2019年9月
■2019年9月30日(第1378号)
- トランプ政権新方針 GM食品の規制撤廃
- 9月25日に合意・署名と報道されている日米貿易交渉。その裏で、アメリカでとんでもない事態が進んでいます。日本のメディアは全く報道していませんが、トランプ政権は遺伝子組み換え(GM)食品に対する規制を撤廃する新方針を強行しています。
- ワクチン接種へ
- 江藤拓農林水産大臣は9月20日に記者会見を開き、感染が拡大している豚コレラのワクチン接種に向けて、防疫指針の改定に着手することを発表しました。
- 宣伝・署名で地域へ
- 国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)は9月15日、秋のグリーンウエーブ(食料の波)行動の起点となる全国代表者・活動者会議を、東京都内で開催しました。12地域、9団体から35人が参加しました。
- サポーター登録を広げて下さい
- 1、2面の報道でも明らかなように、安倍政権はアメリカの要求を丸のみし、さらなるバイオ農産物の基準緩和を進めています。マスコミは「輸入食品が安くなった」と輸入拡大を歓迎する報道を続けています。
- 農のこころ
- 輸入米はだかる里の稲架襖
- ついに関東でも発症 日本の養豚守らぬ国に憤り
- 昨年9月に国内で26年ぶりに豚コレラが発生してから1年経過しましたが、依然として終息していません。岐阜県・愛知県を中心に東海・北陸地方で野生イノシシと豚に感染し、豚コレラは法定伝染病に該当するため、感染していない豚を含めてすでに13万頭以上の豚が強制的に殺処分されました。岐阜県では飼育頭数の半分以上の6万頭が殺処分され、愛知県でも6万頭を超えました。
- 一刻も早くワクチン開始を/風評被害対策を万全に
- 農民連と群馬農民連は9月20日、長野、埼玉両県の養豚場でも相次いで発生したのを受けて、豚コレラのワクチン接種を求めて農水省に4回目の要請を行いました。大臣の記者会見の直前とあって、農水省は詳細に踏み込んだ回答をしませんでしたが、「早期の予防的ワクチン接種に向けて、全速力で防疫指針改定を準備している」と明言。
- 暴風・停電で各地 被害甚大
- 台風15号により大きな被害を受けた千葉県に、9月14日、農民連本部と農民連ふるさとネットワークが調査に入りました。
- 大和きくな
- 今年4月に開催した大和野菜学習会。参加者からは「大和野菜を作ってみたい」という要望もあり、8月29日に、奈良市の大安寺近くで大和きくなを30年近く栽培されている大西弘さんの畑見学を開催しました。
- 何してるの?
- 蓮池の白鳥(コブ白鳥)の小屋にカメが2匹、甲羅干しをしていました。小屋の中からコブ白鳥が出てきて、カメをのぞき込んで「何してるの?」と聞いている様子でした。
- 旬の味
- 夏の終わりに、家族ぐるみで長年仲良くしていた方の家に線香をあげに行きました。この方は、私が小さいときから自分の仕事が休みになると、私の家の裏山に入って自然薯(じねんじょ)を掘るのが好きでした
■2019年9月23日(第1377号)
- 農村に安倍官邸農政への怒り広がる
- 7月の参議院選挙で農民連は全国で新聞「農民」号外を配布し、『日米FTA』パンフレットを活用して対話するなど、野党候補の勝利に向けて奮闘しました。宮城県では、「号外」とパンフの活用で、会員を増やし、購読に結びつけています。宮城農民連の鈴木弥弘事務局長と、チラシを見て「農民」購読を農民連本部に申し込んだ蔵王町の加川敦さん(65)に手記を寄せてもらいました。
- 台風15号被害/関東地方台風15号被害支援募金
- 9月8日夜から9日朝にかけて関東地方を直撃した台風15号は、大きな爪あとを残しました。
- ただちに国会開き増税中止を「10%ネット」署名提出緊急パレード
- 「10月消費税10%ストップ! ネットワーク」は9月12日、衆議院議員会館内で10月からの消費税増税中止を求める署名の提出集会を行いました。
- インボイス導入中止! 2019世直し雷大行進
- 東京都台東区で9月8日、「2019世直し雷大行進」が行われました。
- 自治体農政シンポ
- 全国町村会は8月31日、都内で「都市農村共生社会創造シンポジウム〜これからの自治体農政のあり方〜」を開きました。
- 農のこころ
- 家族農地球を守る汗流す
- 野党統一の達増拓也氏が4選/ここが問題・日米FTA
- 9月8日に投開票された岩手県知事選挙で、野党共闘が推す達増(たっそ)拓也氏が4選を果たしました。得票率72・15%を獲得し、対抗馬の自民系候補を大きく離しての当選でした。
- 消費税増税後の具体的対応は?
