15年ぶり県連活動を再開
鳥取県農民連が臨時総会開く
笹渡副会長ら激励
明るい決意いっぱい
鳥取県農民連は11月20日、鳥取市で15年ぶりに総会を開催し、新しい役員体制と県連活動の再開に足を踏み出しました。
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15年ぶりに開かれた鳥取県連の総会 |
2001年の総会以来、県連総会が開けないままでしたが、3月のTPPの講演・シンポジウムの取り組みや11月6日に開かれた「ストップTPP鳥取集会」の実行委員会に県農民連も名を連ね、300人の参加での成功に貢献しました。
この取り組みとともに役員有志が集まり、県連の再建を何度も協議。「それぞれの地域で活動していればそれでいいではないか」という議論から、「県連体制の確立は農民の要求実現にどうしても必要」と意思統一し、準備を進めました。名簿にあるすべての会員を訪問し、声をかけました。
総会は12人が参加。農民連本部の笹渡義夫副会長が情勢報告し、島根県連の長谷川敏郎会長も連帯あいさつしました。
参加者からは「米価下落で周りの農家の稲作への意欲が下がり、作業委託が激減した。生活のめどが立たない」「12ヘクタールの水稲専業だが中山間地の農地はどんどん荒れている」など厳しい現状も出されました。また「新日本婦人の会との米産直を4人の仲間とともに20年来続けている。米の配達日だったが変更して総会に参加した」と女性会員が発言。Iターンしてイチゴ専業で頑張る若い農業青年の発言や、91歳の参加者など、なんとしても総会を成功させたいという気持ちにあふれました。
当面の活動として、鳥取中部地震の農業被害調査や県農民連としての対策本部の設置、税金学習会を開催し全会員が記帳ノートで自主申告すること、農民連22回大会に向けた新聞「農民」と会員拡大などを申し合わせました。
新役員に、今本潔会長、久代安敏事務局長が就任し、来年2月の定期総会開催を確認。最後に青亀寿宏副会長が「今日を県農民連の新たなスタートとしたい。がんばろう」と呼びかけました。
(新聞「農民」2016.12.5付)
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