豪雪によるブドウ棚倒壊、リンゴ枝折れ
被害農家へ財政支援を
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秋田県農民連が県に要請
秋田県南部では観測史上最大の豪雪となっていますが、日を追うごとに農業被害が大きくなっています。特に、横手、湯沢両市の果樹、農業施設の被害は甚大です。
秋田県農民連は2月10日、県に対して被害の実態を訴え、農家への財政支援、技術対策などを要請しました。この要請行動には、県連委員長の佐藤長右衛門さん、JA秋田ふるさと・もも栽培部会長の鈴木英作さん、果樹農家の高橋肇が参加しました。
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幹が折れたリンゴの木 |
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県に申し入れる佐藤委員長ら |
要請項目は次の通り。
(1)ぶどう棚がすべて倒壊し、リンゴ・サクランボ・ナシなどの枝折れも甚大で再生が困難なことから、消雪後の棚撤去、苗木購入などの全額助成
(2)融雪経費への助成
(3)パイプハウス、サクランボ雨よけハウス、格納庫などの損壊に対する助成
(4)農道の早期除排雪
(5)天災融資法の発動を国に働きかけ、被災農家への融資対策を強化することなど。
対応した県農畜産物振興課の佐藤博課長は「被害については把握している。諸費用の5割を補助する予算を確保するとともに、復旧などの人手確保のために、緊急雇用資金を活用してほしい」などと答えました。
(秋田県農民連 高橋肇)
雑誌「農民」63号増刷 各地で大量普及
1人で160部も普及
福島
福島県農民連の平敏子さん(二本松市議)は、同僚議員や市役所の職員、新婦人会員、地域の支援者などに雑誌『農民』を勧め、これまでに160部あまりを普及しています(2月17日現在)。
最初は10部ほどを預かり、知人に勧めてみたところ、「こういうものを待ってました」という反応。そこでさらに20部ほどを預かって、市役所内で購読を訴えると、幹部職員らが次々に応じてくれ、何度も追加注文して広げました。
「TPPについて自分で説明するのはむずかしいけれど、この1冊を読んでもらえば全部わかってもらえます」と平さん。系統的でやさしい資料がほかになく、価格がワンコイン(500円)と手ごろなことも好評の理由と感じています。「大いに学んで、元気の出るたたかいにしたい」と、ひきつづき奮闘中です。
1360部注文全国トップ
千葉
千葉県連は、14日までの本部への発注数が1360部に達し、全国の先頭を走っています。
いま盛んに行われている税金相談会でも雑誌『農民』を使ってTPPの学習を行っているほか、県内各地の新婦人の支部からTPP学習会の呼びかけがあり、ここでも必ず雑誌を活用しています。
また、地域でのTPPシンポジウムなどでも雑誌を広げています。JAと共同したTPP反対集会を計画している東総農民センターは、役員がJA千葉みどりを訪問し、共同集会の申し入れとともに、雑誌「農民」の購入を訴え、40部を普及しました。
県連の小倉毅事務局長は、「これから印旛センターが農協訪問を計画し、産直センターも動きはじめたところ。これからまだまだいける。会員加入にもつなげたい」と話しています。
JA県中央会からも注文
滋賀
滋賀県では年初以来、農民連主催の学習会にJA県中央会の役員が参加するなど、農民連とJAの間でTPP参加阻止のための交流が進んでいますが、先日JA県中央会から雑誌『農民』13部の注文が舞い込みました。県連では「勉強会のテキストなどに利用されるのではないか。共同の発展に役立てたい」と期待しています。
(新聞「農民」2011.2.28付)
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