- 仮に10月1日から消費税の10%への増税と「軽減」税率導入が強行された場合、具体的にどう対応したらいいのか心配の声が寄せられています。
- 台風21号被害から1年 農業は再建途上
- 昨年の台風21号は、大阪府の泉州地域を中心に甚大な被害をもたらしました。農業用ハウスなど都市農業の担い手、新規就農者が大打撃を受けました。農民組合大阪府連合会(大阪農民連、田中豊会長)は「農業のある都市づくり」をめざす「都市農業振興基本法」(2015年4月)を力に、国会議員・地方議員の協力を得て、地元自治体、農水省に緊急支援を求めて「国と自治体で最大9割を負担する」支援事業を大都市圏で初めて実現させました。被災農家、地元自治体と共同して、農業用ハウスや玉ねぎ小屋の再建と復旧に取り組んでいます。
- 旬の味
- 9月9日未明に台風15号が房総半島を襲って1週間。午前3時頃、暴風雨の音で目が覚め、停電になるかと起き出し、おにぎりをつくりながら洗濯を始める。1食分のおにぎりはすぐになくなり、3日間もの長い間停電になるとは思わなかった。せめて1日分をつくっておけばと後悔
■2019年9月16日(第1376号)
- 農地に油流出、復旧を困難に
- 8月末に佐賀県を中心に九州北部を襲った記録的大雨から1週間余がたちました。浸水被害の大きかった佐賀県杵島郡大町町(おおまちちょう)に、農民連本部の藤原麻子事務局次長、九州ブロック担当の来住誠太郎常任委員、福岡、佐賀両県の農民連会員らが現地調査に入りました。
- 実りの秋
- 味は良好、糖度高い イチジク/シャインマスカット ネオニコ系農薬使わず栽培
- 「大枠合意」を撤回せよ 交渉内容を直ちに公表を
- 全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)と農民連は9月5日、日米貿易交渉での「大枠合意」の撤回と貿易交渉の中止、内容の公表、トウモロコシの追加輸入の真相究明を求める緊急要請を行い、10人が参加しました。
- 家族農業正念場の10年 お米屋さんとの共同広げ国民世論作り上げよう!!
