食の安全・安心を次世代へ
TPP反対!
第25回伝統食列車
東京で開催100人
1992年に「米の輸入自由化反対! 日本の農漁業と文化を守れ」をテーマに出発した伝統食列車。TPPにより再び日本の食が危機にさらされている最中の12月3〜5日、第25号伝統食列車が東京で開催され、全国各地からのべ約100人が参加しました。
今回のテーマは「師走の東京へ―TPP反対! 食の安全・安心を次世代へ。江戸の暮らしの文化を見直そう」。現地実行委員会の委員長は東京農民連の武藤昭夫事務局長が務めました。
武藤さんは歓迎のあいさつで「1号列車の時と同じように米の大きな危機ですが、一方で都市農業の価値が見直されています。3日間大いに楽しみ学んでください」と述べました。
様々な食の企画目白押し3日間
3日間の内容は非常に盛りだくさん。1日目は首都圏青年ユニオンの山田真吾事務局長を招いて「若者の職と食はいま」をテーマに講演。若者の置かれている労働環境の実態に触れました。続けてシンガーソングライターの、きたがわてつさんと一緒に歌声を響かせました。
2日目は4グループに分かれて海苔つけや練馬大根ぬきなどを体験。練馬大根の引き抜きはなかなか手ごわく、一本も抜けない人もいれば、何本も上手に抜く人も。
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練馬大根の引きぬきを体験して笑顔がこぼれます |
午後は遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーンの天笠啓祐代表と農民連の齋藤敏之常任委員によるシンポジウム「TPPと食の安全――グローバル化の中での食」。会場から「遺伝子組み換えと品種改良はどう違うのか」といった素朴な質問や、「今後の運動をどう作っていけばいいのか」など活発に話し合われました。
3日目も築地市場で小戸東京・伝統野菜研究会代表の大竹道茂さんと釣りエッセイストの藤井克彦さん、東京中央卸売市場労働組合の中澤誠委員長による講演と目白押しです。
伝統食交流会で
江戸料理の再現 江戸前魚料理など
もちろん夜には伝統食交流会が行われ、江戸料理の再現や江戸前の魚の料理などを満喫し、参加者は大満足です。
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おいしい料理を前に話がはずみます |
初めて参加した福岡市の本田淑子さんは「伝統食の素晴らしさを見直すことができました。学習内容もタイムリーで、体験もあり、充実していました」と満足そうに語っていました。
(新聞「農民」2016.12.26付)
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