農のこころ丸山美沙夫
種物はや婆の持ち出す縁陽射し 美沙夫 穀物・野菜・草花などの種子を、「種物」「物種」といい、籾種とは別にして春の季語としている。とくに農家の主婦や婆ちゃんたちは、春に蒔く種物を大切に保管しているようだ。それだけ農仕事の役割分担を心得ているからである。待ちどおしい春、早々と縁側に持ち出してくる婆の気がまえに、敬服する主である。
(新聞「農民」2011.2.28付)
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[2011年2月]
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