- 農民連ふるさとネットワークは9月1日、大阪市内で「米屋さんと生産者をつなぐ交流会」を開催し、北海道、秋田、福島、千葉、長野、新潟、富山、石川、滋賀、京都、大阪、奈良、和歌山、兵庫、岡山、島根の生産者と近畿地方や愛知県から米卸業者や米屋さん約100人が参加しました。
- 農のこころ
- 落し水絞る夕日の鍬の先
- やっぱりダメ! 消費税10%
- 消費税10%への増税と複数税率の導入強行は、国民の暮らしに混乱をもたらし、日本経済の底に穴をあけます。
- 食料自給率 過去最低の37%に下落(1/2)/(2/2)
- 2018年度の食料自給率は過去最低を記録しました。カロリー自給率は37%で、大凶作と「米パニック」に見舞われた93年度を0・04ポイント下回る異常事態です。カロリーベースで見れば、日本国民は1日3食のうち2食を海外産食料に依存し、国内産で2食をまかなえるのは野菜・いも・きのこぐらい。国民の体の成り立ちを「原産地表示」すれば、3分の2は「非国産」ということになります。このままで、私たちは食べ続けることができるのか、食の安全は確保できるのか――。
- タネちゃん
- タネちゃん
- 前進座公演 鼠小僧次郎吉/映画「たねと私の旅」上映会のお知らせ
- 江戸の講談にはじまり小説・ドラマと今日に至るまで娯楽劇のスターであり続けている「鼠小僧」。巨匠・真山青果による本作は1929(昭和4)年に本郷座で初演。二人の鼠小僧が出会う斬新な筋立てとスリリングな展開、人間描写の深さが面白さとなっています。
- 原水爆禁止世界大会での被爆者の証言から
- 1945年の7月には長崎も空襲が激しくなり、私と二人の姉は祖父母と田舎に疎開して、家には両親と1歳4カ月の妹が残りました。父は爆心地から1キロの学校で被爆し、校舎から校庭を越えて崖下まで飛ばされました。
- 被災者の生活再建支援の拡充を
- 災害被災者支援と災害対策改善を求める全国連絡会(全国災対連)は8月25日、全国知事会との懇談を行いました。
- 矢臼別演習場を平和な土地に
- 北海道東部、別海町、厚岸町、浜中町にまたがる矢臼別(やうすべつ)演習場は、戦前にあっては陸軍の軍馬補充部が使用していた土地です。戦後は食料供給基地として約60戸の方々が開拓入植しました。ところが1961年、この土地を自衛隊演習場にする計画が持ち上がり、せっかく入植した農民を追い出して1964年には演習場として使用するようになりました。
- エコひいき農業で野菜をつくろう! 第5回
- 元々地域にいた天敵を土着天敵と言います。いま、土着天敵の防除効果に期待が寄せられています。天敵を利用するには、その住みかとエサが必要です。しかし、土着天敵はまだほとんどその生態が分かっていません。
- 旬の味
- 北海道東部は親潮やオホーツク高気圧の影響で、夏は冷涼湿潤な気候で過ごしやすいというよりは寒さに震えるこの地らしい気候の夏だったが、牛の貯蔵作物である牧草の収穫は順調に進み、遅れ気味だったデントコーン(飼料用トウモロコシ)は持ち直し酪農家はホッとしている
■2019年9月9日(第1375号)
- 広がれ! 希望ある農林漁業の実現に向けて
- 国連の「家族農業の10年」がいよいよスタートしました。家族農業こそ持続可能な社会をつくるとする世界的な流れに沿って、日本でも「家族農業の10年」を具体的に実践していくための運動主体としての「家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン」が発足しています。これを受けて、私たちは、県単位の組織である「家族農林漁業プラットフォーム・和歌山」(仮称、以下プラットフォーム・和歌山)の発足に向け取り組んでいます。
- 日米FTA断固阻止
- 8月25日に発表された日米貿易協定の「大枠合意」を受けて、国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)と農民連は31日、東京・新宿駅西口で「秘密交渉は許さない 日米FTA阻止緊急宣伝行動」に取り組みました。
- 総自由化のなかで産地と米屋が手を結び食と農を守ろう
- 農民連ふるさとネットワークは8月25日、都内で「米屋さんと生産者をつなぐ交流会」を開き、生産者、米屋さん・卸業者ら約120人が参加しました。
- 日米貿易交渉の「大枠合意」に抗議し、新たなたたかいを呼びかける
- 一、8月25日、日米首脳は日米貿易協定が「大枠合意」に達し、9月下旬の国連総会の際の首脳会談での署名をめざすことで一致したことを共同記者会見で明らかにした。
- 農のこころ
- 里人の近くて遠し蕎麦の花
- 民主県政の会「自主支援」で
大野元裕氏が勝利!
