申告の仕方をよく学んで
農家の利益につなげよう
「税金ノート」に熟達しよう
実力養成連続講座始まる
税対部
農民連税対部は12月13日、税金対策部員実力養成連続講座の第1回を農民連本部で開催しました。各県連で養成講座は行われてきましたが、全国的な取り組みとしては初になります。
税対部の竹島茂直さんを講師として行われた講座には各県連から10人が参加。初めて税金運動に取り組む人や、10年以上経験しているベテランも含めて参加しました。
税対部長の村田深さんが冒頭に「全国での税金運動の底上げを図り、また各地域でもこのような取り組みを進める一歩にしていきたい」とあいさつしスタート。
第1回は「税金ノートの書き方をマスターしよう」がテーマ。竹島さんは自分が税金運動を始めたころの話も交えて、まずは税金運動の意義などを説明していきます。「申告書を書くのが目的ではない。申告を通じて農家を組織するのが目的」「経費のとり方、扶養のつけかえなど、申告の仕方で税額が変わる。申告の仕方を学んで農家の利益につなげ、運動を広げる力にしよう」と竹島さん。
実際の申告の例を見ながら、「所得の金額がポイント。これで国保税や住民税が変わってくる」「1万円の経費を申告し忘れると、税額が約2500円増える」などのポイントを紹介しました。
また竹島さんは「農家が自分で所得を計算するために税金ノートが非常に大事。ノートをきちんと書いてもらえるよう伝える技術を身に着け、会員が自分で記入できるようにするのが税対部員の役目」と話し、「請負ではなく農家自身が納得して申告する必要がある」と強調しました。
後半は演習問題に挑戦。収入、支出の例を見ながら実際に税金ノートに記入していきます。初めての参加者は、慣れない作業に頭を悩ませながらも懸命に記入を進めました。答え合わせ後は、「同じ問題を何度かやってみてください」と「復習のススメ」と、次回の通信講座用の課題が手渡されました。
(新聞「農民」2016.12.26付)
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