“農民連ここにあり”
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中・南和センターは昨年7月から週1回、明日香村にある県連事務所の隣りで「あすか峠の朝市」を始めました。「すぐ近くに大きな直売所もあるので、『とにかく特色のある朝市にしよう』と、集まった生産者10人で話し合い、生産者と消費者がともに顔の見える直接販売を重視することにしました」と、専従職員の池田訓章(くにあき)さんが報告。
発言する池田さん(右)と、木村さん(中央)、稲田さん(左) |
農産物を売るだけでなく、農業に興味をもってもらえるようにと、お客さんの目の前で石うすで小麦を挽(ひ)いて売ったり、原木についたままのシイタケを持ち込んだりするなど、「見て楽しい」工夫をこらしていることを紹介しました。また、子育て世代の若い消費者にも参加してもらおうと、誰もがお客さんにも出品者にもなれるフリーマーケットにも取り組んでいます。
お米と野菜を生産する木村具美子(くみこ)さんは、病害虫に負けない土づくりを基本に、安全・安心な農産物を提供できるようがんばっていることを発言しました。
果樹農家の稲田博子さんは、工夫に工夫を重ねて、自家産のミョウガを使ったケーキを作ったところ、お客さんにも好評を博し、「ますますやる気がわいてきて、さらに加工に挑戦したい」と報告。悪天候でお客さんの少ない日には、手作りこんにゃくをみそ田楽にして試食したのをきっかけに、ダイコンやシイタケなどを次々と試食し、「次はお客さんにも味わってもらおう」と盛り上がるなど、生産者も楽しみながら工夫している様子を生き生きと語りました。
直売所の裏山にある牽牛子塚(けんごしづか)古墳の見学日は、直売所も大にぎわい。この日だけで20万円超を売り上げました |
「安全、安心、おいしいは当たり前の時代、プラスされるのは生産者のパワー、元気です。世間では“奈良にうまいものなし”と言われますが、こんな言葉を跳ね返せるよう、生産者の力を合わせて、朝市を盛り上げていきたい!」と結び、大きな拍手が送られました。
JALは昨年12月31日、運航乗務員81人と客室乗務員84人の合計165人もの大量解雇を強行。人員削減目標を上回る職員が希望退職に応じ、営業利益も目標を大幅に上回っており、まったく理由のない不当解雇です。そして今まで安全運航に寄与してきたベテランから解雇するやり方は、とうてい許せるものではありません。
機長の飯田祐三さんは、「この道理のない解雇は、すべての労働者に向けられた攻撃の突破口。絶対に許すわけにはいかない」と力強くたたかう決意を表明。そして、昨年の大みそか、不当解雇強行に抗議して急きょ開かれた緊急集会に、農民連から笹渡義夫事務局長をはじめ6人が駆けつけたことに感謝を述べました。飯田さんは、緊急集会で笹渡さんが「TPP参加は、国内農業を崩壊させるだけでなく、350万人を超える失業者を生むなど雇用と地域経済にも大打撃を与えるもの」とあいさつしたことも紹介。「TPP参加は、労働者の働く権利も危うくする。私たちもTPPの問題点を大いに学び、お互いに連帯していきたい」と述べ、会場から熱烈な拍手が送られました。
原告団を代表して決意を述べる飯田さん |
JALキャビンクルーユニオンの丸山修子さんは、「今日ここに来て、航空の現場の第一線で働き、いま解雇とたたかっている私たちと、農業の現場で働き、TPPとたたかう農民連の皆さんの思いとが、こんなにも共感できることに感激しています。会場でも応援の声をたくさんかけていただき、皆さんの温かさが本当に心強いです」と話していました。
茨城・石岡市 末永明美 |
[2011年2月]
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