「農民」記事データベース20120716-1029-08

東京の小学校で出前授業
(杉並・方南小)

山形・庄内産直センター 菅井 巌さん

関連/女性部恒例の梅仕事


安全・安心な米づくり
農家の思いを伝えた

 「菅井さん、7月3日の朝8時45分の1校時から3校時まで、それぞれ5年生の3つのクラスで出前授業をお願いします」―私たちの米を学校給食で扱ってもらっている東京・杉並区立方南小学校の栄養士、星名久美子先生から電話をもらったときは、正直「えっ」と驚きました。

 出前授業は今年で3年目ですが、これまでは5年生が2クラスのため合同で話していたからです。

 子どもたちの質問に汗だく

 今回は庄内弁の下手な話術に加え、これまで撮っておいた山形の風景や歴史、米づくりの作業風景などをプロジェクターで写しながら話しました。

 1クラス目ではしゃべりすぎてしまい、肝心な子どもたちの質問時間を確保することができずに反省。2番目、3番目のクラスでは、少しはしょりましたが、安全・安心な米づくりをしている私たちの思いは伝わったと思います。

 子どもたちからの質問は、「1ヘクタールの田んぼにどれくらいの水を使いますか」「ヘリコプター防除のタンクにはどれくらいの農薬を入れるの」などで、同行した農民連ふるさとネットワークの石田重信さんと二人で回答するのに苦労しました。

画像
5年生に米の作り方を教える菅井さん

 届けたお米の給食を一緒に

 その後、末吉雄二校長先生の案内で、屋上に設置された太陽光パネルと発電量が表示されるパネルを見学しました。比較的新しい学校のため、開放的な空間と自然の光が取り入れられていることは実感していましたが、そのうえ発電までしていることは今回初めて知りました。

 私たちの暮らしの中で、再生可能エネルギーの利用をできることから始めることが、「原発ゼロへの道」だということをあらためて勉強しました。

 また、子どもたちに招かれて、給食をともにしました。私たちが届けるご飯をおいしそうに食べる子どもたちの顔を見て、「やっぱり産直っていいな」とつくづく感じました。

 方南小学校のみなさん、ありがとうございました。


みんなで楽しくおしゃべりして

女性部恒例の梅仕事

茨城・常陸野産直センター

画像 恒例の梅仕事です。茨城・常陸野産直センター女性部は6月25日から3日間、みんなでカリカリ漬け、梅のほっこり煮、梅ジュースの3種類を作りました。

 1日目は、梅のヘタ取りです。みんなでおしゃべりしながら作業するので、単純なヘタ取りも楽しい時間に変わります。ヘタをとった梅をよく洗い、塩水に漬けこみます。

 翌日は、塩水から出した梅を、坂本忠弘さんお手製の梅割り機で割って種を抜きます。そこに焼酎をまわしかけて2日目の作業は終了。

 さて3日目は、赤ジソを枝からはずしてよく洗い、塩で2回もんでアクを抜きます。タッパーに砂糖、種を抜いた梅、シソを交互に順番に重ねていき、最後に砂糖をのせます。まわしかけた焼酎は、そのままでも捨ててもOK。梅に真っ赤な色が付き、砂糖が溶けるまで10日くらい待ちます。これでカリカリ漬けのできあがり。同時進行で、ほっこり煮、梅ジュースも作り、今年の梅仕事は無事終了。あとは、できあがるのを待つばかりです。

 みんなで作業するので、楽しくおしゃべりしていつのまにかできてしまいます。女性部では年に何回か、いっしょに料理したり、食事したりしています。いつも元気でにぎやかな、大好きな仲間たちです。

(茨城・常陸野産直センター女性部 末永明美)

(新聞「農民」2012.7.16付)
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2012年7月

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