2011年2月
■2011年2月28日(第962号)
- 女性の知恵と力でTPP阻止しよう/守りたい これぞ日本の食文化
- 「TPP参加は許しません!広げよう食糧主権の流れ」――農民連女性部の第22回総会が、2月10・11の両日、東京・文京区で開かれ、各地から100人を超える女性たちが集いました。厳しい農業情勢でも、ますますパワフルに、いきいきと前進する女性たちの発言に、会場は大きく盛り上がりました。
- 被害農家へ財政支援を/“これ1冊でTPP全部わかる”
- 秋田県南部では観測史上最大の豪雪となっていますが、日を追うごとに農業被害が大きくなっています。特に、横手、湯沢両市の果樹、農業施設の被害は甚大です。
- 韓国民は韓米FTAに反対
- 韓国全国農民会総連盟(KPL)からの通信です。
- 農のこころ
- 種物はや婆の持ち出す縁陽射し
- 農協 経済事業自立への課題
- 「総合農協の経済事業は、信用・共済事業の補てんによって成り立っている」とよく言われますが、本当でしょうか?
- 「TPP」は食卓の問題/飼料状況学び情報を交換
- 神奈川県の「生産者と消費者が手をつなぐ会」は1月29日、海老名市で新春交流会を開き、参加者は100人を超えました。
- TPP阻止の先頭に/初参加者の感想
- 農民連青年部は2月11、12の両日、都内で第19回総会を開きました。今回も非農家の青年を含め、多彩な顔ぶれが集い、料理を囲んで酒を酌(く)み交わしながら、これからの日本の食と農について、存分に語り合いました。総会と交流で、若者たちがつかんだものは――
- 旬の味
- 昔ばなし「三年寝太郎」をご存じだろうか。“食っちゃあ寝、食っちゃあ寝”の寝太郎が、あるとき突然起き上がり、知恵をこらして長者になったり、化け物を退治したり、山を開いて田んぼを作ったりと大活躍するおはなしで、さまざまな形で各地に伝わっている
■2011年2月21日(第961号)
- 食料価格高騰・食料危機のなかTPP推進でいいのか
- 全労連、国民春闘共闘、国民大運動実行委員会などは2月10日、都内で「国民要求実現2・10中央総行動」を行いました。農民連をはじめ労働組合や市民団体などから参加した7000人が、各省庁交渉やデモ行進、経団連前での街頭宣伝など終日行動を繰りひろげました。
- TPP参加懸念
- TPP(環太平洋連携協定)には、農業に関連する業界からも懸念の声があがっています。肥料の業界団体、日本肥料アンモニア協会事務局長の成田義貞さんに聞きました。
- 申告納税制度を破壊 納税者の権利を奪う/三重・北部支部が税金学習会/新燃岳噴火に負けないで!
- 政府は今国会に、国税通則法の「改正」案を提案しています。そこには、「納税環境整備」の名の下に、納税者の権利を侵害する規定が盛り込まれ、税務署の調査権を強化するなど重大な問題が含まれています。
- これまでに6カ国と協議/TPPと各党の動き
- 外務省・財務省・農水省・経済産業省がまとめた「TPPに関する各国との協議」(1月20日)によると、政府は「情報収集のため」という理由で、これまでに6カ国と協議を進めています。(▽昨年12月13〜15日、ニュージーランド、オーストラリア、シンガポール ▽1月13〜14日、アメリカ ▽1月14〜17日、チリ、ペルー)
- 農のこころ
- 朝市の売り声に春うごきだす
- TPP(環太平洋連携協定)阻止の国民共同を構築し、農山村を再生する“核”となる組織づくりに挑戦しよう(1/3)/(2/3)/(3/3)
- 農民連第19回定期大会で、笹渡義夫事務局長が常任委員会を代表して大会決議案の報告を行いました。その大要を紹介します。
- 「平成の売国」TPPを許さず、食糧と農業、この国を守ろう
- 真嶋良孝副会長は、「『平成の売国』TPP参加を許さず、食糧と農業、この国を守ろう」と題して、常任委員会の特別報告を行い、雑誌『農民』63号をもとに、最近の情勢の変化や1月中旬に行われた日米TPP協議などを解明しながら、TPP・自由化策動の背景を報告しました。以下、報告の要旨を紹介します。
