2012年7月
■2012年7月30日(第1031号)
- “原発ノー”17万の叫び
- 「日本に原発はいらない!」――。東京・代々木公園で猛暑のなか、「10万人集会」が開かれ、放射能汚染に苦しむ福島をはじめ、全国から目標を大きく超える17万人が集い、「再稼働やめよ」「子どもたちを守れ」の声を響かせました。農民連もバスをチャーターするなど全国から駆けつけました。主催は、「さようなら原発一千万人署名市民の会」。
- 消費税増税されたら…
- 消費税増税法案と社会保障大改悪法案の審議が、参議院特別委員会で行われています。農民連も参加する消費税廃止各界連絡会などは、連日、世論と運動を広げて廃案にしようと国会議員要請や宣伝活動を行っています。
- 三陸沿岸漁業の復興を
- 今年1月に結成された岩手県漁民組合(蔵徳平組合長、岩手県農民連に加盟)の組合員7人は7月12日、上京して、漁民組合として初めて農水省本省と交渉し、三陸沿岸漁業の復興について申し入れを行いました。農民連の笹渡義夫事務局長、岩手県農民連の岡田現三事務局長も参加し、日本共産党の紙智子参院議員が同席しました。
- 旬の味
- 出穂前やひと声掛けて田水干す
- とどまるところ知らぬ汚染/福岡で自生調査報告集会/市民団体の今年春調査でも未検出の地点で多数検出
- 農民連食品分析センターのナタネ調査隊はこのほど、2012年3月から5月にかけて行った遺伝子組み換え(GM)ナタネ自生調査の結果(速報値)を発表しました。
- 大きく注目集める再生可能エネルギー(1/3)/(2/3)/(3/3)
- 岩手県北部、北上山地の山懐に抱かれた葛巻町は、いち早く再生可能エネルギーの導入に取り組んできた町として、いま全国から大きな注目を集めています。葛巻町の取り組みに学ぼうと、全国食健連が6月27、28の両日、視察ツアーを企画。前町長の中村哲雄さんの案内で、40人が風力発電所やバイオマス発電施設、製材所などを熱心に見学しました。
- 石田さん 米づくり奮闘記(3)
- 2回目の訪問は5月4日。自宅を出かけるころは日も射し、青空ものぞいていました。大林博さん宅に着いた時は雨が本降りで、「作業は中止か」と不安になりました。
- 千葉県母親大会で「農民連との出合い」語る/日本母親大会 in 新潟に集まりましょう
- 千葉県農民連女性部の横田純子さんが、千葉県の母親大会で「農民運と出合って思ったこと」について発言しました。その一部を紹介します。
- 陸前高田市(岩手)の保育園すべてにお米1トン届ける
- 横浜市戸塚区にある小雀みどり保育園の川辺初美園長と山形・庄内産直センターは7月6日、岩手県陸前高田市・ボランティアセンター「市民の声」の藤倉了介さんの案内で、市内にある9つの保育園すべてを訪問し、お米を1トン(2キロ袋で500個)届けました。
- 協同組合がよりよい社会へ 地域貢献の活動これからも
- 2012年は、国連が決議・宣言した国際協同組合年(IYC)です。農協や漁協、生協などで構成する日本協同組合連絡協議会(JJC)と国際協同組合年全国実行委員会は7月18日、東京・中野区で国際協同組合デー記念中央集会「協同組合がよりよい社会を築きます」を開き、約1000人が参加しました。
- 簀立て遊びと潮干狩り
- 千葉・木更津農民組合は7月5日、「簀立(すだ)て遊びと潮干狩り」を行いました。簀立てとは昔ながらの漁法の一つで、沖合の海中に棒を柵のように立てて網を張り、満潮時に網に入った魚を干潮時に捕らえる方法です。
- 直売に、農産加工に、在来種 大いに作って、長所伝えよう
