2016年12月
■2016年12月26日(第1244号)
- 福島県青年部が視察旅行 辺野古と高江のたたかい学ぶ
- 11月下旬、福島県農民連青年部の4人が沖縄の視察研修に行きました。そこで見たこと、感じたことを、福島・郡山地方農民連事務局の菊地穂奈美さんにリポートしてもらいました。
- 今後どんな問題があるのか
- TPPの承認と関連法を強行成立させた安倍政権。アメリカの離脱表明で発効はしない見込みですが、今後どのような問題があるのか。横浜国立大学の萩原伸次郎名誉教授に聞きました。
- 申告の仕方をよく学んで農家の利益につなげよう
- 農民連税対部は12月13日、税金対策部員実力養成連続講座の第1回を農民連本部で開催しました。各県連で養成講座は行われてきましたが、全国的な取り組みとしては初になります。
- 農のこころ
- チャンポンの具のにぎやかに年忘れ
- 安倍暴走政治とTPP農政ストップ 農業と農村の復権へ、生産、共同、仲間づくりを広げよう!(1/10)/(2/10)/(3/10)/(4/10)/(5/10)/(6/10)/(7/10)/(8/10)/(9/10)/(10/10)
- この2年間の最大の課題はTPP(環太平洋経済連携協定)とのたたかいでした。日本国内での6年に及ぶ空前のたたかいと、TPP加盟国の民衆の連帯したたたかいでTPPを事実上、発効阻止に追い込んだことは画期的な成果でした。
- 食の安全・安心を次世代へ TPP反対!
- 1992年に「米の輸入自由化反対! 日本の農漁業と文化を守れ」をテーマに出発した伝統食列車。TPPにより再び日本の食が危機にさらされている最中の12月3〜5日、第25号伝統食列車が東京で開催され、全国各地からのべ約100人が参加しました。
- この人
- 奈良県農民連北和センターの「とれたて朝市」(奈良市)へ白菜、大根など野菜を出荷するようになったのは小橋智之さんが定年後2度目の職を終えてから。「勤めながらも実家の農業はよく手伝いました。田植えの時期なんか、それで休みをとっても誰も文句を言わない。農業の手伝いはあたりまえの時代だったんです」と小橋さん。家隣の半反ほどの畑に、秋冬野菜が見るからにおいしそうに育っています。
- 旬の味
- 新米と聞くと豊穣の代表格として、日常の食生活に特に新鮮な息吹を与えてくれる。年末になって、やっとわが家でも新米に切り替わった。白い飯粒は同じだが、炊きたての新米は一粒一粒が踊っているようだ
■2016年12月19日(第1243号)
- TPP承認案・関連法案の強行成立を糾弾し、新たなたたかいを呼びかける
- 一、本日、安倍政権は、国会前と全国各地で抗議の声をあげる国民と野党4党の反対を押し切り、TPP承認案・関連法案を参議院本会議で強行可決・成立させた。国会決議と選挙公約を乱暴に踏みにじり、衆議院・参議院で強行可決を繰り返した安倍政権と自民・公明・維新・こころ各党を、われわれは満身の怒りと軽蔑を込めて糾弾する。裏切り者よ、恥を知れ! 歴史に残る背信行為をわれわれは絶対に許さない。
- TPPを葬り去ろう!
- 12月9日、参議院特別委員会と本会議でTPP批准、関連法案の採決が与党の数の暴力で強行されました。
- TPPを批准するな 戸別所得補償制度復活 「農業・農協改革」やめよ
- TPPを巡って国会情勢が大きなヤマ場を迎えるなかの12月7日、全国食健連は9月以降、全国各地で取り組んできた「秋のグリーンウエーブ」の集結行動を、東京都内で行いました。
- 故人の遺志を引き継ぎ農業守るたたかい広げる
- 農民連の元代表常任委員、小林節夫さんを偲(しの)ぶ会が12月6日、東京・大塚のラパスホールで開かれ、故人ゆかりの人々が多数集いました。
- いかんぜよ!改憲
- 「いかんぜよ!改憲 つくろう憲法輝く社会を 実現しよう! ジェンダー平等 ひろげよう!いのち・くらし・平和守る女性の共同を」――第61回はたらく女性の中央集会が、11月26、27の両日、高知市で開かれ、農民連女性部をはじめ、全国からのべ1100人の女性が集いました。高知・土佐文旦産直協同組合の女性部からも8人が、初めて参加しました。
- 農のこころ
- 白菜の眠る御包新聞紙
- 輸入粗飼料食べた牛の堆肥でスイートピーに生育障害/国は被害調査・防止対策と損害賠償を
- 宮崎県都城市で、10月上旬ころから、11月から年末向けに出荷するスイートピーに、葉が縮れる障害が発生しました。都城市の生産者、上原節雄さん(57)は、県の専門家に相談したところ「クロピラリド(日本で登録のない除草剤)によるホルモン障害」と診断され、「活性炭でクロピロイドを吸着する」ことを指導され、活性炭フロワブルの土壌への注入を行いましたが、障害は止まりませんでした。