- 山口一門さんを偲ぶ
- いつになく寒さが続く1月24日、元玉川農協組合長の山口一門さんが亡くなられました。
- 安定した米づくり TPP阻止 二本足で踏ん張るぞ!!/甘〜い甘〜い イチゴに孫ら大ハッスル
- 「今年は、うまい米づくりとTPP断固阻止と、二本足で踏ん張るぞ!」―菅首相は、TPPに参加しても、農地集積で大規模化して「強い農業」にすれば食料自給率向上と両立できるかのように言っています。とんでもありません。6人の農家が請け負いも含めて60ヘクタールの水田で米づくりをしている「農事組合法人やわら生産組合」(茨城県つくばみらい市)を訪ねました。
- 商談交流会ひらく
- 2月6日、東京都墨田区で「生産者・JAと米穀店・卸・実需者との商談交流会」が開かれました。毎年、全国のお米マイスターの米屋さんと産地をつなぐ目的で開かれているものです。
- 旬の味
- 寒い中にも、春に向かう兆しが感じられる2月ももう半ば。忙しくても、この時期になると「さあ、やるぞ!」と腕まくりする
■2011年2月14日(第960号)
- 新燃岳噴火 農業被害甚大/義援金への協力呼びかけます
- 宮崎、鹿児島県境の霧島連山・新燃岳(しんもえだけ、1421メートル)が1月26日午後3時半ころから、1500メートルほどまで噴煙をあげました。その後、噴火活動はさらに活発になり、高原(たかはる)町では住民が避難生活を余儀なくされています。また、噴火による火山灰で、宮崎県都城市など周辺地域では深刻な農業被害が広がっています。29日に現地入りした農民連・笹渡義夫事務局長の緊急リポートです。
- まん延防止、補償を直ちに
- 養鶏業に甚大な影響を与える高病原性鳥インフルエンザの感染が拡大し、殺処分となった家きん(ニワトリ、ウズラ、アヒル、七面鳥)は110万羽を超える勢いとなっています。農民連、畜産農民全国協議会、食健連は2月2日、農水省に緊急要請を行いました。
- 農業・雇用破壊のTPP反対/TPP反対・県民会議設立
- 兵庫食健連と兵庫農民連は1月31日、神戸市のど真ん中、三宮で「TPP参加反対! 昼休み集会」とトラクターデモを行い、200人が参加しました。
- 不足時以外は飼料米処理
- 農水省の食料・農業・農村政策審議会食糧部会は2月2日、同省内で部会を開き、米の備蓄運営などについて議論しました。2011年度から、政府備蓄米をこれまでの回転方式から棚上げ方式に転換することとする「米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針」を了承しました。
- 5県15農場 殺処理110万羽超/早く処理できたはず 補償内容も不十分
- 養鶏場での高病原性鳥インフルエンザの発生は、昨年11月に島根県で発生して以降、2月7日までに、宮崎、鹿児島、愛知、大分の合計5県、15農場に拡大。殺処分となった家きんは、110万羽を超えています。
- 農のこころ
- ありったけ待春の鎌研ぎ上ぐる
- “勇気”農業やってみよう/超ベテランも若手後継者もみんなでりんごの剪定(せんてい)会
- 青森県農民連・津軽農民組合のほほえみりんご産直部は1月12日、大鰐町で「持続可能で『低投入』(農業資材や労力を減らす)農法について」の学習会を開き、49人が参加しました。
- 山口安三さんを悼む
- 昨年12月31日、以前、新聞「農民」編集部で働いていた山口安三さんが、脳出血のため81歳の生涯を閉じました。
- 税金申告のポイント
- 今年度からスタートした米戸別所得補償モデル事業の交付金について、税金申告上どう扱えばいいのか、質問が寄せられています。
- 「おから百珍」出版記念祝賀会
- 「日本の伝統食を考える会」は1月23日、大阪市内で「おから百珍」出版記念祝賀会を開催しました。参加者は、北は岩手県から南は福岡県まで100人以上。福岡県農民連・みのう農民組合からは4人が駆けつけてくれました。会場正面には、富山県農民連から取り寄せたチューリップが、華やかに飾られました。