- 8月25日投開票でたたかわれた埼玉県知事選挙は、埼玉農民連も加わる民主県政の会が「自主支援」し、市民と立憲野党の共闘のたたかいとなった新人の大野元裕氏が、92万3842票を獲得、自民・公明が推薦する青島健太候補に5万7461票差をつけて勝利しました。
- 農家にとっても百害あるのみ
- 消費税廃止各界連絡会は8月26日、東京・新宿駅西口で10月からの消費税10%増税中止を求める宣伝活動を行いました。5団体から15人が参加し、参加者はティッシュを配りながらシール投票や署名に取り組み、26人分の署名が集まりました。
- 収入はごまかさず経費はチリひとつ残さず/農業・農協問題研究所 第95回研究例会/全国食健連2019年度全国代表者・活動者会議
- 滋賀県農民連は、農民連の仲間づくりに税金対策部員の養成は最重点課題としつつも、なかなか一歩が踏み出せずにいました。担い手候補が見つけられないなかで、まずは講座を開こう! と、8月23日に奈良県農民連の森本吉秀会長、本部税金対策部の竹島茂直さんに来ていただいて講座を開くことができました。
- 日本母親大会 in 静岡
- 第65回日本母親大会が8月24、25の両日、全国からのべ9000人の女性たちが集い、開催されました。今年の開催地は、母親大会の原点の地、静岡県。日本母親大会は、1954年3月、アメリカによるビキニ環礁での水爆実験で第五福竜丸が死の灰を浴びたことを機に、「核戦争から子どもたちを守ろう」という母親たちの熱い思いから始まりました。今年も「子どもたちに明るい未来を手渡そう」と、さまざまな課題で熱い交流が繰り広げられました。
- 自慢の逸品
- 西日本豪雨災害からの復興をめざす、産直グループ「百姓百品」(愛媛県西予市、和氣數男代表)のオリジナル芋焼酎「百姓百品」が好評発売中です。
- 旬の味
- 台風10号は超大型と連日報道され、天気図からも直撃が予想された。壊滅的な打撃を受けた台風19号は、台風の過ぎた朝、園地を見てがく然とした。一夜のうちに1300本のみかんの木がなくなり、人間の頭ほどもある石が転がっていた
■2019年9月2日(第1374号)
- トランプ言いなりの茶番許すな
- 日米貿易交渉が重大局面を迎えました。
- 核のない平和な世界へ
- 広島、長崎の被爆から74年目の原水爆禁止2019年世界大会が8月3〜9日に開催されました。
- 韓国敵視に平和はない
- 8月19日、47回目となる総がかり行動が国会議員会館前で開催され、1600人が参加しました。
- 農のこころ
- 茄子ピーマン無駄花のなし夕厨
- 谷口一夫さんの思い出
- 農民連顧問の谷口一夫さんが去る6月15日に逝去されました。75歳でした。生前から親交が深かった埼玉農民連の松本愼一副会長に谷口さんとの思い出を振り返ってもらいました。
- 本の紹介/橋本卓爾著 「農」を大切にし、守り、活かす
- このたび、一般財団法人大阪農業振興協会は、表題のように銘打ったブックレットNo.1(創刊号)を発刊しました。著者は、和歌山大学名誉教授で当協会の理事長である橋本卓爾氏です。橋本氏は当冊子の「はじめに」で概略次のように出版の思いを綴っています。
- 農事組合法人大地のめぐみ 大きなかぶ板橋店 東京
- 東京都内に住む消費者にとって、旬の新鮮な農産物が手に入る新しい拠点が誕生しました。その名も「直売所大きなかぶ板橋店」です。残暑が厳しい東京都板橋区で8月17日、午前10時開店を早めてオープン。瞬く間に直売所内は立すいの余地のないほど地元の消費者でいっぱい、レジには長い行列ができました。
- エコひいき農業で野菜をつくろう! 第4回
- 有機、無農薬栽培を始めてから目立って増えた天敵は、テントウムシ、クモ、アマガエルです。
- 美作支部が畦道講習会
- 岡山県農民連美作支部は6月18日、美作市内で、普及センターの先生を迎えて、畦道講習会を行いました。
- 旬の味
- 花屋をしている息子が今年も社員旅行と称してスタッフを連れてきた。「今年は何人か」と聞くと、15人とのこと。「さあ、今年も」と若いときには何でもなかったそのことが年を重ねるごとに力がいるようになってきた
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