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再生可能エネルギー
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太陽光発電

固定価格買取制度
ウチも始めたいんですが…

7月1日スタート

 7月1日から「再生可能エネルギー電力固定価格買取制度」が始まりました。この制度は、再生可能エネルギーで発電され電気を、電力会社が一定期間、一定価格で買い取ることを国が約束する制度です。この制度により、発電設備の設置コストを回収する見通しが立ちやすくなるため、多くの人が設置しやすくなり、普及が進むと期待されています。

 対象となるエネルギーは太陽光、風力、小水力、バイオマス、地熱など。新たに再生可能エネルギー発電を始める場合は、発電される電気の全量が買い取り対象になりますが、残念なことに、この制度が始まる前に設置された再生可能エネルギーの発電設備は、旧制度での買い取りとなります。また住宅での太陽光発電についても「全量」ではなく、自家消費分を除いて余った電力(余剰電力)の買い取りとなります。

 新しい電力買取制度ではメリットはどれくらいに

 さて、この新しい制度を利用して、一般家庭で太陽光発電を導入すると、どれくらいメリットがあるのでしょうか?

 太陽光発電は、昼間に発電し、家庭で使って余った分の電力を電力会社に売り(売電)、逆に夜は発電できないので、電力会社から電気を買って使います(買電)。つまり太陽光発電を導入して得になるのは、昼間の自家消費した電気代と、余剰電力の売電収入ということになります。発電量は天候や気温、モジュール(一般にソーラーパネルと呼ばれるもの)の種類などによって変わりますが、当然のことながら晴天の多い地域ほど有利になり、日中の消費電力を省エネすればするほど売電収入も増えていきます。

 設置費は200〜270万円程度国や自治体の補助活用も

 太陽光発電システムの設置にかかる費用は、屋根の形や工事方法、モジュールの種類、メーカーなどによって、違いがありますが、一般家庭用として平均的な規模の4キロワットの場合、約200〜270万円程度です。

 設置する際には、国や地方自治体の補助金制度を利用することもできます。国の補助金は1キロワットあたり3万円から3万5000円(上限9・99キロワット)なので、4キロワットの発電設備だと12〜14万円になります。手続きを設置業者などに代行してもらうこともできるので、まずは設置業者に相談してみるとよいでしょう。

 設置後に「業者のうたい文句ほど発電しない」「粗悪品で修理代ばかりかかる」などトラブルも急増しています。設置する際には、設置費用の安さだけで業者を選ばず、設置後の修理やメンテナンスの制度、代理店や工務店の体制がしっかりしている業者を選ぶことが大切です。

 元取るには10〜20年ほど10キロワット以上なら売電収入も

 「元を取る(設置費用を回収する)」には何年くらいかかるかというと、10年から20年程度といわれています。固定価格買取制度での太陽光発電の買取期間は、10キロワット未満は10年、10キロワット以上は20年です。一般的な家庭で屋根の上にモジュールを設置するような場合は10キロワット未満の規模がほとんどですが、10キロワット以上設置できれば、「元を取った」後も数年間の買取期間が残っている可能性が高く、売電収入を期待することができます。

(新聞「農民」2012.7.30付)
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2012年7月

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