生産者 安心でおいしい豚肉を!
作り手の情熱に感動 消費者
新婦人 東京・板橋支部
肉産直の生産者訪ねて
神奈川農畜産物供給センターの
会員の養豚場と加工場見学
新日本婦人の会の東京・板橋支部が肉産直の豚舎見学会を実施し、幼児や小中学生などを含め39人が参加しました。
訪問したのは神奈川農畜産物供給センターの組合員で、愛川町の有限会社海老名畜産社長、松下憲司さん(70)です。松下さんの養豚場と加工場を見学しました。
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豚舎の前で松下さん(中央右向きの人)から説明を受けました |
動物のためいい環境を
残念ながら、病気予防のために豚の姿を見ることはできませんでしたが、参加者は豚舎の外で松下さんから、説明を受けました。「母豚が570頭」「毎週24頭くらいが分べん」「260〜270頭ずつ離乳」といったスケールの大きさに驚きの声が上がります。「人間のために命を頂いている。だからこそ命を全うする間は、動物のためにいい環境を整えよう」という「アニマルウェルフェア」についても解説し、「日本なりのアニマルウェルフェアを考えていきたい」と話しました。また「微生物の力を借りて脱臭していてほとんど臭わない」「ふんは堆肥化して、野菜農家が肥料にしている」など環境に配慮した施設にも感嘆のため息が漏れます。
昼食には、松下さんの肉を使った料理が並びました。豚トロと大根のサラダや、ベーコンと大根の葉の炒め物、そして焼き肉と豚肉をふんだんに使った昼食に大満足。松下さんの「肉の味はいかにおいしい脂を作るか」「肉の味の65%はエサで決まる」といった話や、添加物を使わないウインナー作りの方法などに、驚きや関心の声が上がりました。
昼食後は加工所見学と中津ミートの直売所でおみやげを購入し帰途につきました。
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加工場も見学しました |
生産者の豚への愛情感じられた
参加者からは、「生産者の安心・安全への努力が理解できました。消費者との信頼関係をしっかり持って行う、新婦人の産直がもっと広がるといいですね」「エサは非遺伝子組み換えなど、『安心』にこだわる姿に感動しました」などの感想がありました。初参加の高原あゆみさんは「生産者の豚への愛情が感じられた。一口一口大切に味わって命を頂こうと思いました」と述べ、生産者と消費者の絆がより深まる見学会となりました。
(新聞「農民」2016.12.5付)
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