「農民」記事データベース20110221-961-13

旬の味


 寒い中にも、春に向かう兆しが感じられる2月ももう半ば。忙しくても、この時期になると「さあ、やるぞ!」と腕まくりする▼モザイク模様の空いた時間帯をフル活用して、みそづくりに始まり、葉ごぼう、イカナゴ、たけのこ、梅と保存食づくりが目白押し。何をするにもまず腹ごしらえ。それもできる限り自分の手を動かすことで、物事に立ち向かう力が体に充満してくる▼若者の過酷な労働問題とたたかう労働組合の幹部から、こう言われた。「食の文化なんて、われわれの現実の中では優先順位が後回しになる」。彼らの日常生活からすればそうなのだろう。しかし、忙しさではこちらも負けない。保存食づくりが食の文化ではない。何をどう食べるかが生きる基本だから食べ物を作る。だから、若者たちのミーティングに食べ物を送り続けた▼先日、TPPの学習会に来てくれた彼は「本気で世の中を変えようとしていることに、(それも柔軟に!)励まされた」とメールをくれた。まずは食糧戦略成功である。

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(新聞「農民」2011.2.21付)
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2011年2月

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