“農民連ここにあり”
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「今回も元気をたくさんもらって帰ります」「各地のユニークな取り組みにびっくり」―農民連第19回定期大会では、TPP(環太平洋連携協定)参加阻止のたたかいやものづくり、組織づくりなど、各地から活発な発言が相次ぎました。その一部を紹介します。
私は、米価下落で「米つくってメシ食えない」という農家の現状や、先進国の中で一番低い食料自給率、ミニマムアクセス米の輸入や世界の穀物価格が高騰していること、農林水産業だけにとどまらないTPP参加の影響について詳しく話しました。そして、「幼稚園・保育所一体化」による公的保育への攻撃も、日本航空(JAL)の労働者の不当解雇も、経済効率の名のもとに、一部の企業がもうけるために行われていることで、「根っこは同じだ」と強調しました。
参加者は園長さんや保育士さん、父母のみなさんなど30人ほどでしたが、熱心に聞いてくださり、「そういうカラクリなんだね」といった感想も出されました。そして、「お互いの問題や状況を学習しあい、協力していこう」ということになりました。
私たち庄内農民連は、「日本人の胃袋を取り戻すたたかい」として産直米に取り組み、23年余の間に、東京都や神奈川県下の保育園や小・中学校など約150カ所に広げてきました。特に「食は命」を合言葉に、子どもたちの食の安全を守る取り組みとして、「本物の味を伝える」運動をしている保育園の人たちの教育の「力」に感動しています。
庄内米でつくったおにぎりを食べながら、新聞「農民」を使って学習会(横浜市の保育園で) |
大会で来賓あいさつした全国革新懇の三上満さんが、「私たちは、農の心をもった人にならなければならない」と話しましたが、保育園の人たちとの交流で「農の心」を築きあげられていると感じています。
国民の大多数の願いである「食料自給率の向上」「安全・安心な国産の農畜水産物を」の実現と対極にあるTPP参加をやめさせるために、産直のつながりを生かして消費者のなかにも“語り部”を増やし、運動の輪をもっともっと広げていきたいです。
西毛農民連は6年前、専従者を新たに迎えましたが、その後、会員が次々に亡くなり、事務所の財政もピンチになりました。理事会で「もし西毛農民連に専従者がいなくなったらどうするのか。どうしたら専従体制を維持できるのか」を徹底して議論し、その答えが「会員と読者を拡大して組織を大きくし、支えること」でした。
田んぼ一筋の木村一彦さん(県農民連産直センター理事)は「TPPに参加したら、米がだめになってしまう」と拡大に立ち上がりました。昨年、懇談した際には、「自民党一本だったので、どこと組んだらよいか」と迷っていた農協の方に、今年の農協青年部の新年会で再会し、購読をお願いしたら、快く応じてくれました。
また1月16日に前橋市で開かれた「TPP問題を考えるシンポジウム」で、パネリストとして参加した一彦さんは、休憩時間に隣に座っていたパネリストの方に購読を訴え、壇上から「増えたよ」と申込書を掲げて、私たちに知らせてくれました。(拍手)
多くの方のご支援で復旧した糸井河原直売所(昭和村) |
拡大はやりだすとおもしろくて止まらず、やみつきになります。拡大に参加した人ほど「相手も日に日に変わっている」ことをつかむことができます。お互いにがんばりましょう。
「大会に行けなくても運動に貢献できること実証!? 良い花が咲くには根っこが大事、西毛の居残り組(根っこ)も、大会成功の花を咲かせるよう心を込めてがんばってるよ」
[2011年2月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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