「農民」記事データベース20190923-1377-02

被害は直す前に必ず写真を

台風15号被害

停電、断水、ハウス倒壊…

関連/関東地方台風15号被害支援募金


千葉 茨城
被害把握と復旧支援に全力

 9月8日夜から9日朝にかけて関東地方を直撃した台風15号は、大きな爪あとを残しました。

 千葉県で送電線の鉄塔が倒壊するなど大規模な停電をひきおこし、千葉県農民連や各産直センターなどは停電や断水の中、各地から寄せられた飲料水などを届けながら、被害の把握や復旧に努めています。

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被災組合員に水を届けました

 11日に電気と水道が復旧したばかりの印旛農民センターの小山哲章さん(八街市)は16棟のトマトハウスのうち5棟が強風によって倒壊しました。ほかのハウスもすべてビニールが破損するなどの被害を受けています。「トマトの収穫はほとんど見込めず、植えたばかりのニンジンも塩害が心配です。今年の収入は4分の1以下に落ち込みそうです」と深刻です。

 富里市の富里丸新出荷組合の村田秀樹さんは「まさか自分が被災者になるとは思っていなかった」と話します。過去の台風被害からハウスの強化をしていましたが「消毒の準備などで締め切ったままのハウスなどに被害が出てしまいました。42ミリ径のパイプを補強に入れていたのですが、それごと潰されました」

 房総食料センターでは集荷場の屋根のテントが破損するなど建物にも被害が出ています。田山修司専務は被害状況について「オクラやピーマン、ナスなど、出荷中の野菜は全部強風でダメになりました。露地物は風で葉がちぎれ飛ぶなどしています。ハウスもパイプハウスは、ほぼ全てに被害が出ています」と話します。

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倒壊したハウスを前に状況を話す小山さん

 「まだハウスの借金が残っている状況で再建をするには、大雪被害の時並みの対策がどうしても必要です」と田山さん。「生産者が再建へのやる気を出しているのが救いです。こうした人たちが再建できるよう行政の支援が不可欠です」


関東地方台風15号
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(新聞「農民」2019.9.23付)
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2019年9月

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