- 「おばあさんが昔作っていたサツマイモの苗がほしいんだけど、あれは在来種かしら? どこかで手に入るかしら?」「そういえば、昔はこの地域でしか作られていないような品種がたくさんあったよね。地域の在来種について、もっと知りたいね」――農家のお母ちゃんたちからわき上がったこんな声に応えて、神奈川県女性部の10人が7月5日、平塚市にある神奈川県農業技術センターを訪問しました。
- いつものバナナと味が違う〜
- 沖縄県産のバナナが、産地直送で東京の保育園に届きました。農民連ふるさとネットワークの学校・保育園給食の取り組みです。国産バナナは珍しく、ちょうど食べころのものを届けることが難しく、産地と保育園双方の苦労と協力があって、初めて保育園の園児に食べてもらうことができました。
- 旬の味
- 梅雨明け後、暑い日が続く。この夏も、節電を意識した生活を心がけたい
■2012年7月23日(第1030号)
- 損害賠償で東電と合意
- 宮城県丸森町にある丸森町森林組合は、東京電力へのシイタケ原木に対する損害賠償請求の取り組みの中で、宮城農民連に協力を求め、7月5日、シイタケ原木の伐採者と一緒に東電と合意書をかわしました。そして丸森町森林組合は、宮城農民連に団体加盟しました。
- 懸命の復旧作業続く下郷農協/洪水被害復興募金にご協力を
- 7月3日に大分県北部を襲った記録的豪雨で、中津市耶馬渓町の下郷農協が甚大な被害を受け、懸命の復旧作業が続いています。農民連本部からは7日、笹渡義夫事務局長をはじめ2人が駆け付け、矢〓和廣組合長(写真、右側)に見舞金を手渡し、激励しました。
- TPP情勢緊迫/全国研究交流集会に集まろう
- 民主党の分裂騒ぎのなか、消費税増税や原発の再稼働の問題がクローズアップされていますが、TPP参加をめぐる情勢も緊迫してきました。一部の新聞は「8月中にも参加表明」という政府の方針が決まったかのように報道しています。
- エネルギーの消費者から生産者に/増税法案の参院審議入りに怒り
- 山形・田川食健連は6月29日、第22回総会・学習会を開催しました。総会では毎回「食べて学ぶ」ことを位置づけ、今回は豚汁とおにぎり、浅漬けを準備し、腹ごしらえをしながら学習しました。
- 農のこころ
- TPPの悪を聞かされ青田波
- 新婦人(福岡・久留米)会員と田植え交流会
- 福岡県朝倉市の上村庫史さん(みのう農民組合副組合長)の田んぼで、7月1日、新日本婦人の会久留米支部のみなさんを含む25人で田植えをしました。
- 本の紹介/肥田舜太郎著 内部被曝
- 福島原発事故はいまも収束しておらず、危険な状態が続いている。著者の肥田舜太郎さんは1945年8月6日、広島への原爆投下で被曝(ばく)し、その後、内科医として6000人を超える被爆者を治療してきた放射線治療の世界的権威だ。
- 復興の拠点に 直売所カフェ 野馬土 12月22日オープン
- 福島・浜通り農民連は、津波で家も畑ものみこまれてしまった農家、原発事故で家へもどれなくなってしまった農家を支えようと、フランス財団やNPO有形デザイン機構などの支援やつながりのなかで、12月22日に復興の拠点となる「野馬土(のまど)」を相馬市の国道6号線沿いに開設します。「野馬土」には、直売所やカフェのほかに、農民連の事務所、米倉庫も併設。屋根には太陽光パネルも設置される予定です。
- 千葉県香取市の山田農民組合―山田町(岩手)訪れ漁民組合と交流
- 千葉県香取市旧山田町にある山田農民組合は7月3〜5日、同名の「山田」つながりで岩手県山田町を訪れ、新しく発足し農民連に加入した漁民組合と交流しました。
- 旬の味
- 農民連ふるさとネットワークの夏季カタログをながめていたら、「これはなんだ!」と目に留まった。それが「しげじぃのスイカ」だ
■2012年7月16日(第1029号)
- 猛烈豪雨
下郷農協(大分)が甚大な洪水被害/全国研究交流集会に集まろう!
