豚コレラついに関東でも発症
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9月13日には埼玉県から山梨県に出荷された豚から豚コレラの陽性豚が確認され、いよいよ関東地方にまで感染が拡大しました。もうどこで感染するのか分からない状況です。群馬県は有数の畜産県であり63万頭の豚を飼育しています。次は僕の番、群馬県で発症するのかと戦々恐々としています。
豚コレラは豚とイノシシ特有のウイルス性の家畜伝染病であり、人にうつることはありません。さらに、と畜場で獣医師が一頭ごとに検査していますので感染した豚肉が流通することはなく、もし食べたとしても人体に影響はありません。「風評被害」により消費者が豚肉を食べてくれなくなるのが心配です。
発生国からの豚肉や加工品は輸入禁止されていますが、旅行客がこっそり手荷物などに紛れ込ませて持ち込む事例が多発しています。国は検疫探知犬を増頭していますが、全ての手荷物を検査できるわけではありません。
すでにアフリカ豚コレラのウイルスが日本国内に入っていると考えたほうが良いかもしれません。空港や海港等での徹底した輸入検疫が必要です。
日欧EPA(経済連携協定)、TPP11(環太平洋連携協定)が締結され2年目に入り、関税率の引き下げで輸入畜産物が増加しています。
さらに日米貿易交渉が9月末までに署名されようとしています。日本の養豚を犠牲にしてアメリカからの輸入豚肉を増やそうと忖度(そんたく)しているかのような政府の姿勢に憤りを感じます。
[2019年9月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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