドワーク研究グループが、北九州市小倉北区の旦過市場に手作りで昭和を感じさせる店舗を常設しています。その名は大學堂。旦過市場(たんがいちば)と北九大の教員、学生の共同事業で、新しい街づくりを実践する文化拠点をつくり上げようと5年前にオープンし、7月7日に5周年の節目のイベントが開催されました。

 今回のイベントでは、ポン菓子実演販売や一銭洋食で通行客とコミュニケーションをとり、縁台将棋の真剣勝負などで大にぎわいでした。フィールドワークのメンバーも顧問の竹川大介教授(人類学)もマスコミ取材に取り囲まれる場面もあり、地域に根付いた活動の様子が話題になっています。

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大學堂5周年で北九大の学生たちとともに。前列中央が藤嶋さん

 「フィールドワーク」は異文化の人々と交流し、人間関係をどのように作り上げるかを研究テーマとしています。大學堂は、学生と市場とお客さんの“異文化融合の場所”としても“新文化発信基地”としても大きな役割を果たしています。

 若宮生産のお米大學堂丼が好評

 5周年イベントに参加のメンバーのほとんどが若宮で農業体験をし、大學堂丼(白飯だけの丼)は若宮の農民たちが手塩にかけ育てた米が炊かれ「ごはんがおいしい!」とリピーターも多く通っています。メンバーの学生たちに「人類学と農民文化」のテーマで研究をしてみないかと呼びかけています。
(福岡・若宮農民組合 藤嶋嘉子)

(新聞「農民」2013.7.22付)
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2013年7月

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