- 下郷農協のある大分県中津市耶馬渓(やばけい)では、7月3日、1時間に91ミリという観測史上最高の猛烈な豪雨に見舞われました。このため、山国川が氾濫(はんらん)し、下郷農協のある大島地区にも流れ込み、あっという間に水没しました。農協事務所は1メートルも冠水し、鶏肉処理工場も跡形もなく流され、食肉工場や購買店舗などの施設も水没し、多大な被害が発生しました。7月5日、福岡農民連が救援のため現地入りしました。みのう農民組合・金子徳子さんのリポートです。
- 10万人集会成功させよう
- 農民連も参加する「原発をなくす全国連絡会」は7月2日、東京・豊島区で、7月16日の「さようなら原発10万人集会」(東京・代々木公園、午後1時)を成功させようと、「原発ゼロをめざす交流集会」を開き、約500人が参加しました。
- 明確になった「米不足」/カンパのお願い
- 農水省が6月26日に行った備蓄米の売却は、4万トンの販売に対して全国の106業者から17万7000トン余りの申し込みがあり、価格も2007〜2009年産の超古米にもかかわらず、総加重平均で60キロあたり1万3845円の値をつけました。
- 来年度の政府予算策定に向け
国民大運動実行委 農水省に要請/「応能負担」による公平な税制確立を
- 農民連も参加する「軍事費を削って、くらしと福祉・教育の充実を」国民大運動実行委員会は7月3日、来年度の政府予算案の策定にあたって、TPP交渉参加を断念することや、「米政策」の見直し、全面的ですみやかな賠償に向けた東京電力への指導、アメリカ産牛肉の輸入制限緩和はしないことなどを農水省に要請しました。
- 農のこころ
- 放牧の牛の目黒し大青野
- 新「原爆と人間」パネル
- 日本原水協(原水爆禁止日本協議会)は、8月の世界大会の成功をめざす活動のひとつとして、全国的な原爆展の開催と地域ぐるみの「核兵器廃絶」署名の推進を呼びかけています。この間、全国各地で原爆展の取り組みが進められ、これまでに200カ所以上に広がっています。自治体との共催・後援や、高校の門前、集会会場、街頭、自宅のガレージや塀などでの展示など、多彩に取り組まれています。
- 講演 TPP交渉の現状−各国の思惑と日本の参加をめぐって−(下)
- 私たちは最近、TPP交渉文書のうち投資に関する合意案をリーク(暴露)しましたが、真実があきらかになることによって国会議員やメディアのなかで議論が活発になっています。リークした投資文書で明らかになったことは、投資家や企業が政府を訴えることができる権利(ISDS条項)に反対しているのはオーストラリアだけ。
- 東京の小学校で出前授業(杉並・方南小)/女性部恒例の梅仕事
- 「菅井さん、7月3日の朝8時45分の1校時から3校時まで、それぞれ5年生の3つのクラスで出前授業をお願いします」―私たちの米を学校給食で扱ってもらっている東京・杉並区立方南小学校の栄養士、星名久美子先生から電話をもらったときは、正直「えっ」と驚きました。
- 石田さん 米づくり奮闘記(2)
- 育苗には「プール育苗」をする人もいます。これは、ハウス内にビニールシート、またはポリフィルムを用いて簡易水槽(プール)を作り、湛水状態で育苗をおこない、田植えまで育てる方法です。
- 旬の味
- 6月29日、首相官邸前に集まった人は20万人を超えた。しかし野田首相は、その切実な叫び声を「大きな音だね」と揶揄(やゆ)したという。この国の将来のために「再稼働」を見直す気などさらさらないらしい
■2012年7月9日(第1028号)
- 許せん! 消費税増税法案の強行採決/さよなら原発 10万人集会
- 民主・自民・公明の3党は6月26日、消費税率を10%に引き上げる増税法案や憲法25条の生存権を骨抜きにする「社会保障制度改革推進法案」などを衆議院本会議で強行採決し、賛成多数で可決。法案の審議は参議院へ移ります。
- トロール船の乱獲防げ
サケ刺網漁の解禁を/海区漁業調整委員に立候補
- 岩手県漁民組合は6月24日、8人が参加して県知事あてに要請を行いました。漁業再開のために支援事業を改善することや、サケの刺網漁を解禁することなど13項目にわたる要求書を提出しました。県側から、水産振興課漁業調整課長や海区漁業調整委員会事務局長らが対応しました。
- 消費税増税法案の採択強行に抗議する
- 一、6月26日、民主、自民、公明などが「社会保障と税の一体改革法案修正案」(消費税増税法案を含む)と「社会保障推進基本法」などの関連法案を衆院本会議で強行採決した。国民世論にそむき、選挙公約を投げ捨てた「法案」の強行には一遍の道理も大義もない。農民連は、強く抗議するとともに、参議院段階で廃案に追い込むために全力をあげる決意である。
- しいたけ/安全な原木の確保急げ 購入補助の制度徹底を/「米不足」覆い隠しルール違反の備蓄米放出
- 農民連と「原発事故問題原木しいたけ生産者連絡会」(代表世話人・車谷年秋)は6月22日、林野庁に対して、原発事故に伴うしいたけ原木の確保などについて要請を行いました。農民連本部、日本販売農業協同組合連合会のほか、埼玉、大阪、奈良、和歌山の各府県から参加しました。
