「農民」記事データベース20190916-1376-02

実りの秋

各地から


味は良好、糖度高い
イチジク

奈良
川本安昭さん(下市町)

 写真の川本安昭さんは、奈良県吉野郡下市町で、無加温のハウスでイチジクを栽培しています。栽培方法として、一文字仕立てで160本、自然形で10本育てています。

 今年は、梅雨明けが遅く、また日照不足で例年より収穫始めが10日ほど遅かったのですが、味は良好で、糖度も高く仕上がっています。ただ雨が続くとハウスの雨よけ栽培でも、カビが発生することもあり、収穫ロスが増えるのに頭を悩ませています。

 昨年は台風でハウスが被害を受けたので、今年は台風の影響がないことを切に祈っています。また、農民連奈良産直センターでは輸送時の衝撃に強いゆりカーゴに入れて全国発送しています。

 お問い合わせは、奈良産直センター(電話 0744・54・2966)まで。

(農民連奈良産直センター 林大輔)


シャインマスカット
ネオニコ系農薬使わず栽培

山梨
丹沢民雄さん(笛吹市)

 毎年ぶどうの時期が近づくと、丹沢民雄さんの元にはたくさんの注文が入ります。丹沢さんのシャインマスカットはとても甘く、糖度計で一房一房ていねいに測り、20度以下の物は決して出荷しないのだそうです。

 残留農薬検査も農民連食品分析センターで毎年行い、徹底して安心・安全な農産物の生産を追求しています。またネオニコチノイド系の農薬の危険性を新聞「農民」で知ると、いち早く対策に着手し、研究の末、ネオニコ系農薬に頼らない栽培にこぎつけました。

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おいしいブドウをめざし、研究に余念のない丹沢さん

 保育園や幼稚園からの注文も多い丹沢さん。「シャインマスカットは子どもたちも大好きだ。だからこそ危険な農薬は使いたくない」と言います。

 子どもたちの笑顔を思い浮かべながら、収穫作業をがんばっています。

(山梨県農民連 加島健次)

(新聞「農民」2019.9.16付)
ライン

2019年9月

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