「農民」記事データベース20110207-959-02

“農民連ここにあり”
第19回大会発言
(2/3)

関連/“農民連ここにあり”第19回大会発言(1/3)
  /“農民連ここにあり”第19回大会発言(2/3)
  /参加者の感想
  /“農民連ここにあり”第19回大会発言(3/3)
  /この冬はショウガで体をあたためるぞ


2000人県連へ“気合”十分
JAと共同し全県的な取り組み

福 島

 福島県農民連は、「TPP参加阻止!地域経済・食と農を守ろう」の横断幕を壇上に掲げて、TPP反対の取り組み、組織拡大について意気高く発言しました。

 県北農民連の服部崇さんは、昨年11月にJA新ふくしまと共催したTPP反対集会が、マスコミにも注目をあびたことを発言。県連事務局の佐々木健洋さんは、郡山、会津、浜通り、須賀川などで軽トラ・トラクターパレードや集会などが行われ、全県あげての取り組みになっている点を強調しました。

 組織拡大の点では、郡山農民連の平克彦さんが、栽培や収穫の成果を交流する栽培講習会を通じて10人が加入したことを述べ、会津農民連の安部一浩さんは、加工米の取り組みを通じて会員を増やしている経験を熱く語りました。

画像
郡山地方農民連が郡山市逢瀬地区内の田んぼで開催した「田回り講習会」

 最後に、「会員2000人の大きな拡大目標を掲げた福島県連は、必ず目標を達成する」との決意を表明し、会場の参加者とともに、「気合いだ!」の掛け声10連発に合わせ、こぶしを振り上げました。


非農家、新規就農者ら集まる
新たな発想で、仲間もふえる

青 年

 青年部長の杵塚歩さんは、昨年2月の青年部総会や長野県で行われた8月の学習交流集会に、農家はもちろん農家でない人・新規就農者など幅広い人が参加したことを報告。「青年は、運動にかかわっていくなかで、悩みながら成長していく。 運動に青年を加えてほしい」と訴えました。

 北海道・小清水農民組合の佐藤光優さんは「若い人は目標も夢もないと言われているが、地元でも青年部を活性化し、目標と夢をもって、おいしい野菜をつくっていきたい」と述べました。

画像
発言する杵塚部長ほか青年部のメンバー

 福島県連の岩渕望さんは、毎年開いている青年部の全国学習交流集会が、各地で青年部立ち上げのきっかけになっていることにふれ、「2009年に福島で開いた交流集会は、全国の仲間とつながる場をもてたことで、福島の青年部にとっても、大きな財産になった」と語りました。

 愛知では「独自に青年部をつくりたい」と呼びかけたら、いっきょに7人が集まり、青年部を結成しました。県連事務局の服部円美さんは、昨年10月のCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)のときに、全国の青年部のメンバーが集まって、農産物や加工品を販売する「グリーンマーケット」に取り組んだことを紹介し、「みんなが集まることで、一人ひとりの可能性や発想がでて、新しいことが生まれることを体験できた」と語りました。

画像
「グリーンマーケット」に出展する農民連青年部 =2010年10月10日、名古屋市

 また県青年部では「農民連の歴史や組織などについてもっと知りたい」という要求に応えて、雑誌『農民』をテキストに、学習会を開いていることが報告されました。


参加者の感想

 “農民連大きく” 重要さわかった

  石川県連 宮岸美則

 全国の仲間の話を聞き、いろいろ工夫しながら、農民連の組織を大きくすることがいかに重要かということを強く感じました。TPP阻止のたたかいは、これから本格的に国民のなかに訴え、共同と連帯の行動を広げていきたいと思っています。この運動を幅広く進めるうえでも、会員と新聞「農民」をもっと増やしていく決意です。

 迷える会長の私励まされる場に

  和歌山県連 井上雅夫

 久しぶりの参加に新たな感動を覚えました。県連の会長になって1年、何をどんな活動をしていけばいいのか迷っていました。TPPの学習会や近畿ブロック主催の集会成功に向けた取り組みなど差し迫った活動から、税金申告の相談会など日々の活動まで、仲間を増やし世論を高め、農業で生きていく者が夢を持てるようにがんばるしかないようです。

 全国のみなさんに励まされました。

 おもしろい情勢チャンスのとき

  奈良県連 中垣義彦

 TPPはアメリカ・財界とのたたかいの中心課題として浮かび上がってきました。国民にとって、農業・食糧は最も身近で一番大切なものです。

 ピンチはチャンス。このたたかいで、すべての国民が立ち上がり勝利すれば、この国は変わります。2か月余の短期間に、JAをはじめ多くの農民・国民のたたかいが進み、地方から政府を取り囲んでいます。奈良県での運動の責任を感じつつ、おもしろい情勢になってきたと思います。

 女性や若者らのいい発言に感心

  岡山県連 石原 博

 有意義な大会に参加でき、たいへん感謝しています。意見を発表された方々は老若男女で、本当に幅広く、全員堂々としていて立派でした。特に、女性や若者が目立ちました。そして活動の活発な地域が多いことも感心しました。

 ただ、中国地方からの発言がなかったことが残念です。機会があれば、次回の大会で私自身が発言できるよう、今後の活動をがんばりたい。

 報告や発言きき任務、役割鮮明に

  大阪府連 下村 晴道

 大会にはじめて参加しました。若い世代の参加者が多いことにびっくりしました。

 常任委員会の報告、全国の仲間の発言を受けて、やるべき任務と役割がいっそう鮮明になりました。とくに、生産者と消費者をつなぐ産直の販路拡大と、組織の拡大のためにがんばりたい。TPP反対のたたかいはこれからですが、農民組合内での学習と他団体との共同を広げていきたい。

(新聞「農民」2011.2.7付)
ライン

2011年2月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2011, 農民運動全国連合会