- 九州ブロック女性部交流会
- 農民連九州ブロックの女性部交流会が11月30日から12月1日の2日間、筑後川温泉とフルーツの里、福岡県うきは市で開催され、宮崎・熊本・鹿児島・福岡の女性たち20人が参加しました。
- TPP地方公聴会での抗議行動に参加して
- 参院TPP特別委員会の地方公聴会が11月17日に水戸市で開かれ、会場となった水戸京成ホテル前では急きょ、抗議行動が行われました。(新聞「農民」第1240号で既報)
- 宮城県の沿岸部で復興支援
- 11月22日の福島沖地震で、東日本大震災以来最大の津波が襲来し緊張が走った宮城県の沿岸部で復興支援の取り組みが行われました。
- 柿狩り
- 10月から11月にかけて、さまざまな団体が、柿狩りに来られる福岡県うきは市浮羽町の佐々木農園。全法務のみなさんは、ここ5年ほどおなじみになっています。今年も15人ほどで訪問しました。
- 旬の味
- 鮮やかな黄金色のギンナンの葉が青空に舞い上がる国会前で、「TPPを葬り去り、日本の食と農を守れ〜」と叫んだ後、辺り一面真っ白で吹雪の青森へ帰ってきた
■2016年12月12日(第1242号)
- TPPきっぱり廃案に/発効見込みなし、必ず阻止
- 自民、公明の与党と維新は、TPP批准案と関連法案、年金カット法案を成立させるために臨時国会の12月14日までの延長を国民世論を無視して強行しました。
- 規制改革推進会議の「提言」に批判の声
- 民間組織である農協の事業や経営への不当介入/政府の改革には大反対、口出しする問題ではない
- 規制改革推進会議の暴走を止めよ
- 規制改革推進会議農業ワーキンググループの提言に対し、太田原高昭・北海道大学名誉教授に、北海道独特の「組合員勘定」制度(クミカン)を中心に特別寄稿をいただきました。この問題は、同推進会議の最終意見からは削除されたことになっています。しかし、推進会議側は「信用事業、クミカンについてはフォローアップの中で取り扱う」と説明しており、依然として火種は残ったままです(編集部)。
- 生乳指定団体制度「改革」は不公正かつ危険極まりない
- 規制改革推進会議という法的位置づけもない官邸の諮問機関に「3だけ主義」(今だけ、金だけ、自分だけ)の仲間(彼らは米国経済界とも密接な関係にある)だけを集めて、一部の利益のために勝手な提言をし、それに最終的に誰も抵抗できず、国の重要政策が一方的に決まってしまう流れは不公正かつ危険極まりなく、どうしてこのようなことが許され続けているのだろうか。
- 「出荷先を自由に」は酪農壊す 酪農が大企業の食いものに
- 今回の生乳流通の「改革案」は、「指定団体制度の廃止」という言葉こそ入りませんでしたが、実際には指定団体制度を骨抜きにする内容です。生産者としては、改良の余地が一部はあるとしても、基本的に今の指定団体制度を守ってほしい。
- 農のこころ
- 冬菜漬け仕切る手振りの塩加減
- 農協を解体して大企業が農業を食いものに!(1/2)/農協を解体して大企業が農業を食いものに!(2/2)
- 政府は11月29日、「農林水産業・地域の活力創造プラン改訂版」を決めました。これは、農協を解体し、地域と農業を食い物にすることをねらって、規制改革推進会議(農業ワーキンググループ)が打ち出した「農協改革」「牛乳生産・流通改革」提言をもとにしたもの。与党との調整によって一部修正されたとはいえ、安倍政権が選んだ「過激な委員」による“無理難題の吹っ掛け”“危険球”まがいの提言の大枠は変わりません。規制改革推進会議の提言と政府の政策をどう見るか――。元明治大学教授で、全国農協中央会幹部職員でもあった北出俊昭さんと、白石淳一農民連会長に語り合っていただきました(司会は編集部)。
- 国際協同組合同盟(ICA)の声明/日本協同組合連絡協議会(JJC)の声明
- 規制改革推進会議・農業ワーキンググループ(以下WG)の「農協改革に関する意見」に対し、世界101カ国の290の協同組合組織が加盟する国際協同組合同盟(ICA)本部は11月19日、日本協同組合連絡協議会(JJC)委員長あてに、チャールズ・グールド事務局長名で、「独立した民間組織である協同組合の機能に対する不当な干渉」とする書簡を送りましたので紹介します。
- 農民連は今がんばるとき
- 11月26、27日の両日、山口市の湯田温泉で農民連中国ブロック交流集会が開催され、70人が参加しました。