- 農のこころ
- ひとつまみ風入れて結う袋掛
- 講演 TPP交渉の現状―各国の思惑と日本の参加をめぐって―(上)
- ニュージーランド・オークランド大学教授のジェーン・ケルシーさんは6月21日、「STOP TPP!! 市民アクション」が主催した「私たちの未来は私たちが創る。地域で、世界で、STOP TPP!!」のなかで、「TPP交渉の現状―各国の思惑と日本の参加をめぐって」と題して講演しました。その一部を2回にわたって紹介します。
- 新潟食健連/福島の取り組みに学ぶツアー
- 「にいがた食と農と健康、教育ネットワーク」(新潟食健連)は6月25、26の両日、福島の復興・再生のさまざまな取り組みに学ぶ「福島視察・交流ツアー」を行い、14人が参加しました。参加者は、福島再生に取り組む人々の力強い姿に感銘を受けるとともに、原発の再稼動を許さず、原発ゼロをめざすことこそ、「フクシマの教訓」との思いを強くしました。
- 地元特産のサツマイモを使った「樹里の焼き芋」屋さん
- 地元特産のサツマイモを使った「樹里の焼き芋」屋さんが、昨年の12月、千葉県香取市にオープンしました。店長を務めるのは、5歳の子をもつ宇井樹里さん。樹里さんのご主人は、山田町農民組合長の宇井正一さんの農業後継者で、息子の正志さんです。
- 旬の味
- 秋田県仙北市で開かれた「昔ばなし大学20周年記念大会」に参加した。北海道から沖縄まで、昔ばなしを学ぶ仲間が600人も集まった
■2012年7月2日(第1027号)
- 大飯原発再稼働に抗議!/未来を担う世代のために “原発との共存ありえない”
- 関西電力大飯原発の再稼働に抗議して、6月20日、福島県農民連、農民連近畿ブロック、福井県農民連、石川農民連の8府県47人が、福井県の西川一誠知事とおおい町の時岡忍町長に申し入れを行いました。
- 公務員賃下げは憲法違反
- 「人事院勧告に基づかないで国家公務員の賃金を削減する特例法は、憲法違反だ」―日本国家公務員労働組合連合会(国公労連)は5月25日、国公労連と労働組合員241人が原告となって、4月からはじまった人事院勧告に基づかない給与カット分と慰謝料の支払いを求めて、国を相手に「公務員賃下げ違憲訴訟」を東京地裁に起こしました。宮垣忠委員長に聞きました。
- TPP反対で講演と意見発表のつどい
- 安曇地域食健連(食糧と健康を守る大町・南北安曇各界連絡会)では、4月初旬の会議で、当面の活動としてTPP問題について講師を招いて講演会を開催しようということになり、以後5回の準備会議を重ね、6月16日、「TPP問題 講演と意見発表」のつどいを開催しました。当日は雨天でしたが、200人が集まりました。
- “一点共同”の決起の場に/世論高め「オール宮城」で阻止
- 山形・田川地域の10団体1個人で構成する田川食健連(国民の食糧と健康を守る運動田川連絡会)が呼びかけて、6月17日、TPP交渉参加阻止決起集会が鶴岡市で開かれました。オープニングでは、庄内農民連の佐藤光雄副会長が作詞し、会員の小野寺裕さんが作曲した「黙ってはいられない」を小野寺さん自らギターをひきながら歌い、参加者は怒りと自信をもらいました。
- 農のこころ
- 茄子畑へ行く子の被る豆しぼり
- 農民連ふるさとネットワーク
農産物検査員研修会開く
- 農民連ふるさとネットワークは、6月13日、東京・池袋で「農産物検査機関と検査員研修・交流会」を開催。関東や東海ブロックから、19人が参加しました。
- 石田さん 米づくり奮闘記(1)
- 農民連ふるさとネットワーク事務局は、「米の流通を扱う者として、種籾(たねもみ)の湯選から稲刈り袋積めまでポイントごとに米づくりを体験してこそ、農家の心を伝えられるのではないか」と議論。これを受けて、石田重信さんが1年を通じて米づくりに挑戦することになりました。順次、「米づくり奮闘記」をリポートします。
- 本の紹介/日本科学者会議・日本環境学会編 なぜ、いま「魚の汚染」か
- 「メチル水銀やダイオキシン類など微量有害物質による魚の汚染レベルは、次世代への影響を含め、放置できないものになっている。しかし、対策は遅れたままになっているのではないか」という問題意識から、日本科学者会議と日本環境学会は、共同して「食品汚染シンポジウム」を開催してきました。
- STOP TPP!!
市民アクション/TPPから国民生活守ろう
- TPP反対の一点で共同を広げる「STOP TPP!!市民アクション」(農民連、食健連も含め37団体が加入、2団体が賛同)は、G20(20カ国・地域首脳会合)が開かれる6月を緊急アクション月間に設定。「国際会議より市民の声を聞いて!」と、政府への申し入れ、街頭宣伝や署名活動、学習会、インターネットでの発信など多彩な活動に取り組みました。
- 旬の味
- わが家でも太陽光発電を始めた。多少雨が降っても売電につながるので、モニターを見るのが楽しみだ
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