農民連ふるさとネット
給食の取り組みから
いつものバナナと味が違う〜
島バナナ(沖縄)、保育園児(東京)に
沖縄県産のバナナが、産地直送で東京の保育園に届きました。農民連ふるさとネットワークの学校・保育園給食の取り組みです。国産バナナは珍しく、ちょうど食べころのものを届けることが難しく、産地と保育園双方の苦労と協力があって、初めて保育園の園児に食べてもらうことができました。
(農民連ふるさとネットワーク 笹原 尚)
外国のバナナに負けないと自負
沖縄農民連東支部 金城絹江さん
みなさんに送ったバナナは沖縄の「島バナナ」です。沖縄では庭にバナナの木を植えている家が多く、濃い緑色の時に木からとってひもでぶらさげ、だんだん黄色くなるのを待ちます。緑色の時に食べても硬くて渋いです。黄色くなって柔らかくなってきたら食べごろです。
箱に入れて東京へ送るのは初めてのことで、みんな心配していました。台風が来ると全部落ちてしまうし、完熟になってしまうと運ぶ途中でつぶれてしまいます。10日前に台風が来たときはとても心配しましたが、うまくそれてくれました。夜はコウモリにかじられないようにと、みなさんに届けるバナナの房を新聞紙で包みました。
外国のバナナに負けない沖縄のバナナを、みなさんに食べてもらえてとても嬉しいです。
自分でもぎ取り食べ大はしゃぎ
世田谷つくしんぼ保育園・古俣暁子さん
島バナナ、ありがとうございました。さっそく保育園のホールの吹き抜けにつるして、みんなに見てもらいました。
2階にいる2歳児は香りがするせいか、午睡明けにすぐに見つけて、「バナナ〜!」と大きな声をあげていました。3歳児、4歳児、5歳児はバナナの下まで行ってよく見ていました。お迎えに来た保護者も吸い寄せられるようでした。
3歳児、4歳児、5歳児は自分でもぎ取っておやつに食べました。子どもたちは「いつものバナナとちがう」「りんごみたい」など、おおはしゃぎでした。
私も初めて食べましたが、香りが強く酸味が感じられ驚きました。沖縄のバナナは、フルーツらしい味がするのですね。
(新聞「農民」2012.7.30付)
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