- 消費税増税延期法が成立
- 11月18日、消費税増税延期法案が自民、公明両党などの賛成多数で成立しました。消費税率10%への引き上げを2019年10月に先送りするものです。同時に、酒類・外食を除く飲食料品と新聞などへの「軽減税率」導入も2年半延期されます。「軽減税率」導入にともなうインボイスの義務付けも23年10月に延期されました。
- 本の紹介/鈴木宣弘著 牛乳が食卓から消える?酪農危機をチャンスに変える
- 本紙3ページに寄稿している東京大学の鈴木宣弘教授が、日本の酪農・酪農協・乳業のあり方と、それをサポートする政策を考える新刊本『牛乳が食卓から消える? 酪農危機をチャンスに変える』を刊行しました。
- 農民連大会成功めざし組織拡大に取り組もう
- 農民連近畿ブロックが毎年秋に開催する交流会が11月21、22の両日に奈良県明日香村で開催され、60人が参加し、TPPなど情勢や各県の活動を報告しあい交流しました。
- お互いに支え合う深い信頼こそが今後の産直の礎に
- 産直センターの若手生産者が集まる、New Farmer's Workshop(ニューファーマーズ・ワークショップ)in大阪が11月25、26の両日、大阪市のおおさかパルコープ本部で開催されました。
- “新聞「農民」ぜひ読んで”声かけ
- 農民連第22回定期大会に向けて、新聞「農民」読者と会員拡大の大運動が呼びかけられています。この呼びかけにこたえて、千葉県農民連東総農民センターの今井睦子さんは、精力的に仲間増やしに取り組み、10月以降、会員2人、賛助会員2人、読者6人を増やしています。
- 旬の味
- 東日本大震災に伴う原発事故から5年8カ月が経過した。“復興”という言葉は明るい未来を感じさせ、“再び興すこと”という意味がある
■2016年12月5日(第1241号)
- 崩壊に向かうTPP
- トランプ次期アメリカ大統領は11月21日、来年1月20日の就任初日に着手する優先政策6項目のうち、真っ先に「環太平洋経済連携協定(TPP)から脱退」する方針を正式に表明しました。当選後、初めてのことです。
- 会期延長するな! 審議未了 廃案に
- 安倍政権は会期末(11月30日)までのTPP批准をめざして、参議院での審議入り以降、連日にわたってTPP特別委員会での審議を強硬に進めています。
- 地域にもTPPノー広がる/富山県食健連は講演会とデモ
- 11月22日にさいたま市の埼玉県庁前から浦和駅まで「TPP阻止」の昼デモが行われました。
- TPPの中身さらに広げよう
- 11月13日、京都府口丹波地域の南丹市で、元農水大臣の山田正彦氏を招いた「TPP問題を考える講演会」が開催されました。この地域では2012年に鈴木宣弘氏を招いた講演会を機に連絡会を組織し、毎年、講演会を開いています。
- 農のこころ
- 厨へと胸いっぱいに冬菜とる
- “絶対批准させたくない!”
- 茨城県筑西市の農業委員で、茨城県西農民センター朝市部会部長の国府田喜久男さん(70)は、10月15日に開催された「TPP批准させない 10・15 1万人行動」に農民センターのバスで友人を誘って参加しました。
- 「税金対策の手引き」全体見直し新しく完成
- 新しい『税金対策の手引き』が完成しました。『農業収支・支出記帳簿』とあわせてご活用ください。『手引き』は、今年も全体に見直しをかけましたが、主な特徴についてご紹介します。
- 15年ぶり県連活動を再開
- 鳥取県農民連は11月20日、鳥取市で15年ぶりに総会を開催し、新しい役員体制と県連活動の再開に足を踏み出しました。
- 生産者 安心でおいしい豚肉を! 作り手の情熱に感動 消費者
- 新日本婦人の会の東京・板橋支部が肉産直の豚舎見学会を実施し、幼児や小中学生などを含め39人が参加しました。
- 分析センターだより
- 現在、農民連食品分析センターは、各地から押し寄せるお米の検査でてんてこ舞いになっています。様々な産地、銘柄の米にうずたかく囲まれてはいますが、スタッフ総出で少しでも早く結果をお手元に届けられるよう取り組んでいます。
- 旬の味
- 沖縄県玉城農民連の皆さんと新婦人産直友の会で2年越しの願い「産直友の会の畑」がスタートできました。10月に入って荒れた畑の草刈りと片付け、耕運機を入れ、野菜9種類を植えました。雨が降らず水やりに通った日々は発芽するか心配でしたが、何とかなりそうです
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