- 素材を生かす旬のレシピ
- 2月の料理
- キューバ農業視察リポート(下)
- 当初、「どこでも見せてくれるのか」と心配していたが、バスの移動中でも「ここの畑が見たい」と言うとバスを止めてくれる。さらに、「少し時間に余裕があるから水牛を飼っている農場に行こう」と飛び込み見学もあった。
- 旬の味
- 高層ビルに象徴される都会の危うい文明にくらべ、農山漁村には、目には見えないけれど、命へのやさしさがひっそりと残っている。農山漁村は都会をいやしこそすれ、荒らしたことなどない
■2011年2月7日(第959号)
- “農民連ここにあり”第19回大会発言
(1/3)/“農民連ここにあり”第19回大会発言(2/3)/参加者の感想/“農民連ここにあり”第19回大会発言(3/3)/この冬はショウガで体をあたためるぞ
- 「今回も元気をたくさんもらって帰ります」「各地のユニークな取り組みにびっくり」―農民連第19回定期大会では、TPP(環太平洋連携協定)参加阻止のたたかいやものづくり、組織づくりなど、各地から活発な発言が相次ぎました。その一部を紹介します。
- 来賓あいさつ/各界からの祝電・メッセージ(順不同)
- 農民連大会であいさつした12人の来賓のうち、日本共産党、日本米穀小売商業組合連合会(日米連)、ビア・カンペシーナのあいさつの一部を紹介します。
- 農のこころ
- 土作る雪雲よりもふかふかに
- 消費税増税反対・くらし守れ/ものをつくる農民の誇りかけ TPP参加を断固阻止する
- 1月24日、第177回通常国会が開会。菅首相は施政方針演説で、国づくりの理念として「平成の開国」を掲げ、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉への参加について、6月をめどに結論を出すと宣言しました。
一方、労働組合や民主団体などは、「TPP参加阻止」「国民本位の予算実現」などを訴えて行動しました。
- TPP参加阻止 共同広がる/多くの団体に働きかけてなんとしてもTPP阻止を
- 農業と地域経済を破壊するTPP参加を阻止しようと、各地で幅広い共同がすすんでいます。
- 劣等感と優越感/旬の野菜がエサです
- 静岡・菊川市農民組合 村田 耕一
- 10年産備蓄米買い入れ/生消研が“米”で研究会
- 農水省は、2010年産の備蓄米買い入れについて第1回入札を2月4日に18万トンの枠で実施すると発表しました。民間レベルでは、集荷円滑化対策の農家拠出金(321億円)を活用し、10年産を17万トンの規模でエサ米に処理する対策が進められています。備蓄米の買い入れとあわせれば合計35万トンの市場隔離が実現します。
- 国の“あり方”が問われるTPP 生協連も社会的役割果たせ
- 日本生活協同組合連合会(日本生協連)は1月13、14の両日、東京都内で全国政策討論集会を開き、97生協から約350人が参加しました。この集会は、全国の生協役員・幹部職員が参加して、次年度の事業計画や方針の策定に向け、情勢や課題について共通の認識を持つことを目的に、毎年開かれているものです。今年は特に「生協の2020年ビジョン」づくりのための議論の場とも位置づけられました。
- ごはん大好き 給食大好き
- 「ごはん大好き!」「給食おいしいヨ!」――和食にこだわった保育園給食に取り組む東京・品川区の戸越ひまわり保育園が、優れた給食施設に贈られる「東京都特定給食施設等栄養改善知事賞」を受賞し、関係者を大きく励ましています。喜びにわく戸越ひまわり保育園を訪ねました。
- キューバ農業視察リポート(上)
- 北海道農民連の会員有志11人が、昨年11月11日から20日までキューバ農業を視察しました。野矢敏章さん(更別村)のリポートです。
- 旬の味
- 菅首相は、消費税増税とTPP交渉参加に向けて内閣改造を行った。われわれは、全国大会、県連総会で並々ならぬ決意で反撃のたたかいを誓い合った
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