「農民」記事データベース20110214-960-06

農のこころ

丸山美沙夫


 ありったけ待春の鎌研ぎ上ぐる

            櫻井 秋子

 俳誌『白炎』から。農閑期の冬場であっても、農家では春の農作業に向けてさまざまな仕事に精を出している。この作者は信州の俳人だけにやがて来る春を待つ農びとの心情や仕事に敏感な感性を持って佳句を詠まれている。鎌の一丁一丁を研ぐひとこまに、しっかりと農に生きる者のたくましさ、誇らしさが伝わる。

(新聞「農民」2011.2.14付)
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2011年2月

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