豚コレラワクチン接種へ養豚農家の声が国を動かす
江藤拓農林水産大臣は9月20日に記者会見を開き、感染が拡大している豚コレラのワクチン接種に向けて、防疫指針の改定に着手することを発表しました。 豚コレラをめぐっては、農民連も9月20日に緊急申し入れを行うなど、4回にわたってワクチン接種を求める要請を行ってきたほか、日本養豚協会や日本養豚開業獣医師協会をはじめとした業界団体、また発生県の自治体や知事・首長などが再三再四、国に要請を行ってきました。
江藤大臣は会見で、「殺処分となった農家の“ワクチンなしでは再出発もできない”という悲痛な訴えや、ワクチン接種を求める声が多方面からあり、この判断に至った」と説明。安倍政権の輸出戦略死守のためにワクチン使用をかたくなに拒否してきた国を、日本の養豚を守れという運動がつき動かしました。 大臣は、ワクチン増産はメーカーに依頼済みと述べる一方、接種を始める時期や地域、方法などは今後の専門家会合などで詰めるとし、詳細は明らかにしませんでした。
(新聞「農民」2019.9.30付)
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[2019年9月]
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